老犬との暮らしMax(2)相棒に先立たれて

(2)相棒に先立たれて

Maxが12歳になった直後、幼い頃から一緒に飼っていたRoxyがこの世を去りました

自宅で安楽死をさせてくれた獣医さんに、“もう一匹犬がいるのなら、この場に立ち合わせたほうがいいです。そうしないと後でどこに行ってしまったのか探し回りますよ。”と言われたので、足手まといにならないようにわざわざ息子に散歩に連れ出してもらっていたMaxを呼び戻しました。

MaxはRoxyがこんなに大変な状態にあるというのに、獣医さんの往診かばんの中のビーフジャーキーのほうに気を取られていたようでした。
この分なら、そんなにショックは受けないのでは?と少しほっとしましたが、不思議なことがおきました。翌日から、毎回ご飯を一口分だけ残すのです。
MaxとRoxyはいつも食べ終わった後、お互いのボウルの中を12年間点検しあっていました。Roxyが生きているうちは一粒残らず大急ぎで食べていたMaxが、なんと一口分だけ、まるでRoxyに帰ってきて食べて欲しいかのように残すようになったのです。

病気もちのRoxyに比べてMaxはいつも元気で活発に見えていましたが、Roxyがいなくなってみると、Maxがすっかり老け込んで見えるようになりました。
散歩のときは別としてほとんど一日中寝ているようになってしまったのです。遊び仲間も、競争相手もいなくなり、おまけに子供達は皆巣立って行ってしまい、主人と私とMaxという老人(犬?)だけが家に残されました。
Maxは一人っ子状態を喜ぶ気配もなく、長年Roxyという仲間がいたためやはり一人では寂しいのではないかと、数ヶ月後に思い切ってHollyという2歳前の雌犬を迎え入れました。

Hollyは迷い犬で痩せており、体重は65ポンドのMaxに対し、35ポンドと二周りほど小さい子でした。でもその運動神経と身体の柔軟さと言ったら、いままで知らず知らずのうちに老犬の動作に慣れ切ってしまっていた私達にとっては、目を瞠るものでした。
そうか、若いってこういうものだったんだ!と感動しました。それはそのまま私達人間家族にも当てはまることでした。前もって相性を見てからアダプトしたので二匹は主導権争いをすることもなく、Hollyはごく自然に家族として溶け込んでくれました。(2007/6/12)(MaxHolly&Noahのママ)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ