ユキ&デイジーの「犬と踊ろう」挑戦記(3)

ユキ&デイジーの「犬と踊ろう」挑戦記(3) 

3回目のレッスンにCarrol先生はまた別の犬を連れてきました。今度はKing Charles Spanielのミックスです。先生の犬は3匹ともレスキューまたは事情があって知人から引き継いだ犬だそうです。私が「うちの3匹も皆レスキューなんですよ」と言ったら先生はじめクラスメートみんなから、「Good for you!(それは素晴らしいわね!)」と暖かい拍手をもらいました。

さて、今日は犬を注目させる方法として、トリートの代わりにおもちゃやボールなど犬が好きなものをみせて注意を引きつけることも試してみるといいと言われました。トリートにはバッチリ反応するDaisyですが、おもちゃはどうでしょうか。犬が生き生きと楽しそうに踊るためにこのようにある程度犬を興奮させることも必要だそうです。

先週のおさらいをした後、例の足の下をくぐらせるやり方についていくつかの秘訣を教えてもらいました。それは足の下ろし方とトリートを操る手の動きについてです。足を行進のように高く上げて下ろせばマーチ調、つま先から下ろしたり、かかとから下ろしたりすることでだいぶ雰囲気が変わります。またトリートを持つ手に少し振りをつけるだけでかなりダンスっぽくなりますね。

今日はまた犬を後ずさりさせる方法を2種類習いました。犬と向かいあって、犬のほうへ飼い主が無理やり押し進んでいけばもちろん犬はぶつかりたくないので後ずさりしますよね。そうではなくて飼い主が後ずさりすると同時に犬も後ずさりしてお互いの距離がだんだん離れていく場面を想像してください。Carolyn Scottのゴールデンレトリーバー Rookieが後ずさりしながらCarolynからどんどん離れていくのを見てどうやって教えるのかとても不思議だったのですが、先生のやり方を見て「なあるほど!」と思いました。

まずExpenと呼ばれる折りたたみ式の金属性のサークルが必要です。それを犬がやっと入れるぐらいのかなり細いV字型に立て、トリートを使って犬をV字の行き止まりまで誘導します。飼い主は犬と向かいあって柵の外からトリートを見せると犬はそれを取りに来るために後ずさりして柵から出ようとします。後ずさりを始めたところでクリッカーまたは「Yes!」などのマーカー(望んでいる行動ができたときにそれが正しいことを犬に知らせる言葉)を与えます。このようにすれば犬は飼い主に押されてではなく、自分から後ずさりすることを覚えていくそうです。

もう一つの後ずさりの練習法は、「Cradle and Rock-a-bye」(ゆりかごと子守唄)とか呼ばれているもので、ちょっと文章だけでは表現しずらいのですが、壁に対して直角に立った飼い主と壁の間の狭い隙間に犬を飼い主と同方向を向かせて立たせます。犬側の手でトリートを犬の鼻先に持ち、飼い主は犬側の足を一歩前に進めながらトリートで犬を前に誘導し、すぐその足を元の位置に戻しながらトリートで後方に犬を後ずさりさせ、今度はそのままその足を後ろに一歩動かしたところでトリートを犬に食べさせます。例えば飼い主の左側に犬が位置する場合の飼い主の動きは、左足だけを前方に一歩進め、戻して両足を揃え、後方に一歩、また戻して両足を揃えるという形になります。右足はずっと同じ位置で動きません。まるでゆりかごを揺するようなのでこのように呼ばれているそうです。

それから今日は全員で大きな輪になってThe Supremesの「Stop! In the name of love」という昔のヒット曲に合わせて踊りました。振り付けはこんな風です。

犬をまず(右でも左でも構わないので)「Heel(つけ)」の状態にします。曲がスタートしたらヒールウォークでリズムに合わせて歩き(このとき犬はもちろん飼い主を見ながら)、「Stop!」という歌詞のところで犬をストップさせて一瞬座らせ、「In the name of love…」はまたヒールウォーク。「Before you break my heart」のところで飼い主は止まりトリートを使って犬を脇で一回転させます。ここまででもかなりダンスっぽくなるので是非試してみてください。このあとは前をクロスさせたり、足の間をくぐらせたりを適当に入れて、でも「Stop!」のところが来たらまた同じRoutineを繰り返します。私達は飼い主も犬もこのビートの効いた曲に合わせて楽しく踊ることができました。

もう一曲Funky Townというこれまたビートのものすごく効いた曲に合わせ、4歩あるき、スピン2回、4歩あるき、足くぐりを2回、また4歩あるいて立ち止まり犬が飼い主の周り2周、という振り付けで踊りました。

最後に先生は、「犬が知っているトリック(芸)を踊りの中に取り入れていいんですよ。例えばこんなことも。。。」と言って彼女のKing Charles Spanielを使っていくつか披露してくれました。

ステッキをジャンプで飛んだり、片足ずつ前に出した靴の上に「お手」をしたり、最後のお辞儀の代わりに伏せた状態で顎を床につけたり。。。これぐらいなら私もDaisyに教えられるかなと思いました。早速やってみようね、Daisy!

というわけで、今日はDaisyも私もなんとなくフリースタイルの楽しさがわかり始めたという感じのレッスンでした。

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