愛のしっぽ(vol31) Going on vacation ?

愛のしっぽ(vol31) Going on vacation ?

さあ、夏休みがやってきた。子どもたちは勉強から解放され、大人たちは「今年の夏休みをどこで過ごしましょうか?」と家族会議を開きながらワクワクしている時期だ。

もちろんのこと、ヨーロッパ人の夏休み計画の中には大切な家族である犬もふくまれている。日本のように、夏休みのあいだに愛犬をペットホテルに預けようか、それとも家族のだれかが残って家で留守番をさせようか、と悩んだりする人はいない。なぜだと思う?

今までの「愛のしっぽ」を毎回読んでいただいている方なら答えをわかっているはずだ。そうだ、ヨーロッパのほとんどの国では、ペット禁止もなければ、犬同伴禁止の観光スポットもない。家族と社会の一員である犬だから、一緒に夏休みを楽しむことは当然だ。
オーストリアの冬は長くて厳しい。だから夏の数カ月の開放感は人間にとっても動物にとってもなによりも楽しい。飼い主と一緒に湖で泳いだり、山をハイキングしたり、サイクリングロードで飼い主と走ったり、などの楽しみ方がいっぱいある。
独りぼっちで留守番ではなく、信頼と愛情で結ばれている家族と一緒であれば、犬は大満足。単純で当たり前の話だけど、なぜか、動物後進国の日本では愛犬同伴の夏休みが悩みの種だ。

Ext_link動物愛護支援の会

(2008/7/20)(足立朝日 連載記事より)

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