麻薬探知犬?いいえ検疫探知犬です。

麻薬探知犬?いいえ検疫探知犬です。

麻薬探知犬の活躍は知られる所ですが、検疫、持ち込んではイケナイ食品の発見のために検疫探知犬が昨年末から、成田空港で検疫の仕事を行っています。
狂牛病、鳥インフルエンザで、おおよその肉類は持ち込み禁止となっていますが、オーストラリアで訓練を受けた犬2頭の検疫犬は素晴らしい実績を重ねているそうです。

もう30年ほど前になりますが、シドニーの飛行場で犬が検疫をしている姿を見ています。オーストラリアは当時から「しっかり検疫をしている国なんだ」なんて感心していました。

日本で、検疫犬は昨年末が初導入と言うのはびっくりですね。
当然のように既に実働していると思いこんでいました。よくよく考えてみたら、確かに警察犬の臭気選別の試験項目はあっても、実際には作業する場としては、警察犬か、救助犬でしょう。そして飛行場には確かに麻薬探知犬しかいませんでした。(近ごろは悪性腫瘍探知犬や、発作探知犬と様々探知できる犬の話題がありますけど)

ところで、麻薬探知犬は、税関の管轄です。検疫探知犬は、動物検疫所(農林水産省)の管轄です。
日本の麻薬探知犬訓練センターで検疫犬の育成も出来ないものなんでしょうか。
同じ臭気選別の訓練ですから、探し当てる目的を変えれば訓練は可能では?なんて考えるのは素人考えなんでしょうかね。

なにもオーストラリアから訓練犬を輸入しなくても、日本で、臭気選別の出来る犬達は結構いると思いますけどね。特に臭いは犬にとっては得意中の得意ですから。

確かニュージーランドの検疫探知犬のビーグル(プリマス)は、レスキューした犬でした。日本でもそのような境遇の犬から、リトレーニングをして第二の犬生としてワーキングドッグへと転身が可能であれば良いですね。

  検疫探知犬について (動物検疫所:農林水産省のサイトから)
   特別なトレーニングを受けた犬が、海外旅行客が持ち込む荷物や国際郵便で
   送られる郵便物の中にある畜産物(肉、ハム、ソーセージ等)の臭いをかぎ
   分けて検査官に合図をします。このような犬を検疫探知犬と呼び、オースト
   ラリア、アメリカ、韓国など諸外国では、畜産物の確実な摘発と輸入検疫制
   度のアピールに大きな役割を果たしています。
     動物検疫所では、新たに検疫探知犬を導入し、平成17年12月中旬から成田空
      港において探知業務を開始しました。
(2006/8/28)(LIVING WITH DOGS)


検疫探知犬:不正な肉製品クンクン 仲間増やしてワン!−−成田空港で大活躍 /千葉

◇かわいらしい姿、旅行者も“円満”放棄
農林水産省動物検疫所成田支所が、昨年末に国内で初めて導入した検疫探知犬が予想以上の実績を上げている。半年間(1〜6月)で発見したの不正な肉製品は2頭合わせて892件、1624キロ。検疫犬の姿を見せることで持ち込み制限を周知させる効果も期待でき、検疫犬を増やしたい考えだ。
肉製品は現在、牛海綿状脳症(BSE)や鳥インフルエンザの流行を受け、大半が持ち込み禁止。輸入可能な30数カ国の製品も検査証明書の添付が必要だ。
検疫犬はオーストラリアで訓練を受けた2頭で、昨年12月に試験的に導入。入国者が手荷物を受け取る成田国際空港の税関検査場で肉製品をかぎ分けている。
検疫犬導入前の昨年1〜6月の肉製品の申請は1万355件。今年は1万489件で昨年同期比約1.3%増だった。このうち持ち込みできない不合格件数は昨年が5518件だったが、今年は5908件と7.1%増えている。
検疫犬に不正な肉製品を発見された旅行者は、愛きょうのある姿に促され、大半が素直に放棄に応じ、トラブルはほとんどないという。職員に指摘されるよりも、旅行客の抵抗は少ない。
検疫犬の姿を見て「もしかしたら持ち込めないかも」と検疫カウンターに来る旅行客が増えるという予想外の効果もあった。
しかし、検疫犬は集中力が1回につき10〜15分しかもたず、体力的にも一日に4時間程度の出動が限界。現在の2頭では対応できない便も多く、「予算次第だが、少しでも頭数を増やしていきたい」としている。(2006/8/28)(毎日新聞記事より)


オーストラリアの検疫探知犬

成田空港の検疫探知犬

日本の麻薬探知犬

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