投稿者 スレッド
MaxHolly
投稿日時: 2008-7-25 14:00
Just can't stay away
登録日: 2005-3-20
居住地: オレゴン州ビーバートン市
投稿: 198
Dog License
犬の登録義務について

前回別のスレッドで、犬税の導入よりも犬の登録料をアメリカのように年更新にすることを提案してから、イギリスではどうなっているのか友人二人にたずねてみました。

イギリスでは以前は登録義務があったのですが約半数の飼い主しか登録しなかったことから、1987年に廃止されて以来、アイルランド北部を除き現在では登録義務はないそうです。調べてみると狂犬病の予防接種も法律で定められていません。

犬や猫の鑑札登録を英語では、Dog Licenseと言います。このLicenseの意味を考えてみるととても興味深いです。

まずDrivers License(運転免許)がそのよい例ですが、Licenseは運転方法を習得し試験に合格しないと交付されません。Dog Licenseも同様に「犬を飼い方を習得し、テストに合格(あるいはその責任を承諾)」したとみなすものというとらえかたをしている国もあるのでしょうか。CGC(Canine Good Citizen)テストの書類にあるような項目に賛同するという署名だけでも効果があると思うのですが。

アメリカではほとんどの州で登録が義務付けられており、必ず狂犬病の予防接種を受けた証明書を提出しなければなりません。更に登録は前回も書いたとおり年更新で更新料の納付が必要です。Licenseの意味はここでは、犬を飼う資格として、「狂犬病予防接種の義務と、犬のオーナーシップを確認し、登録料を納付すること」ととらえられているようです。更に不妊手術を施すことで登録料の割引があることから、飼い主に不妊手術を奨励する意味もあると思います。しかし犬の飼い方についての知識や、生涯飼育の確約がなくてもLicense(具体的には登録番号と鑑札)を入手することが可能です。

イギリスのように狂犬病予防接種が必要ないとなると、登録のメリットは薄れてきて、迷子になったときに飼い主に戻れるような情報(飼い主の電話番号と名前)が首輪についていればいいことになります。この先マイクロチップが普及すればなおのこと、飼い主の情報のための鑑札はますます必要なくなってしまうでしょう。だから狂犬病予防接種の義務のない国ではDog Licenseの効力が薄れてきてしまうのかもしれませんね。

日本でも狂犬病の接種は義務付けられていますから、登録は必須ですね。そして登録料は地域にとってのよい収入源になります。犬を飼っている人が、犬のための施設や犬の保護のために金銭的に負担することは当然ではないでしょうか。そして市なり県なりがそのお金でシェルターの完備と安価での不妊手術や犬の躾け教室を開いてくれれば、犬と人間の共生にとって効果をもたらすサイクルができてくるのではないかと思います。
編集削除返信