あきれた猟犬の飼い主

 
あきれた猟犬の飼い主

猟を仕事として働く猟犬が人社会の中での訓練をまったく行っていないことで、近隣の飼い犬を襲ったり、子供に危害を与えたりすることは大きな社会問題となっています。
これは犬を狩猟の道具としてしか考えないようなハンターが原因ですが、以下の新聞記事は、まさに「犬は道具」と言うことを現しています。
猟犬も当然の事ながら法定伝染病である狂犬病予防接種をさせる義務があります。あきれたことに、予防接種をしなかった理由を「猟犬の能力が低下する」とのたまったそうな。あまりの無知さにあきれかえります。
犬はハンターと共に獲物を探し、成果を分かち合って喜びますが、道具としてだけの能力ではありません。犬には限りない能力があることをまるで知らない。情けない輩です。
猟犬を愛し、社会化をさせているハンターもいます。無知なハンターの所為でハンター全体を悪人呼ばわりされかねないですね。(2003/10/24)(LIVING WITH DOGS)


猟犬への綱つけを命令 京都地裁 飼い犬襲われた男性勝訴

京都府宇治市池尾地区の集落で猟犬に飼い犬をかみ殺された鉄工所経営の男性(53)と不動産業の男性(53)が、猟犬の飼い主に、地区内の住宅地で綱をつけて猟犬を管理し、単独でうろつかせないよう求めた訴訟の判決が23日、京都地裁であった。水上敏裁判官は「事故の発生を予防するのに最低限の方法」として、請求を全面的に認めた。
判決によると、猟犬の飼い主が昨年1月13日に池尾地区内の猟区で狩猟をしていた際、原告2人が犬舎などで飼っていた計4匹の犬が猟犬に襲われ、うち1匹がかみ殺された。原告側は、飼い主が事故後も防止策を取っておらず、飼い犬が再度襲われる危険がある、と主張した。
水上裁判官は、飼い主が提訴されるまで狂犬病の予防接種をしなかった理由を「猟犬の能力が低下する」と説明した経緯にふれ、「猟犬の管理より、狩猟の便宜を優先している」と指摘。「今後も同種の事故が生じる恐れがある」とした。
原告の1人は「ハンターが、猟犬の名の下に危険な犬を放す現状に警鐘を鳴らしたかった。勝訴は当然と考えている」と話している。

(2003/10/23)(京都新聞より)

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