「フランダースの犬」

「フランダースの犬」

「フランダースの犬」の物語は、とっても悲しいお話です。子供の頃に本で読んだことがあったと思いますが、私は個人的にはあまり好きではなくて内容も忘れてしまっているくらいでした。

この話はどうも日本人だけが共感しているそうです。クリスマスにちなんだ悲運の物語としてTVアニメにもなっていましたよね。

ハチ公や、南極のタロ・ジロの2件は実際にあった話ですが、日本で犬が主人公の話って悲運があって可哀想で忠犬という展開が好まれるのでしょうかね。

私はどちらかと言ってドリトル先生のような明るい話が好きですが。ハチ公は確かに感動したし、タロ・ジロが南極で生きていると言うニュースを聞いたときはびっくりして感動したことを今でも思い出します。

一般的に「日本人は、信義や友情のために敗北や挫折を受け入れることに、ある種の崇高さを見いだす。ネロの死に方は、まさに日本人の価値観を体現するもの」だそうです。

う〜ん、私はなんでこの話を好きになれなかったかが今判ったように思います。(2007/12/26)(LIVING WITH DOGS)


「フランダースの犬」日本人だけ共感…ベルギーで検証映画

ベルギー北部フランドル(英名フランダース)地方在住のベルギー人映画監督が、クリスマスにちなんだ悲運の物語として日本で知られる「フランダースの犬」を“検証”するドキュメンタリー映画を作成した。

物語の主人公ネロと忠犬パトラッシュが、クリスマスイブの夜に力尽きたアントワープの大聖堂で、27日に上映される。映画のタイトルは「パトラッシュ」で、監督はディディエ・ボルカールトさん(36)。制作のきっかけは、大聖堂でルーベンスの絵を見上げ、涙を流す日本人の姿を見たことだったという。

物語では、画家を夢見る少年ネロが、放火のぬれぎぬを着せられて、村を追われ、吹雪の中をさまよった揚げ句、一度見たかったこの絵を目にする。そして誰を恨むこともなく、忠犬とともに天に召される。原作は英国人作家ウィーダが1870年代に書いたが、欧州では、物語は「負け犬の死」(ボルカールトさん)としか映らず、評価されることはなかった。米国では過去に5回映画化されているが、いずれもハッピーエンドに書き換えられた。悲しい結末の原作が、なぜ日本でのみ共感を集めたのかは、長く謎とされてきた。ボルカールトさんらは、3年をかけて謎の解明を試みた。資料発掘や、世界6か国での計100人を超えるインタビューで、浮かび上がったのは、日本人の心に潜む「滅びの美学」だった。
プロデューサーのアン・バンディーンデレンさん(36)は「日本人は、信義や友情のために敗北や挫折を受け入れることに、ある種の崇高さを見いだす。ネロの死に方は、まさに日本人の価値観を体現するもの」と結論づけた。

上映時間は1時間25分。使用言語は主にオランダ語で、日英の字幕付きDVDが今月からインターネットなどで販売されている。(2007/12/25)(読売新聞記事より)

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