【犬と暮らす家(5)】どんな家〜資金計画はプロに相談!

【犬と暮らす家(5)】どんな家〜資金計画はプロに相談!

私達は貯金が少なく、正直な所、今のマンションだけが財産のようなものです。双方の親の援助もあてにする気もまったくありません。このまま「犬と暮らす家」の計画を実行に移す事に、不安を感じずにはいられないのが本音でした。そのうえ私は6歳から喘息を患っており、今も定期的に通院しています。会社員になった20年ちょっと前からしばらくハードな仕事が続き、過労から肺炎になって会社を1ヶ月ほど休む事もあり、それからというものの風邪をひきやすく、1週間は普段の生活に戻らない体になってしまっていました。また高校時代から頭痛が多く、会社員になってから通うようになった頭痛外来で診断名が群発頭痛だという事もわかり、今も頭痛外来に通う身です。45歳でこんな体の私が新たな住宅ローンなんか組めるのかという不安もありました。

今回家にかけられる予算は正直厳しい所です。とはいっても大抵の人がそうではないでしょうか。45歳で子供のいない私達夫婦は、これまでのマンションのローンの支払いや繰り上げ返済で貯金も少なく、いわゆるフルローンに近い状態でのスタートとなります。そんな私達は今後の返済計画も含めて今の家計を診断し、この計画を進められるかどうかをプロに判断してもらいたい。そう思い、妻がファイナンシャルプランナーに家計診断を依頼したいと言ってきました。
妻が探してきたのはネットでほそぼそと余暇にコンサルティングをしている感じの有資格の方でした。家計診断を中心に無駄を省いたライフプランを有料で3〜4回に分けて受けてくれるものです。私はそれもいいとは思ったのですが、もう少し探してみる事にしました。そんな中、某大手ソーシャルネットmixi内で住宅ローンや生命保険の相談室を開設し、AllAboutでも相談を受けている方をみつけました。実際に相談をした人たちからもとても評判がよく公開ウェブサイトも持っておられ、住宅ローンアドバイザー、ファイナンシャルプランナーといった資格をお持ちで、第三者とのやりとりからも信頼できそうな方でした。おまけに何と相談料は無料。評判も上々だった事からまずは相談してみようと思い、連絡を取ってみるとすぐに返事は返ってきました。相談会を次の休日で調整して頂き、その際に加入している保険証券と収入と家計がわかる資料をお持ちくださいとだけ言われ、あわてて我が家の入出金データを家計簿ソフトからまとめました。同時に今のマンションを賃貸に出したいと思っていたので、その資料も持参する事にしました。

最初の相談会の日。都心のオフィス街の某都市銀行の入っているビルの中で行なわれました。コンサルタントは平山さんと言い、これが初対面です。平山さんは元都市銀行の銀行マンで、今は大手損保系生命保険会社のエキスパートライフパートナーのポジションで独自に活動されており、その中で住宅ローンやライフプランニングに関わるコンサルをされているとの事でした。無料といっても保険のコンサルも含んでいる事から、ちゃんとビジネスにはなっているようで安心しました。とはいっても保険を強く勧誘する事もなく、社会経済の流れや今土地を買う事のメリットなど、まるまる4時間近い話をしました。この日は殆ど住宅ローンの話はなし。我が家の家計やライフプラン、そしてそれを補佐する保険内容の確認と見直しが中心でした。

相談会の中で出たポイントとしては、家を建てるために住宅ローンを組むにしても、家計を切り詰めたり節約するような事はできる限りせず、これまで通りの生活が基本だという事でした。そのために安心できる経済基盤を保険で賄い、住宅の返済や生活が滞らないのが重要という事を強くおっしゃりました。収入源となる私が倒れても、何か災害や病気があっても、住む場所を失わずに生活が安定してできるという、いわゆる保険の基本みたいな部分です。

しかしこれまで私が加入してきた保険は酷いものでした。60歳になった途端に失う保証、支払う金額や死亡時のみの保険金額ばかり強調されていますが、これではまともに老後生活がおくれない状況に陥りそうです。あまりにわかりにくい説明に隠された制限事項に、正直騙されたとすら思いました。ましてや私は体にハンディがあります。特に喘息というのは一部保険金がおりない可能性が高く、保険会社によってはどんな理由があっても喘息は保険に入れないと特記事項に書かれている所もあります。元々それを正面からしっかりと審査して貰う必要があったのですが、これまでの保険の外交員は2年その病気で保険が請求されなければ大丈夫だから契約を、という事だけを言っていました。しかし私のように6歳からずっと病院にかかっているようなパターンでは、重大な告知義務違反になる事が今は明記されています。
そのため、平山さんのアドバイスに沿って告知書には全て正確に欄外もあわせて自分の病気や治療サイクル、使っている薬などを明記した上で審査を受けた所、呼吸器系の病気を除くという特約はつきますが、正式に医療・修身保険に入る事ができたのでした。呼吸器系については別途賄うものがあるので、特約部分は補完されます。
また、がん保険も会社で入っているものは通院時が弱いものでした。がんになった場合、殆どが通院による治療のはずなのですが、入院時の保証だけというものばかりの時代に加入したので、そんな穴もみつかりました。そのあたりを現実的な保証を受けられるものに変更し、妻の分もあわせて加入する事にしました。

そして医療・修身においては掛捨てではなく積立式とし、計画的に返戻金を繰り上げ返済に充てられるように保険を見直す事で、しっかりとした生活・老後基盤ができあがり、そこから始めて家を建てるならどのぐらいの予算で、という算出が行なわれました。当然、くーと一緒に出かけたり遊ぶ経費は一切節約していません。これまでの生活を変えずに、というスタンスでアドバイスしてくださったのです。過去最大級といわれる住宅ローン減税の特典を最大限に生かし、10年目まではしっかり貯めて一気にその時期に繰り上げ返済をする事や、ボーナス払いやマンションを賃貸に出した分の賃料は全て貯金をし、普段の収入だけで生活費を含めて賄うプランを出していただきました。過去そしてこれからの社会の経済状況などをデータ化して、どういう支払形態がよいかをとても判りやすく説明してくださり、経済に疎い私達にとって目からうろこという話ばかり。これほど保険や資金計画について判りやすく説明してくれた方はこれまでいませんでした。

こうして2度の相談会を経て、足元を固めるという意味で保険を見直し、私達は今後どのぐらいの予算で、どのように支払い計画を納得がいく形でプランニングできました。これは本当に心強く感じました。平山さんは今後もずっと、私達のかかりつけのアドバイザーでいてくださるとおっしゃってくださいました。そして事実、この後数えきれないほどの相談をさせて頂きました。問題が発生したり、まったくわからない事が起こったりと、その都度的確なアドバイスを頂き、これほど心強く感じた事はありませんでした。
偶然の出会いでしたが、こういう出会いの積み重ねが、自分の人生を積み上げていく人という財産なんだなと思わされました。出会いのあと残念ながら騙されたり裏切られたりと失敗に至る事もありますが、常に自己責任という事を念頭において、自らが選択や判断をする事が大事だとあらためて思うのでした。
また、平山さんが私達にしてくださったアドバイスは、私達の家計や財産、ライフスタイルを含めたコンサルの結果です。これは相談する人により十人十色の内容になります。少なくとも私達へのコンサルとしては大満足していますが、残念ながらそうではない方もおられるかもしれません。
家を建てる。そんな失敗が許されない人生の中でも極めて大きいイベントにおいて、本で読んだ知識や、以前1軒家を建てた事のあるような人の言葉よりも、多くのエンドユーザのケースや社会全体の今の経済状況を見て分析できる専門家のアドバイスは、なかなか受けられないものですから。

さていよいよ、具体的にいくらの予算でという事が見えてきました。まずは土地を探さねばなりません。

参考 : 「繰り上げ返済ドットコム」 http://www.kuriage-hensai.com

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