オランダから見た日本の動物愛護 (7)オランダってどのくらい動物にやさしい国?

オランダってどのくらい動物にやさしい国?

2009年のAFP記事から、オランダで運転中の男性が横断中の猫のために、青信号中にもかかわらず車を停止させ、罰金を徴収されたことで裁判となりました。

「この男性は、青信号にもかかわらず車を約2分間にわたって停止したとして、75ユーロ(約9000円)の罰金を科されていたという。男性はネコが道路を横断するまで待っていたと主張していた。」

「ロッテルダム裁判所の判事は、ネコがいなかったという証拠はないとし、当局に対し徴収した罰金をこの男性に返金するよう命じた。」

裁判所の判事が下したこの判断が、動物に優しく、そして命を尊重するオランダ王国を物語っていると思います。(AR4J)

日本だったら、まずは裁判にもならないでしょうね。交通事故で猫は死に、おまけにそのままの状態で何度も轢かれて悲惨な状況でしょう。たまに心ある人が、轢かれた猫を道路の脇に安置することくらいが関の山です。

日常的に、日本では道路に飛び出した猫の遺骸を目にすることが多く、そのたびに悲しい思いをしています。都心ではさすがにあまり見かけなくはなりましたが、特に郊外では猫の外飼いや、野良猫の存在が多く交通事故に遭ってしまう確率が高いです。

我が家も、猫が道路を横断中は、夫婦で「猫に注意」と声を掛け合って徐行運転しています。後続車がいなければ問題は無いでしょうけど、急ブレーキは危険です。

山に住んでいると、鹿が多いのですが、やはり道路を横断します。鹿は鹿だけの被害にとどまらず、車も大変な事故となります。フェレットや、狐、狸などにも遭遇します。たまに熊もでるそうですが。我が家は熊には遭遇したことはありません。

どうしても対動物の交通事故は車社会が山に迫っていますから、ある程度は仕方ないのではと思います。しかし動物が道路を横断するのに遭遇したら、動物に先を譲るような気持ちでいたいですね。(2012/11/5)(LIVING WITH DOGS)

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