オランダから見た日本の動物愛護 (3)政府の援助金 : オランダと日本の比較

 政府の援助金 : オランダと日本の比較

オランダの動物保護施設は政府から飼育援助金が支給されます。

オランダ政府からの補助金は一頭につき、2週間分として大体250ユーロ〜350ユーロが支給されます。レートを円に換算すると28,344円〜39,682円となります。
2週間分ですので、1日の補助額は、2025円〜2834円となります。
この一日の補助額はあくまでもおおよそですが、この金額を下回ることはありません。

政府の決まりの中にきちんと書き記されており、各町で保護施設を運営していますので各町によって援助金が異なります。

政府から保護施設への援助金は町の人が払う税金が基になっていますので、町の人数が多ければ多いほど支払われる税金は人数と比例して当然多くなりますので、1頭の援助金が増える仕組みです。
従って、住民の数に反比例して犬猫の保護数が増えると1頭あたりの援助金は少なくなります。

しかし、オランダでは、動物に対しても命に対する思いやりの意識が高い国ですので、個人やたくさんの動物保護団体からの支援金で運営していけるのです。

政府からの援助金は2週間分なので、それ以降は、各市、町へ送られてくる資金で運営されています。一般からの寄付と動物愛護団体からの寄付やボランティアの方で運営されています。

そしてオランダで一番大きな動物愛護団体は司法行政のお墨付きがあり、国に認められています。動物虐待している人や緊急性を要するような場合には逮捕する権限を与えられています。

このように、国と愛護団体が手を結び協力して動物たちを虐待する人間から守り保護するというシステムがオランダにはあります。

日本の動物管理事務所は地方によって異なりますが、保護期間3日〜7日で拘留期限が切れ殺処分されます。日本が保護動物に掛ける費用は不確かですが、殺すためのガス室を設備していおり、生かすための費用ではなく殺すための費用と言えるでしょう。日本は動物の命を救うために税金を使用していません。

オランダの政府からの援助金はあくまで2週間分ですが、その後も新しい飼い主が見つかるまでの間、健康でかつ清潔に保護していなければいけません。

健康診断、病気の治療費、薬代、マイクロチップ、ご飯、等々。身の回りの世話をするには資金がいくらあっても足りない状況です。

早い保護期間中に、新しい家族が見つからない子は全体の約10%ほどいます。オランダ中からの寄付金はその子達のお世話の為に使われます。しかし新しい家族が見つからなかったとしても命を奪うことはありません。

多くのスポンサー、オランダ人たちの募金によって、命は絶たれることなく、繋がれていきます。

日本の保護動物に掛ける費用は一日:費用は不明。3日間〜7日の命。

オランダ政府の援助金は一日:1頭2000円〜。無期限の命

犬猫たちの命を食い物にし生活を送っているような、罪深い人間たちを法規制で取り締まれるように、日本のペット産業と命に優しくない人と政府の意識改革が必須でしょう。(2012/9/14)(Animal Rights For Japan)

LIVING WITH DOGS :現在、日本の各地方自治体は、殺処分を減らすべく地域の保健所などで保護された犬猫の里親捜しなどを行っており、その保護期間中の費用は各自治体が税金から拠出しています。しかしながら、オランダの保護体制、2週間の援助金、その後の募金での永遠の保護期間は素晴らしいですね。日本も殺処分0となる日が来ると信じましょう。

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