盲導犬は伴侶のはずがまさか虐待?

盲導犬は伴侶のはずがまさか虐待?

盲導犬になれる犬は活発でありながら性格が穏やかで、訓練性能が良いだけではなく、自己判断が出来る犬でしか盲導犬になれません。

たとえば盲導犬の候補の両親犬から産まれた10頭の仔犬のうち、半分の仔犬は盲導犬の訓練途中で家庭犬への変更となります。家庭犬としては十分な訓練性能があっても盲導犬としての素質にかける犬は盲導犬にはなれません。
それほど盲導犬としての完成していくまで大変な労力とお金がかかります。

盲導犬の立派な姿を伝えるニュースやTV番組があります。かつて動物を取り上げていたTV番組では、盲導犬の特集を良く行っていました。特にリタイヤした盲導犬の最後を看取る盲導犬の老犬ホームや、最初のパートナーであるパピーウォーカーが引き取るなどの心温まる映像が紹介されていました。そうです。幸せな盲導犬の姿をTVではたくさん映し出していました。

ところがです。なかなか表には出てこない、「盲導犬への虐待」という疑惑があるようです。

盲導犬は、1頭育成する為にたくさんの人手とお金がかかります。盲導犬を必要とする障害者は協会にユーザー登録し、盲導犬との暮らし方を指導され、うまくマッチングを確認後適正と認められてから盲導犬は貸与されます。

通常、貸与された盲導犬のフードや医療費は協会から出されます。

大切に育てられた盲導犬を、その価値に見合わないユーザーに貸与したらどうでしょうか?本来犬を好きでない、犬を伴侶として考えられない、そんなユーザーがただの道具として盲導犬を借りたら、当然のことですが悲劇が起こります。

盲導犬を育成する訓練士であれば、一目で虐待されているかどうかは解るはずです。残念ながら、保護できずに、盲導犬自身が失踪しました。

虐待を受けていた犬は盲導犬として働くことを自ら放棄したのでしょうか。元気に生きていることを祈るばかりです。

だけど、このまま見つからない方がこの犬にとっては幸せかも知れません。協会に一度戻されながら、再度同じユーザーに戻され、人間不信に陥ってしまったに違いありません。
ならば、逃走中に家庭犬として大切にしてくれる人に出会ってくれたらと願うばかりです。(2012/3/23)(LIVING WITH DOGS)


九州盲導犬協会  

盲導犬アトム号への虐待疑惑・情報まとめwiki


(新)『 Seeing Eye Dog Atom’s Story  』 
 http://www.youtube.com/watch?v=zkbhFep0EtY

                  
(旧)『 盲導犬アトム号が行方不明です 』 
http://www.youtube.com/watch?v=IERsFdY104E

 

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