Noahのアジリティーに挑戦!(4)

Noahのアジリティーに挑戦!(4)

オレゴン州は今週学校が春休みとあって今夜の出席犬は、ボーダーコリーのBearとCattle DogのJess、そしてNoahの3匹だけでした。いつもより順番が早く廻ってくるのでだいぶ運動した感じがします。

今日はまずシーソー(Teeter)の練習からです。アジリティの競技の中でもシーソーは犬が怖がりやすいものです。上りはいいのですが、特にシーソーが下降に移るときと、バッタンと板が地面に着いて振動が伝わってくるときは、慣れるまでは怖いものだと思います。そこでこの2箇所にでトリートをあげる準備をしました。

インストラクターのLisaの戦略(?)では、シーソーが下降に変わるときのトリートは格別美味しいものにして、下に下りきったところに置くトリートは常時のものでよいとのこと。そして彼女の呼ぶところの“$100トリート”なるものを私達3人の飼い主に手渡してくれました。なるほど肉っぽい美味しそうな匂いがします。Noahの鼻先に見せると興奮して食べようと懸命です!

はじめてシーソーを犬に経験させるやり方はいろいろあるそうですが、Lisaのやりかたでは二人ががかりで次の順序で行います。

1) 飼い主は犬側の手に$100トリート(最高級品)を持ち、逆の手でリードを持ちます。Lisaが飼い主と反対側から犬の首輪をもち、飼い主は犬を$100トリートで誘導しながらシーソーの上りをDog Walkの要領で登らせ、中心を過ぎてバランスが変わるあたりで“Teeter (シーソー)”と言いながら$100トリートをあげます。ここでシーソーが下降に変わりますが、Lisaが相変わらず首輪を持ちながらリードして板が激しくバッタンと落ちないようにします。

2) 犬が下に降りきったところに普段のトリートを置き、犬が食べるために黄色の部分に足をつけることを確認します。

つまり犬は$100トリート欲しさにシーソーを登り、トリートにありついて気がまぎれている間にギッタンとなり、ゆっくり下降して、バッタンのところでもう一度トリート(今度は普通の) が待っている、というパターンです。

このやり方だと思いのほか怖がらずに3匹とも上手にできました。何度も繰り返し練習するうちにトリート無しでもできるようになるのでしょうかね。

今日はもう一つの難関であるスラロームにも挑戦しました。実は私はNoahの注意力と集中力に今日ほど感激したことはありません。なんとほんの2-3回でNoahはスラロームができるようになったのです。私は次のようなやり方でNoahに教えました。

まず練習用のスラロームの器具は6本のポールが互い違いに逆の方向にほんの10センチほど動かせるようにできています。ですからポールの入り口から出口の方向を見ると左右のポールの間に20センチぐらいの隙間ができています。Noahを入り口に座らせて「待て」をかけてから、私は出口のほうに移動しNoahを正面からじっと見つめます。Noahも私の目を注視しながら次の指示を待っています。私はここで「Noah、おいで。ゆっくり、ゆっくり」と声をかけるとNoahはその20センチの隙間をゆっくり歩いてこちらにやってきました。やったぁ!これを何度も繰り返すうちにNoahは私が意図していることを理解できました。あとは、一緒に脇を歩きながら「ゆっくり、ゆっくり」と言うだけで彼はポールを縫って歩けるようになりました!まだスピードはありませんが、上出来です。

さて、来週でこのクラスは終了ですが、ポートランドの初夏も始まるのでアジリティはまた今年の秋の雨の季節まで楽しみにとっておくつもりです。アジリティ自体の面白さもありますが、Noahと二人で一緒にトレーニングすることで、彼の集中力や、互いのコミュニケーションを強化することも大きな魅力ですね。(2009/5/21)(アメリカ Y.Mさん)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ