補助犬訓練に引きこもりの若者

補助犬訓練に引きこもりの若者

アメリカにあるグリーン・チムニーズを思い浮かばせるような試みが紹介されました。

グリーン・チムニーズとは、情緒不安や登校拒否、心に深い傷を持った子供達を、動物達と暮らしながら問題行動を治療していく施設です。

日本では、若者の引きこもりが問題になっていますが、そのような引きこもりの若者達に補助犬を育成する訓練に携わってもらうということだそうです。
補助犬候補の犬も捨てられた犬から選びます。

犬も殺処分を免れ、ワーキングドッグとなるというメリットがありますが、その上、犬と触れ合いながら、引きこもりの若者が社会に少しづつ出ていけるようになれば素晴らしいですね。

周りの人達が若者へのサポートをするのは当然ですが、良い結果が出ると良いですね。(2008/4/30)(LIVING WITH DOGS)


捨て犬を聴導犬に〜引きこもりの若者らが訓練…横浜に施設

動物愛護センターから引き取られ、聴導犬として訓練を受ける犬 捨て犬から聴覚障害者の耳となる聴導犬を育成する施設が5月、横浜市旭区に開設される。

NPO法人「日本補助犬協会」(東京都世田谷区)が運営して、引きこもりの若者らに犬の訓練を担ってもらおうという試み。聴導犬の普及は進んでおらず、「主要な供給源に」との期待がかかる。

聴導犬は、聴覚障害者に呼び鈴や火災報知機の音、人の声などを知らせて生活を助ける。盲導犬はラブラドルレトリバーなどの大型犬が多いが、聴導犬は家の中で活躍するので小型犬が中心。犬種を問わない。

同協会によると、国内の聴導犬は今年3月末で18頭。公共施設に補助犬の同伴受け入れを促した身体障害者補助犬法の施行から5年で、5頭しか増えていない。同協会は潜在的希望者は約1万人とみている。

5月2日に完成する新施設は「あすなろ学校」。訓練士を目指す若者の教育施設となる。韓国や米国での同様の試みをヒントにした。建設費約3000万円と年間運営費は、韓国の総合電機企業の日本法人「日本サムスン」(東京都港区)が負担。全寮制で前期(4月〜9月)、後期(10月〜翌年3月)の年2回5人ずつ生徒を受け入れ、1人が1頭ずつ訓練する。1期生の入学式は5月8日に行われる。18〜30歳前後の男性が対象で、軌道に乗れば、年間10頭の聴導犬を供給できる。

生徒は訓練士の指導を受け、1日3時間、犬を訓練する。ボランティア活動を通じて社会性を身につけ、卒業時には、訓練士を養成する専門学校への進学やペット関連会社への就職支援が受けられる。犬の“1期生”3頭は、各地の動物愛護センターで保護された捨て犬から、落ち着いた性格の犬を提供してもらった。

校長に就任する千石保・日本青少年研究所長は「捨て犬と聴導犬の両方に関心をもってもらうきっかけになれば」と話している。(2008/4/30)(読売新聞記事より)

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