夜泣きする赤ちゃんと犬の無駄吠え

夜泣きする赤ちゃんと犬の無駄吠え

犬の思考能力は人の子供の3歳児、4歳児、そして特定犬種では5歳児に必適するのではと考えられる行動を示します。愛犬をちゃんとしつけ出来るならば、おそらく、5歳児以上の判断力、抑制力、自己主張力、を持っているだろうと思います。実際に人の言葉を50〜100理解する犬は多いのですから。
人の赤ちゃんは、犬(子犬まして成犬)とは違います。人の成長は遅く、人の思考回路が完成するには、10年以上かかります。 しかし犬は早くて1年、遅い犬でも3年で成犬となるんですね。人は残念ながら、犬に比べて、社会性、認知力、判断力を身につけるまでには時間がかかるのです。

これまで、夜泣きする人の赤ちゃんを旅行に連れていけましたでしょうか?
それも一般のお宿に。
常識のある人であれば、夜泣きする赤ちゃんの母親は毎日の夜泣きで寝不足状態です。
身近な祖父母に助けてとするしかありませんでした。
まずは、少しくらい迷惑となっても理解してくれる祖父母の家に里帰りするのが精一杯の旅行だったと思うのですね。そのような母親は、旅行に行きたくても迷惑をかけてしまうかもということで行けなかったのです。
公共的なお宿には行けないと思うのがモラル意識の高い方々でしょう。
そしてマナーを知っている方です。それが人としての良識だと思います。

そのような夜泣きする赤ちゃん連れのお客様を歓迎するお宿はあるでしょうか?
余程密閉された遮音性の高い客室があれば歓迎する宿はあるかも知れませんが。寝てくれずに泣いている赤ちゃんを抱いて夜中部屋の中でうたた寝するような状況が目に浮かびます。

赤ちゃんの夜泣きと、犬の無駄吠えを同じようにとらえてはなりません。
赤ちゃんの夜泣きは母親も困っているだろうとある程度寛容になれますが、しかし、ワンワン、キャンキャン吠えてしまう犬には、止めさせることの出来ない情けない飼い主は、はっきり言って迷惑になるでしょう。
他の部屋の犬たちまでも、その吠え声で、一斉にあちこちで吠えてしまうことになります。

あるホテル旅館向けの業界紙で、「犬は赤ちゃんと同じと思って下さい」と言うコメントがありました。
夜泣きする赤ちゃんと同じ意味ではないと信じたいですが、年がら年中吠える犬を受け入れて下さるお宿は、吠える犬を連れているお客には寛容で良かったと思うかも知れませんが、同宿した他の飼い主さんは愛犬に吠えさせないようになだめて一晩中寝れなくて二度と行きたくないお宿となってしまうでしょう。
近ごろは犬と泊まれるお宿の選択肢が広がりました。
しかし、やはり必要なマナー、ルールを守ってこそ、愛犬と共に行く旅行なのです。
飼い主さんは愛犬にたくさん愛情を注ぎ、しっかりしつけたならば、誰にも迷惑をかけることなく、楽しい旅となるでしょう。そして普通のお宿も愛犬連れを歓迎して下さるでしょう。

夏休み愛犬とマナーを守ってたくさんの思い出を作って下さい。

(2005/08/03)(LIVING WITH DOGS)

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