お台場の潮風公園「犬のいろは」体験記

お台場の潮風公園「犬のいろは」体験記

ゴールデンウィークも終わりになる5月8日、東京お台場の潮風公園で開催された「犬のいろは」に参加してきました。

今年で第8回目になるこのイベントは「人と犬が住みよい社会のために業界初のドッグトレーナーのコラボ」をテーマに、ミニゲーム大会、介助犬についての講演会、初心者でも楽しめるドッグラン、全国大会も開かれているK9ゲームのデモなどで一日犬と楽しもうというイベントでした。
そして会場内のあちらこちらには10名のトレーナーの方たちがいて、いつでも気軽に声をかけて日頃の悩みについて聞いてもらってアドバイスをもらえるという、嬉しいプレゼントもついていました。

普段、トレーナーさんに話しを聞いて欲しいと思っても、その敷居もまだ高いし正直トレーニング料だって決して安いとはいえない金額。自由にいろいろなトレーナーさんに話しが聞けるなんて、そうある機会ではありません。
会場にいたトレーナーさんはみなさん、にこにこと気さくな雰囲気で話もしっかり聞いてもらえて、大勢の飼い主さんが順番待ちができるくらいにいろいろと相談されていました。

会場はかなりの賑わいで、聞いてみると事前申し込みに当日参加も合わせておよそ140頭ほどの参加があったそうです。
トレーナーさんも忙しいはずですね。

会場のメインのスペースは広場の中央に設けられたかなりの広さがある、特設のドッグランでした。
東京都内の公園にも何カ所かドッグランはあって、我が家もまだ仔犬のころは物珍しさもあってよく利用したのですが、最近はほとんど利用することがなくなってしまいました。

7歳になるうちの子は、基本的に犬ギライ。他の犬と一緒に走り回って遊ぶということが、一切なくなってしまっている上に、気に入らない子が近寄ってくると吠えて追い払う始末。
飼い主としてもどんな子がいるかわからないし、初対面の犬同士でへたをすればケンカにまでなりかねません。
自由に走れるとはいっても、大勢の子がいるなかでボール投げもできないし、ましてやフリスビーなんてもっての他。
ボール命、フリスビー命なうちの子としては、さあドッグランに来ましたよ!といっても、じゃあいったいここでなにしますか??になってしまうわけですっかり足が遠のいてしまいました。

ドッグランは、犬を飼っている方から言えば、ノーリードで自由に走れる空間。犬を飼ってない方から言えば、犬は同じ場所に固まってくれれば迷惑もかけられないという理由。
双方にメリットがあるということで、徐々に増えつつあるようです。
個人的には、ヨーロッパのように、お互いが節度を守って犬も人も自由に楽しめる公園が理想なのですが・・・。

とはいえ、せっかく来たのですから、久しぶりにドッグランに入ってみました。
何十頭もの見ず知らずの犬が同じ空間にいる場所。しかもイベントということで結構な犬口密度。
一歩間違えば、あちこちでトラブルが起こっても決しておかしくはないとは思うのですが、意外にもトラブルはほとんど起きていないようでした。
どうやら、中にいる大勢のスタッフ(動物学校の学生さん)とトレーナーさんがきちんと見守ってくれて、トラブルが起きないように事前に対処してくれているからのようです。
そのおかげで、大型犬も小型犬も4カ月の仔犬ちゃんも、自由にドッグランを楽しんでいるようでした。

トレーナーさんをつかまえて「他の犬と仲良くできなくて吠えてしまうのであまりドッグランには来ないんです。」と話しかけてみると「吠えることをあまり気にしなくていいですよ。それより吠えたあといかに早く対処できるかが大切。吠えられた犬も吠えられることによって、あ、これ以上近づかない方がいいんだなと学べるわけですから。」と前向きな話しをしてもらいました。

どのトレーナーさんに聞いても「できないことを叱るより、できていることを褒めることが大切。」と陽性強化の考えがあたりまえになってきているようです。褒めて育てられる子が今以上に増えてくれると嬉しいものです。

せっかく入ったドッグランですが、他の犬と仲良く走り回るわけでもないうちの子。結局飼い主が走る、走る。炎天下(この日は暑かった!)すぐに飼い主が疲れはてて木陰を探して退散となりました。

そして、ドッグランの外では、ミニゲーム大会も行われているので、そちらにもがんばって参加。
まずは「ペットで一丁トライアル」というリードをおわんにのせた不安定なペットボトルに固定してそれを倒さず歩くというゲーム。
つまりリードを引っ張らずにお利口にお散歩できるかということ。
普段のお散歩では、リードをぐいぐい引っ張って歩いている子なのですが・・・ しつけ教室に通っていたこともあり、一通りの訓練はしているのでコマンドをかけての脚側歩行だと思わせれば、なんなくクリア。
こういったことはできても、普段はいけない散歩の見本のような姿での散歩。かといって、毎日の散歩中、ずっと訓練のようにコマンドをかけて歩くということもできず、正直半分あきらめモードの引っ張り癖。飼い主の責任なのですが、これまた困ったものです。

もうひとつ「すわロ〜ム」というゲームにも参加。
こちらは、飼い主さんの横でお座りしている犬たちの間をスラロームのようにジグザグに歩いていくというゲーム。
他の犬がいても気にせず歩けるかということと、他の犬が目の前を歩いて行ってもきちんとお座りしていられるかというのがポイント。その場で結成した6頭がひとチームになって参加し、順位やタイムを競うという雰囲気ではなく、上手にできてもできなくても純粋に楽しめるゲームでした。
他の犬となにかをするという機会が最近なくなってしまているうちの子ですが、お利口にお座りもできて、他の子の横も歩けて、100点満点。
小さなゲームですが参加して久しぶりにいい経験になりました。

その他、会場ではニーナオットソンの知育玩具の体験や、NPO法人の保護犬活動の紹介コーナー、チャリティーバザーのコーナー、フード、おやつの販売ブースなどがでていて、一日のんびり楽しんできました。

我が家の犬も7歳を過ぎ、他の犬となかなか仲良くできないという性格もあり、犬が大勢集まるところに連れて行くことも少なくなってきていたのですが、まだまだ社会化は必要、いろいろな経験をさせなければと再認識したのです。

大勢の知らない犬に出会った日でしたが、トラブルを起こすこともなく思いの外お利口にできたことにちょっとほっとして嬉しくなれた一日でした。(2010/5/14)(東京都 Y.Yさん)

「犬のいろは」

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