受刑者による盲導犬パピーの育成

受刑者による盲導犬パピーの育成


「島根あさひ社会復帰促進センター」での日本初の受刑者が盲導犬の子犬を育てるプログラムがスタートしましたが、土日のウィークエンドパピーウォーカーも協力するそうです。

盲導犬の育成で必要な事は、幼い頃にたくさんの人から愛情を受けることと、どんな時も平静を保てるように、様々な体験学習をさせながら育てます。
人混みや、デパート、工事現場の音、車の往来の激しい道路、車のクラクションなど大きな音は、刑務所の中では確かに体験できません。
担当受刑者と担当家族がパピーの成長過程を情報を共有しながら育てて行くそうです。良い盲導犬に育って欲しいですね。(2009/5/5)(LIVING WITH DOGS)


盲導犬:候補の子育て、3家族が受刑者と協力 浜田・あさひ訓練センター /島根
 ◇情報共有、成長を記録

浜田市旭町の日本盲導犬協会島根あさひ盲導犬訓練センター「パピネス」で18日、受刑者と協力しながら盲導犬候補の子犬(パピー)を育ててもらう「ウィークエンドパピーウォーカー」が始まった。同市のS.Sさん(62)ら3家族に子犬各1頭(生後2カ月)が手渡された。

3家族は日本で初めて受刑者と連携して子犬を育てる。3受刑者が月曜朝から金曜夕までを担当。金曜夕から月曜朝まではボランティアの3家族「ウィークエンドパピーウォーカー」が情報を共有しながら、子犬を育成する。双方に子犬がどのような1日を過ごしたのか、その成長を記録する「パピーウォーカー」手帳を記入してもらう。双方の役割は、3受刑者は子犬と寝食を共にし、トレーニングや基本的なしつけをする。3家族は「島根あさひ社会復帰促進センター」の中では、経験できないことを体験させ、社会の環境に慣れてもらう。

この日の委託式で3家族は子犬と対面し、センターの職員から、子犬の健康管理、飼育方法、接し方などを習った。「オーラ」(雌)を担当するSさんは「犬を飼うのは初めて。育てるのは楽しみ。愛情いっぱいに育てたい」と目を細め、一緒に来た長男Sさん(31)は「責任の重大さを感じます」と話していた。

来年1月18日、「ウィークエンドパピーウオーキング修了式」を実施。この後、盲導犬になるための訓練を半年から1年間、行う。(2009/4/17)(毎日新聞記事より)


PFI刑務所:盲導犬育成、本格スタート 受刑者「やっと会えた」−−島根
 
民間が運営に参加する島根県浜田市のPFI刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」で13日、受刑者が盲導犬となる子犬を育てる日本初の矯正プログラムが本格スタートした。日本盲導犬協会から、生後3カ月未満のレトリバー3頭が、希望者から選ばれた受刑者3人に手渡された。満1歳になるまで、24時間寝食を共にして育てる。

子犬の飼育を通じて、責任感や達成感を身につけ、更生に役立てるのが狙い。一方で、不足する盲導犬の育成につながるメリットもある。

日本盲導犬協会島根あさひ訓練センターの中村透ゼネラルマネジャーは「人間が大好きになるよう育ててほしい。そのためにはまず人間がその子(犬)を好きにならなければいけない。常に話しかけ、愛情を持って接することが大切」などとアドバイス。育成を担当する60代の受刑者は「この日を待ちわびており、やっと会えたという気持ち。でも、盲導犬になる犬なので甘やかし過ぎないよう育てたい」と話した。(2009/4/14)(毎日新聞記事より)

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