Doggie Dash 2008 (オレゴン ポートランド)

Doggie Dash 2008 (オレゴン ポートランド)

今日5月10日(土)、恒例のDoggie Dashがポートランドのウォーターフロントパークで開かれました。昨年同様Hollyと一緒に参加してきました。

今回は、ポートランドの公共交通機関のひとつであるMaxという郊外とダウンタウンや空港を結ぶ路面電車に乗って会場までいってみました。

ヨーロッパと違いアメリカではまだまだ犬には公共の交通機関の利用が許可されていません。でも今日のイベントはその名のとおり犬がメインであり、更にMaxを運営するTriMetがオレゴンの代表的シェルターであるOregon Humane Societyをサポートしていることから、この日に限り4本足の乗客を許可しているのです。推定3000人と1000匹と言われるDoggie Dashの参加者(犬)のエントリー費のすべてがOregon Humane Societyの運営資金に当てられるこの大イベントのおかげで年間10000匹のペットに新しい家庭を見つけることができるのでそうで、愛犬とのエントリー代25ドルは決して高いものではありません。

さてイベントの数日前Maxに犬を乗せることができることを初めて知った私は、是非今年はHollyとMaxを使って行ってみようと決めました。Maxに犬を乗せるための条件は下記のとおりです。

·乗車中犬は必ずクレートかリードに繋ぎ、飼い主がしっかりコントロールすること。
·ジェントルリーダーかマズルを着用すること。
·飼い主の電話番号などの記載のあるIDタグを着用のこと。
·2車両編成の後方車両のみ乗車可能である。
·本イベントへの登録証明となるものを持参のこと。

Hollyは約4年前にうちの仔になってから、ジェントルリーダーをつけたことがなかったので、この日のために毎日10分間だけつけてみました。つける度にトリートをあげることによりHollyはジェントルリーダーとトリートを結びつけて覚えて、すぐに慣れてくれました。前日には着用して近所を一周してみました。時々嫌がって取ろうとするたびにトリートを見せてなだめます。そんなわけでジェントルリーダーに関しては心配なくなりました。

今朝8時に最寄りの駅まで車で送ってもらい、Maxが来るのを待ちました。このとき初めてすっかり忘れていたHollyの一番の問題点を思い出しました。彼女は以前に男性からひどい扱いを受けていたせいか、人一倍警戒心が強く今でも見知らぬ男性に対して時々吠えてしまうのです。駅に入ってきた電車から降りる乗客にも吠えてしまいました。私はトリートで彼女の注意を惹き、吠えないようにさせます。

さて、電車に乗り込もうとすると、Hollyは怯えて後ずさり。お尻を押して乗車OK。小さな車両 (日本の江ノ電のような感じ) には約10匹の犬達が人間の乗客に混じって乗っています。私はこんな光景をみてとっても嬉しくなりました。早くアメリカでもこの光景が普通になって欲しいものです。

ドライブはお手の物のHollyでも電車は生まれて初めての経験で緊張しているようです。発車するとHollyはびっくりして座席の下に潜り込もうとしました。満席だったので私はHollyのそばにしゃがみこんで話しかけていました。隣の席で抱っこされているシュナウザーは緊張のあまりハアハアと荒い息遣い。いままで慣れきってしまい気にもしていませんでしたが、電車の音がこんなに大きなものだったことに初めて気付きました。特にトンネルの中とカーブのところはHollyにとっても怖かったかもしれません。でも予想以上にいい仔でいてくれました。途中の駅でベビーストローラーがHollyのすぐ脇に乗り込んできても大丈夫。また幼児が手を振りながら目の前で奇声を発してもHollyは冷静でいられました。これらはCGCテストのための訓練のおかげだと思いました。心配した吠え声も一切なし。ジェントルリーダーに関しては、他のことに気を取られて着用しているのを忘れてしまったかのようです。ダウンタウンに近づくと沢山の犬と飼い主たちが会場をめがけて歩いていました。

前もってネットで登録しておいたので、ゼッケンとTシャツを受け取り9時半のスタートを待ちます。トイレに行きたくなってしまった私はHollyを誰にあずけようかと迷いましたが、ちゃんとそのために犬を預かってくれるボランティアまでいて助かりました。他にもコースの途中で水をくれるボランティアや、道中の犬の困った落し物 (糞) を清掃してくれるボランティアもいて皆気持ちよく歩くことができました。

私は6回目、Hollyも3年目なので問題なく2マイルを完歩し、午後別の場所でボランティアの約束があるので私とHollyは急いで帰途につきました。他の多くの参加者達は盛りたくさんのイベントや出店をゆっくり廻り楽しんだことでしょう。帰りのMaxは空いていて犬はHolly一匹でした。Hollyを見つけた小さい子供がお父さんに犬が乗ってるよと興奮して言っていました。これがオレゴンで普通の光景になるのはいつのことでしょうね。(2008/5/12)(Holly&Noahのママ)

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