フォスターファミリー体験記 – Annie, Angel(2)


フォスターファミリー体験記 – Annie, Angel(2)

うちへ来てから3週目に入るとパピーは生後6週になり、目も見え始め、物音などにも反応するようになりました。ママから離してしばらくするとキュンキュンと泣いて探すのがなんともかわいくなりました。まだAnnieの母乳だけですが、順調に体重も増え、毛もフサフサとしてきて、初めに見たときより2倍ぐらい大きくなったような気がします。

お母さんのAnnieのほうは、バスルームのドアを開けるとまだすごい声で吠えますが、だんだんに私がドアを開けて、朝晩食事を運んでくるのを待つようになりました。なるべく私と犬や猫たちとの生活に慣れさせようと、バスルームのドアを開け放しておくことにしました。その代わりAnnieが安心して育児に専念できるように、バスルームにクレートを入れ、私が会社に行っている間、ママとベビーはクレートの中で過ごせるようにしました。ランチタイムに車を飛ばして帰宅するまで、オシッコやウンチを我慢しています。うちの仔たちと一緒に庭に出して少し育児から開放してあげました。
Annieはうちでの生活に大分慣れてきたようなので、思い切ってシャンプーし、少し自己流にグルーミングもしました。伸びきった爪切りも、ハサミで目の周りの毛を切るときも、とてもいい仔でやらせてくれました。

生後7週目に入るとAngelは私を見ると尻尾を振って、近づいてくるようになりました。左前肢をぐっと引き上げて、3本足だけで前進します。まだまだぎこちない歩き方ですが、こんな風に短いほうの肢を床につけずに歩くのなら、先端が摺れてしまうこともないので、肢の切除手術をしなくてよいかもしれません。そしてAnnieのほうは私の膝の上に乗って甘えるようになりました。

大きなチャレンジは11月27日の感謝祭でした。主人は日本に長期滞在中ですが、車で2時間のオリンピアに住む主人の母の家で例年のごとくThanksgiving Dinnerがあります。今年は、うちの3匹に加え、AnnieとAngelもこの一泊旅行に連れていくことにしました。私にはすっかり懐いているとはいえ、見知らぬ人たちにどう対応するのでしょう。息子や娘たちの友達や彼らの犬もやってくるはず。これは社会化の絶好のチャンスと思い、私は5匹を車に載せてオリンピアへ向かいました。
Thanksgiving Dinnerには人間18人、犬はうちの5匹を入れて8匹が集まりました。Annieは新しい人がやってくるたびに吠えましたが、私が抱いて会わせると大人しく受け入れてくれました。結局Angelと一緒にたくさんの人たちに抱いてもらい、この分ならもう大丈夫!と私はほっとして翌朝帰路につきました。

Angelは7週目に入ると歯が生え始めたので離乳を開始することにしました。粒の小さいパピーフードをほんの少しお湯でふやかしたものあげると、エンジェルは喜んで食べてくれました。それでもやっぱりオッパイが恋しくてAnnieを探します。離乳食を食べ始めると母親はパピーのウンチを食べなくなると聞きましたが、とんでもない!Annieはトイレシートのオシッコのところさえも、破って食べてしまいます。ですからエンジェルがウンチやオシッコをする度に、すぐに片付けなければなりません。たぶん6匹も8匹もパピーがいれば母犬も食べるのをやめるのでしょうがAnnieにはAngelしかいないのです。エンジェルの身体も舐めていつもきれいにしてくれました。

満8週令になるとベビーもずいぶんしっかりとしてきて、3本足で歩くのも上手になり、おもちゃで遊ぶようになりました。一人っ子のAngelは自分と同じぐらいの大きさの羊のぬいぐるみと毎日格闘しています。しばらく一人でおいておけるようになったので、Annieもうちの3匹と一緒に散歩に連れ出すことにしました。リードを引っ張ることなく、雨の中でも歩調を合わせて上手に歩いてくれます。アニーは毎日の1マイルの散歩をとても楽しみにしているようです。Angelもキッチンや居間に出して、日常の生活音や匂いに慣れさせるようにしました。虫下しや一回目のワクチンもしてもらいました。
そろそろこの仔たちの貰い手を捜し始めましょう。それにしても、2匹一緒に引き取ってくれる人が現れるでしょうか。

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