愛のしっぽ(vol28) Dogs in the community

Dogs in the community



毎年春になると、海外旅行が盛んになり、たくさんの日本人がヨーロッパに出かける。
動物に興味のない旅行者にはピンと来ないだろうが、愛犬と生活を共にしている人はヨーロッパの犬たちの日頃の様子に驚いてしまう。
「日本と全然違う!」とは皆さんの第一印象。町で見かけた犬たちの行儀の良さと、社会全体の犬に対する考え方。そしてノーリードで人間社会に上手にとけ込んでいる犬たちの多さにもビックリ。
この日本とまったく違う光景のルーツは犬に対する理解の違い。すべての行動を共にできるため、ヨーロッパ人は、自己満足的なしつけではなく、愛犬に経験を積み重ねながら家族と社会のルールを教える。
子供の数より犬の数の多い日本でなぜ、これほど遅れているのか?
答えは単純:日本社会の犬に対する理解は驚くほど乏しいというか、最低だと言った方が良いかもしれない。「マナーが悪い」「犬が嫌い」「汚い、不潔」「危険」「迷惑」などの先入観にとらわれ、日本はペット禁止だらけ。それじゃ犬がどうやって社会性を身につけるの? 飼い主のマナーをどうやって向上させるのか? 先入観より理解! それが暮らしやすい差別のない社会構造の基本だ。

Ext_link動物愛護支援の会

(2008/4/20)(足立朝日 連載記事より)

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