介護グッズ(視覚障害犬用行動補助具の作り方)

視覚障害犬用 行動補助具の作り方

ピンポン玉とバネで簡単に視覚障害犬も健常犬と殆ど同じ生活が できるようになる装置は既にご存じですか?
TVムツゴローでも紹介されました。さて、視覚障害犬用行動補助具は、上図のように作ります。お散歩に行く前など、楽しいときにつける練習をすると早く慣れます。

(a) 位置は耳の上でも両頬でも犬にとって一番良いと思われる所へ取り付ける。必ず、 左右二カ所に取り付けること。
(b) ボールを付けている様子をテレビで見ましたが、私の経験上、つけないほうがいいです。
(c) 必ず鼻よりも前に出る長さにすること。最初、長さを長めにとってから、あとから切って調整する方がいいです。
(d) 堅いホースは使えません。バネの位置が決まったら、ビニールホースを準備します。特に、ホームセンターで売っている透明のチューブがいいと思います。これにより、感覚が一定化するため、家具などにバネが引っかかるのを防ぎます。 ゴムホースは重いので不適当です。 先は、セロテープよりもビニールテープで簡単に付けておくと何かと都合良いです。
また、バネは柔らかすぎず、軽くやや太めで巻き方が密なもののほうが使いやすいです。
(e) 首輪に、二点式で固定します。ここが一番重要です。

以上ですが、犬の大きさ、特に、首周りや首輪によって種々ありますので、ご自分の犬に 会った工夫をしてみて下さい。使用者(犬)に合った補助具になるには最低、十回の改良に 十回の覚悟が要ります。
最後に、犬がこの補助具を使う効果をまとめておきます。

-犬は人間よりも嗅覚、触覚、聴覚に頼る比率が高いうえ、それらの感覚も優れているので、補助具の効果が発揮されやすい
-視覚障害犬は視覚以外の感覚に頼る割合が高いため、歳を取ってそれらの感覚が老化した時、健常犬よりも行動範囲の狭小化が著しく、老化が早まる傾向がある
-特に先天性視覚障害の場合、本来、視覚を司っていた大脳の部分が触覚などに置き換えられるので、補充具の恩恵や効果に大きな期待が持てる。(視覚障害者が、指の感覚に優れているのも、この大脳の適応能力のおかげです。)
-若い障害犬ほど補助具の効果は人間にはわかりずらいが、心身の疲労が大きく軽減され、病気を防ぐ効果も高い。視覚障害者が、誰かに手を取って道案内してもらうがごときです。(97/06/17) (愛知・S.Fさん)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ