14年ぶりの子育て (49)難病犬の輸血で

難病犬の輸血で

先代の愛犬トレーシーは晩年白血病を患い、と同時にお尻に出来た癌が大きくなり放射線治療をしました。その時に、貧血になることもあり、輸血の準備をと病院から言われ、急遽5頭の大型犬にマッチングテストをし、そのうち3頭が適合しました。
しかしながら、実際には3回目の放射線治療を出来ぬまま、亡くなりました。
その時に急なお願いにも関わらず、集まって下さった4組の飼い主さん達にはどれだけ感謝したことか。今でも、その時に集まっていただいた飼い主さん達とは硬い絆が出来たように思います。
マリヤとカレンの姉妹犬は現在4歳5ヶ月です。病気らしい病気はせず、今のところ元気一杯、毎日お散歩に励んでいる状況です。

ある日、ツイッターに緊急のお願いがありました。シェパードが難病で貧血状態とのことです。どれだけ飼い主さんは切ない思いをしているだろうかと、我が家がかつて藁をもつかみたい状況だったことを思い出しました。清里に住んでいたらとてもご協力は無理ですが、ちょうど冬場の避寒地として東京にいますので、お役に立てるならばと手を挙げました。

その患者犬、貧血状態でも食欲もあるし、しっかりと用も足すし、お外にも行きたがるし、生きようと言う意欲があるそうです。そんな様子を話して下さった飼い主さんの気持ちもまるで5年前の私のようです。
トレーシーもまさしくそうでした。癌におかされ、白血病も患いながらも、ご飯はしっかり食べ、外でしっかり用を足し、毎日のお散歩は自分で道を選んでいましたっけ。

杉並にある東京動物医療センターまで行ってきました。先進医療で有名な病院です。待合室で待っていましたら、たくさんの飼い主さんと犬達がいます。
その中にマリヤとよく似たGRがいました。ペペちゃんです。マリヤはその飼い主さんにへばりついています。その方、なんと両足に人工股関節が入っているそうです。大型犬と暮らす方で、私と同じ人工股関節の人がいると知ってなんとも頼もしく感じました。私もがんばらなければとね。もっとお話を伺いたかったのですが心残りです。もしもこの記事を読んで下さった方で、ペペちゃんの飼い主さんをご存じでしたら是非ご連絡を頂ければ幸いです。

さて、マッチングテストは百発百中です。マリヤもカレンも患者犬の血液にマッチしました。今回はマリヤで300CCの採血です。お利口さんに採血させてくれたそうです。その後水分補給の点滴をし、元気に私たちの元に戻ってきました。「マリヤちゃんちょっと痛いことしちゃったけど、ごめんね!だけど、ありがとうね!今晩のごはんは特別だよ〜。」きっとトレーシーねえちゃんも天国で喜んで見ていることでしょう。
(2010/12/9)(LIVING WITH DOGS)

緊急のお願い

グッバイマイファミリー「トレーシー」

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