狂犬病一掃の為に大量殺戮(中国)

狂犬病一掃の為に大量殺戮(中国)

中国では毎年狂犬病発病でたくさんの人が亡くなっています。そのたびに野良犬や放し飼いの犬達が殺処分されています。
今年も、ある都市で3万6千頭もの犬達が犠牲になりました。

狂犬病を一掃すると言うことであれば、狂犬病が蔓延しないような検疫システムを構築しなければならないのですが、どうも中国は日本に比べて50年以上遅れているようです。

日本もかつては狂犬病を一掃するために大変な努力をしました。まずは飼い犬への狂犬病予防接種の義務化です。そして放浪する野良犬を捕獲し、はなはだむごい殺処分を繰り返してきました。まあその成果か日本では半世紀以上犬の狂犬病発症はありません。

現在は、放浪する野良犬の数は激減し、飼い主によって不要犬として持ち込まれる犬達が狂犬病予防法の名目で殺処分されているのですが、各地方自治体も出来れば殺したくないという殺処分半減をめざし徐々に減ってきています。

要するに日本は50年かかってやっと狂犬病予防の為の犬の殺処分はなくなったと言えるかも知れません。ただ、そんな日本ですが動物福祉という面ではまだまだ十分な状況には至っていません。動物が平和に暮らしていける社会が、やはり先進国と言えるのでしょう。
日本が動物福祉先進国と言われるにはまだまだ試練がありますね。

中国では、犬猫の肉を食したり、毛皮を取るために飼育したりと、残虐な殺され方が報告されています。
動物福祉なぞという言葉以前の問題ですが、まずは狂犬病予防の為の前進を望みたいですね。大量虐殺はもう止めて欲しいです。(2009/6/17)(LIVING WITH DOGS)



中国で犬3万6000匹を処分、狂犬病一掃のため

中国・陝西州の漢中市で、狂犬病を一掃する目的で、野良犬と飼い犬の計3万6000匹が処分された。英字紙チャイナ・デーリーが15日に伝えた。
報道によると、漢中市では5月末以降、12人が狂犬病で死亡、6000人以上の人が犬にかまれたり、ひっかかれたりした。 同市のXing Tianhu副市長は「狂犬病に感染した犬がもたらす危険が増しているデータが示されており、感染の防止とコントロールは差し迫った問題だ」と述べた。
国際的な動物愛護団体は、中国では犬や猫を含む多くの動物が毛皮などを得るためだけに飼育され、虐待されたり、ひどい殺され方をしていると非難している。
中国では現在、家畜も含めた「動物の福祉」を初めて認める法案が検討されている。(2009/6/16)(ロイター記事より)

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