ネット使って犬猫救おう! 環境省、DBで飼い主探し

ネット使って犬猫救おう! 環境省、DBで飼い主探し

捨てられたり迷子になったりした犬や猫の飼い主探しをスムーズにし、処分される数を減らそうと、環境省は13日までに、インターネットで各地の動物愛護センターや市民団体の収容情報を一括検索できるシステムづくりに2004年度から取り組む方針を決めた。

都道府県の動物愛護センターや保健所に収容された犬猫は2001年度で約52万匹。ほとんどが引き取り手がなく、1週間前後で殺処分される運命だ。
こうした状況を改善するため、環境省は東京都などが迷い犬猫の飼い主探しに利用しているネットでの情報公開に着目。

まず全国統一の項目と検索システムをつくって普及させ、各センターに犬猫の種別や性別、推定年齢、写真など飼い主や引き取り手探しに役立つ情報を登録してもらい、データベース化する。
迷子を捜す飼い主や動物を飼いたいと思う人の側にも情報登録してもらい、全国どこでも互いに「求める相手」が分かるようにする仕組みだ。環境省動物愛護管理室は「海外と比べても処分の多い異常な事態を何とか改善し、終生飼育につなげたい」としている。
(共同通信)


一見喜ばしいことのように見える試みだけど、ちと不安が残る。
それは、「里親詐欺」の存在をこのシステムを組み上げるにあたって環境省が把握しているのかということ。

里親詐欺とは、主に2種類ある。

一つは、里親希望者を装い、犬やネコを手に入れ業者に転売する個人や組織のこと。転売された犬ネコは、実験動物などに使われるらしい。電柱などに「飼えなくなった犬ネコをひきとります」なんてチラシを貼って組織的にやっている場合や、家族ぐるみで各地の里親募集会などで犬ネコを集めて売っている奴までその形態は様々だが、いずれにしても詐欺には違いない。

もうひとつは、転売はしないが虐待目的で里親希望者として犬ネコを手にいれる奴。中には闘犬ギャンブルの練習用噛ませ犬として利用する人なんかもいる。

保護団体は、これらに詐欺にいつも神経を使い、譲渡契約書や身元確認やその場で譲渡せずに家まで犬ネコを届けるなどの工夫をしているが、はたして環境省のこのシステムにはそういったことまで考えているのだろうか?

(2003/09/16)(兵庫県、K.Nさん)

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