障害を乗り越えた犬サラ

障害を乗り越えた犬 サラ

チェコスロバキア、プラハにお住いのPさんから、2003年4月愛犬の事故後ご相談のメールが来ました。その愛犬はサラと言う名のG.R.です。11月28日、近況が届きました。サラは、Pさんの介護の元、見事に回復し自力で立てるまでになりました。もちろん長いお散歩は車椅子を利用しています。是非日本の障害犬と暮らす方々にも、サラの回復ぶりを見ていただければと思います。(LIVING WITH DOGS)


■ 2003年4月のメール

Pさん: LIVING WITH DOGS を見つけることができて、私は非常に幸福です。私たちの愛犬G.R.サラは5日前に脊髄損傷を受けました。彼女が再び走ることはほとんど不可能です。

LIVING WITH DOGS: サラの脊髄損傷事故、びっくりされたことでしょう。どちらにお住いですか?
まだ事故から数日ですが、その後の様態はいかがですか?

Pさん: その通りです。私達はサラの脊髄損傷に非常に驚きました。チェコ共和国プラハで暮らしています。獣医師はみな、安楽死をさせるように私たちに説得しようとします。しかし、私たちは犬を愛しています。またサラ自身で生活は不可能であり、人の介護が必要となることを獣医師から言われました。サラの状態はほぼ同じです。彼女は今リハビリテーション病院にいます。

LIVING WITH DOGS: 大型犬の介護はとても大変です。おそらく、獣医師はその介護をする覚悟が飼い主さんにあるかどうか判らないので安楽死を勧めるんだと思います。

Pさん: 多くの人は、それが間違っている決定であると思います、そして、たくさんの人達が私たちに力をくれました。またLIVING WITH DOGS の障害犬の例を読んで、皆さんが勇気をもって決められた事を私も全うしたいと思います。

LIVING WITH DOGS: 日本では、安楽死は余程でないと思い切れません。たくさんの飼い主さんが障害犬の介護をしています。

Pさん: 最も重大な問題が排尿になるだろうと思います。獣医はこの問題により、腎不全での死の高い可能性のことを説明してくれました。したがって、私は、この医学的な問題をふまえた例はまさに感謝です。

LIVING WITH DOGS: 排尿はカテーテルで尿道に通し、犬のおなかを押して排尿させますが、雑菌が入りやすく、注意しながら実施しなければなりません。何年も生きている限り毎日何回も行わなければなりません。ウンチはどうですか? オムツは必要となりますか?

Pさん: サラは、ほとんど完全な麻痺状況です。彼女の背骨の中間。彼女は一人で排尿をすることができません。私たちにLIVING WITH DOGS の投稿者の経験や助言をしてくれた方にに感謝しています。

■ 数日後のメールから

Pさん: 当初、私たちは恐ろしく絶望していました。しかし、今インターネットにサラの介護に有用なリンクをすべて見つけたので、私たちは彼女との生活を再び期待しています。私たちは既に車椅子を選びました。しかし、彼女が再び歩くかもしれないというまだ最小の可能性があるので、私たちは購入を止めています。あと2週間クリニックに入院しています。車椅子を来週注文する予定です。必ずなんとしてでも、サラの世話をします。
サラは排尿排便のコントロールができませんので、恐らくおむつを使用するでしょう。ラッキーなことに、私は翻訳者として家で働いていますので、一日中家に滞在することができ、彼女を世話することができます。


LIVING WITH DOGS: なんとサラはラッキーな犬でしょう。

Pさん: 事故の当日は私はこの不幸に泣き叫びました。どうして、なんにも罪のない若い犬、彼女の身にふりかかったことを理解することができませんでした。その後、私は、サラを生かそうと決定したことを、支持してくれた友人に話しました。彼女は、もしあなたでなかったらサラは生きられない。だからあなたの使命なのだと。
まるで倫理学のような話でした。あなたなら出来ると。また、あなたが強い人であれば、耐えられるかも知れないと。たぶん、サラと暮らす前に、シェルターから引き取ったイヌが白血病であったので、イヌの介護の経験も合ったことが、私の意志の強さを思ってくれたのだと思います。私たちは白血病のイヌのケアをし、楽しく暮らしていこうと努力しました。ある日、私が外で働いているとき、そのイヌは窓から落ちて舗道で亡くなりました。私はかつて大きな心の傷を持っていたのです。
だからこそ、オスカーの為にも、サラの介護をやり遂げようと望んだのです。サラが家に戻り、車椅子を利用して、もう一頭の愛犬Dagobertと再び楽しい暮らしで満たされるよう期待しています。

■ そして、半年後の11月末のお便り

こんにちは、私はサラ・ウェブサイトを立ち上げました。彼女の回復の経過をここで見ることができますので、是非見て下さい。サイトはまだ十分なコンテンツが出来ていませんが、サラは今、とても良い状態です。
彼女は車椅子も利用しておりますが、ほんの少しですが車椅子なしでも歩くことができるようになりました。長いお散歩は車椅子で行っています。サラの回復状況を是非見ていただきたくて、メールいたしました。
(2003/11/30)(PとGとサラより
Ext_link Sara mobile – postizeny pes )

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