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MaxHolly
投稿日時: 2007-9-20 14:48
Just can't stay away
登録日: 2005-3-20
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投稿: 198
Re: The Culture Clash
ミックさん、海が好きさん、こんばんわ。

(月)に帰国し仕事に戻ったので、毎日忙しくThe Culture Clashも帰りの飛行機の中で46ページまで読んだきりになってしまっています。

とはいえ、帰った当日からワンコたちをドッグパークに毎日連れて行っています。Noahはすっかり“普通の仔”になったねと、公園の飼い主さんたちからもお褒めの言葉をもらっています。ボール遊びをきっぱり止めてから、目に見えて彼の表情がリラックスしてみえ始め、他の犬達を追っかけたりすることができるようになりました。あんなにボール遊びが好きだったので、私が毎日毎日ボールを投げてあげていたことが、知らず知らずのうちにNoahを警戒心を煽ってますますボールを守らなければと思わせていたのですね。あんなに悩んだのが嘘のように明るいNoahに戻れました。未だにハスキーとボクサーは苦手で、歯を見せることがありますが、私の呼び戻しによく反応してくれるので、Jean Donaldsonの言うところの、Fightではなく、Flightができるようになったのは大きな進歩です。

海が好きさんが書いてくださったCesar Millanに関するコメントで、

>彼がしばしば用いる罰を中心とした手法は、私も一般人には難しいと思います。何より、その犬&状況に適した強度の罰を与えることが難しいでしょう。例えば、噛むという行為一つとっても、恐怖で噛んでいる場合に苦痛を与えたら、全くの逆効果になってしまいます。

Noahは恐怖で噛んでいたので、罰を与えることより、他の犬に慣らせることを主に練習しました。この(土)には公園で知り合った2匹のボーダーコリーをうちで預かることになっているので、4匹がうちでどのような関係を築くのか楽しみです。

さてThe Culture Clashの中でとても興味深いこと(といっても考えてみれば当たり前のことなんですが)が書いてあったのでご紹介したいと思います。

“すべての捕食動物は次のような行動をとり、犬にも同様の習性が備わっていると考えることが可能である。

まず、獲物を探し、追い詰め、飛び掛り、追いかけ、噛み付き、振り回し、殺し、切り裂き、食する。咀嚼することと食物を守ることもこの中に入れてもよいだろう。” 

こう考えると、現在飼われている犬達のほとんどが、何もしなくても決まった時間にえさをもらえており、それはそれで不安のない生活である反面、なんとも味気ない、面白味のない、持っている能力を発揮する機会がなくイージーすぎる(Jean Donaldsonは“Under-challenged”という言葉を使っています)生活ではないかと思うのです。

Jeanはこれらの欲求を満たし、日中一人の時も退屈しないように、食事の一部を家の中のあちこちに隠して置いたり、振り回すと中身の出てくるおもちゃの中に入れたりと工夫することを提案しています。食事は食事としてきちんとあげた上で、ゲームなどをして犬の好奇心と満足感を満たしてあげるのでもいいと私は思います。うちではこのような頭脳面での運動とは別に、肉体的な運動はドッグパークで思いっきり走らせてあげるようにしています。

皆さんのお宅のワンちゃんたちは well-challengedでしょうか?
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海が好き
投稿日時: 2007-9-11 21:32
Not too shy to talk
登録日: 2007-3-4
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投稿: 22
Re: The Culture Clash
MaxHollyさん、こんばんは
カルチャークラッシュを気に入って下さって嬉しいです。

 犬を飼い始めた頃は、私もパック理論(もどき?)に囚われていて、結果的に随分可哀想なことをしたりもしました。その後、あるトレーナーさんにこの本を紹介されて、まさに目からウロコでした。

「犬が飼い主より先にドアを出たがるのは、
 飼い主に対する優位性を主張していると考えるよりも、
 犬の興味を惹くものがあったからと考えるのが自然ではないか?」

 言われてみれば、飼い主をひきずって歩く犬のほとんどは、ある状況に置かれれば、とても模範的にコマンドに従ったりもしているわけで、権勢症候群での説明では無理があると思います。そうした犬を素直に見れば、「嬉しそうに興奮しているだけ」で、「虎視眈々とリーダーの座を狙っている」とは到底思えません。

 シーザー・ミランの訓練の様子を紹介したTV番組は「さすらいのドッグ・トレーナー」というタイトルで、一時期日本でも放送されていました。確かに素晴らしい腕前だと思いましたし、犬を圧倒する「気」に満ちた人だとも思いました。でも、彼の用いている手法は、別段パック理論を持ち出さなくても、通常の学習理論と、犬の運動欲求を十二分に満たすことで、効果の説明できるものだと思います。

 そして、彼がしばしば用いる罰を中心とした手法は、私も一般人には難しいと思います。何より、その犬&状況に適した強度の罰を与えることが難しいでしょう。例えば、噛むという行為一つとっても、恐怖で噛んでいる場合に苦痛を与えたら、全くの逆効果になってしまいます。

 単なる好みの問題..といってしまえばそれまでですが、私もシーザー・ミランよりもジーン・ドナルドソンの手法の方が納得もいきますし、活用してもいます。
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ミック
投稿日時: 2007-9-10 22:15
Just can't stay away
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投稿: 105
Re: The Culture Clash
MaxHollyさん こんばんは

>例えば、犬がリードを引っ張ったり、噛み付いたり、飛びついたり、呼び寄せが効かないことなどを犬の優越意識の問題と理由付けることがよくあり、犬より先にドアを出ることで飼い主の優位を示すべきなどという馬鹿馬鹿しい考えがまかり通っている。犬が先を争ってドアを出ようとするのは、単純にその先にある面白そうな「何か」に一刻も早く近づきたいという理由に過ぎない。
このようにJean Donaldsonは問題行動の解決を飼い主が強いリーダーになってその優越性を示すというやりかたをあまり支持していないと私は受け取りました。

私もそのように思っています。
以前、「家族の中での愛犬の位置」のスレッドで 私が書きましたが

>例えば 散歩の際、愛犬が「向こうに行きたい」と引っ張れば 飼い主がついていったり、「このご飯食べたくない」言えばご飯の上に チーズをのせてあげたり。
つまりは 行動の決定権を愛犬に渡す事によって 愛犬が飼い主に変わって 行動を決定しなければならないんじゃないかという意識が目覚めてしまい さらにはこの家族(群れ)は自分が守らなければならないんじゃないかと思う事です。

と「アルファ・シンドローム」について書きました。
ですが その後に

>「アルファシンドローム」といわれる状態の子も確かにいますが、実はその多くは飼い主の思い込み、または間違った知識によって問題を複雑化させていたりします。
ある人はその事を「アルファシンドローム・ノイローゼ症候群」と飼い主の問題としている方もおります。
知識、経験のない方が 問題行動を「アルファシンドローム」で片付けることの多くは その問題行動への説明づけをたやすくする事にあり、行動全体の評価からではないからこそだと思います。

とも書きました。

>Cesar Millanというトレーナー(別名Dog Whispererと呼ばれている)の話をCybeleさんがされていました。確かに彼の手にかかるとあれほど凶暴性を顕わにしていた犬でさえ、おとなしい犬に豹変してしまうので、“飼い主はPack Leader(犬の群のリーダー)として犬達を統率するべき”という彼の理論に反論するつもりはありません。彼はそれなりの成果をあげているその道のプロですし。でも私の中で彼の理論がどうもしっくりこないのです。


私の場合、まず 問題を起こすとされる その犬が「犬としての行動ニーズ」を充たしているのか?を考えます。
つまり 人間とは違う、異種の動物として 彼らの行動、習性、をそれぞれの飼い主さんが理解することによって問題解決をする方法です。

具体的な例で言えば「うちの子は家の中でトイレが出来るので お散歩はしません」と言う飼い主さんが 「でも、家の中で 暴れまわるし、無駄吠えもひどいんです」なんて言ってたのが、毎日 外にお散歩に行くようにしたら その問題行動がなくなったなんて事は分かりやすいケースだと思います。

この場合などは「犬としての行動ニーズ」を充たすことにより 解決するでしょうが、このような「動物(犬)の行動学的なアプローチ」だけでは改善しない問題も多々あります。

問題行動の修正を考えた場合、その行動の頻度、強度、対象などのレベルを下げていかなくてはなりません。
「学習理論」のスレッドの中でも書きましたが、行動の頻度などを下げることに有効なものに「正の罰」がありますが、これは同時に 「正の罰を使って問題行動のレベルを下げた」と言うことを 飼い主さんが強化されたことになります。
つまり、飼い主さんが正の罰を使う頻度が 増加傾向にあると言うことになります。
トレーニングが上手くいっていれば 当然、犬の問題行動のレベルが下がるということになり、飼い主が正の罰を使う頻度が下がることになるのですが・・・

私は決して「全ての罰」を否定しているわけではありませんし、行動学から問題行動を考えることに対して否定的なわけではありません。
その有効性も大いに理解しています。
でも、それが全てではないのではないか?とも思っていますので、色々な アプローチがあり、それがそれぞれの問題を抱えている飼い主さんと犬とのケースに合えばいいのではないかと考えています。
なので、私はトレーナさんには「ツールボックス」という表現をしますが、色々な道具である アイディア(知識)をもっていてほしいと思っています。

あぁ なんだか内容がどんどんずれた話になってしまいましたが、結局のところ 私の考えはジーン・ドナルドソンよりの考え方なのかな?


注:)先ほど 一回投稿したものを一部分 編集しました。
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MaxHolly
投稿日時: 2007-9-10 19:54
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登録日: 2005-3-20
居住地: オレゴン州ビーバートン市
投稿: 198
Re: The Culture Clash
ミックさん、こんばんわ。昨夜日本に戻りました。飛行機の中でThe Culture Clashを初めから読み始めました。(すぐに眠くなってしまったのでまだ20ページほどですが)。犬の行動を考える上で我々が犯している過ちについてのJean Donaldsonの考えにとても共感を覚えましたので、少し紹介したいと思います。

犬を犬として受け入れた上で人間社会で生きていくために矯正すべき行動について、私は特にNoahの問題に関係するAggression(攻撃性)に興味をもちました。犬がAggressionをはじめ、飼い主のいうことを聞かないことや間違った行動をとってしまうことについて、よく犬が自分を人間よりも優越すると考えているためとの理由付けから、飼い主がパックリーダーと位置づけを行うことにより、すべての問題が片付くと考えている人がいる。しかしこれらの問題の的確なモデルとして「群れの原理」は通用しないとしています。このような問題解決の場合「優越の概念」は全く必要ではないと言っています。

例えば、犬がリードを引っ張ったり、噛み付いたり、飛びついたり、呼び寄せが効かないことなどを犬の優越意識の問題と理由付けることがよくあり、犬より先にドアを出ることで飼い主の優位を示すべきなどという馬鹿馬鹿しい考えがまかり通っている。犬が先を争ってドアを出ようとするのは、単純にその先にある面白そうな「何か」に一刻も早く近づきたいという理由に過ぎない。
このようにJean Donaldsonは問題行動の解決を飼い主が強いリーダーになってその優越性を示すというやりかたをあまり支持していないと私は受け取りました。

私はNoahの問題を解決するために、家族の中での愛犬の位置 のスレッドの中にこう書きました。

>“オフリードこそ基本”のスレッドで、問題犬のリハビリテーションを扱うCesar Millanというトレーナー(別名Dog Whispererと呼ばれている)の話をCybeleさんがされていました。確かに彼の手にかかるとあれほど凶暴性を顕わにしていた犬でさえ、おとなしい犬に豹変してしまうので、“飼い主はPack Leader(犬の群のリーダー)として犬達を統率するべき”という彼の理論に反論するつもりはありません。彼はそれなりの成果をあげているその道のプロですし。でも私の中で彼の理論がどうもしっくりこないのです。

そして彼のようなやり方でNoahの問題を解決するという選択をしませんでした。そのわけは、

1. 私は自分が群れの階級でNoahより上位にいることを納得させて服従させるという考えに賛同しない

2. Cesar Millanのようなトレーニングのできる人は限られていて、下手にまねをすることによる弊害を心配する

3. 群れのリーダーが存在するときのみ、人間が期待する行動ができるというのでは、ほかの人に預けたときの効果に不安が生じる

4. Noahの場合には、自分自身に自信を持たせることが最優先と考える

という理由から、私が強いリーダーとなって彼を服従させることよりも、Noahが緊張してしまう相手と慣れさせることを経験させることしかないと思ったのです。

実際このやり方は大変功を奏しており、NoahのSnapの問題も一時期と比べ10分の一以下に減ったばかりでなく、ほかの犬たちの後を追い回して遊べるようにまでなりました。

10日ほど留守にする間にドッグパークに行く機会がなくなってしまうのが少し心配ですが、アメリカに戻り次第続けてがんばりたいと思っています。

海が好きさん、いい本にめぐり合わせて下さって、本当にありがとうございました。
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ミック
投稿日時: 2007-9-7 20:33
Just can't stay away
登録日: 2005-10-18
居住地: 神奈川県
投稿: 105
Re: The Culture Clash
MaxHollyさん こんばんは

このスレッドに参加するかどうか少しまよいましたが参加させていただきます。
と言うのも 現時点においてこの本を読んでいないからです。
でも、彼女が来日して行われたセミナーに2日間 参加したので彼女のがこの本で書いていることの大筋は理解していると思いましたので参加させていただきますね。

MaxHollyさんがおっしゃる

>Jean Donaldsonは人間に対して攻撃的になってしまったある犬の例をあげて(この場合はシェパードでしたが)見知らぬ人や物への攻撃性や警戒心には犬種による差があることも指摘しています。そしてNoahの犬種であるボーダーコリー、すなわちHerding Dogsは見知らぬ人間に対し、Shyness(臆病になる)確立が高いとしています。これはそれらの犬種が、羊の群などを守るために長い年月をかけてそのようにブリードされてきたことからも考えられると思います。

と言うことは 以前「犬同士のコミュニケーションと相性」というスレッドでも 私が書きましたが

>(パーソナル・スペースには)犬種によってその距離への耐性の傾向があるようです。
例えば キツネ狩り(このことの是非はおいておきますが)では 数十頭のフォックス・ハウンドにキツネの臭いを追わせ キツネの巣穴を見つけると その穴に発信機をつけたテリアを入れて追い詰めます。
このように同じ「キツネ狩りに使われた犬」であっても その用途により「群れで行動(仕事)をするために代々ブリードされた犬」と「単独で 相手を追い詰める、または しとめるために代々ブリードされた犬」では パーソナル・スペースにその差が出る傾向にあるのもうなずけると思います。

そして 私はMaxHollyさんのおっしゃる

>私はある程度の攻撃性を犬の本性と認めたうえで矯正方法を考えるのと、その行動自体を否定してしまうことの間には大きなギャップがあると思います。

と言う考え方に同意します。
犬という 人間との異種の動物に対して、彼らの生得的行動を理解しようともせず(否定して)、「人間の友」として彼らの行動を擬人化して理解しようとすることにも問題があるのではないかと思うからです。
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MaxHolly
投稿日時: 2007-9-6 15:07
Just can't stay away
登録日: 2005-3-20
居住地: オレゴン州ビーバートン市
投稿: 198
The Culture Clash
The Culture Clash

海が好きさん、ジャckさん、ミックさん、買ってきましたよ!そして早速Noahの問題に関係のあるところを拾い読みしました。全体を読んでいないので、その部分だけから理解したことを皆さんとシェアしたいと思います。

いつもミックさんがおっしゃるように、個々の事情は違っているので、これをそのままご自分の犬のケースに当てはめても、必ずしも当たっているとはかぎりませんので前もってご了承ください。

ジャckさんが別のスレッド“家族の中での愛犬の位置”に引用してくださったとおり、著者Jean Donaldsonは、“攻撃的なイヌのしつけを手がけた経験から、イヌを絶対に咬まない「良いイヌ」とそれ以外の「悪いイヌ」の二種類に分類できる思うのは間違いだ、と断言する。イヌが何かを咬むのは自然で正常な行動なのだ。イヌ同士の攻撃行動は、人間のちょっとした口喧嘩と同じで、仲間内では決して大した問題にならない。”と指摘しています。更に、その噛むという行為にも、新聞記事で取り上げられるほどの“大怪我を負わせる、または死に至らしめる噛みかた”と“料理中のちょっとした怪我程度の噛みかた”の違いについて認識する努力が全くなされていないことに著者は言及しており、人間にとっては噛むことすべてが許せないことのように取り扱われている現状を指摘しています。それは人間で言えば、鋭い言葉で相手を殴りつけることと、実際に殺人を犯すことほどの違いがあるとも言っています。これらを混同して犬の攻撃性を怖がることは間違いであるとしています。大怪我や死に至る咬傷事件はアメリカで年間12-20件が届け出されていますが、この件数は人間と犬との日々のかかわりの度合いから考えるとほとんどゼロに近いほどの数です。

犬を含めるすべての動物は、未知のものに遭遇した場合、好奇心と警戒心をもって対応するそうですが、好奇心を優先し、警戒心を後回しにすることによる危険のほうが、その逆よりもはるかに重大な過ち(下手すれば死)を犯してしまうため、警戒心のほうが遺伝子に“Default (初期設定?)”として組み込まれているそうです。

それでは、怖がりの犬が他の犬と出会ったときに、どのような行動にでるかというと、Flight(逃げる)とFight(攻撃する)の2チャンネルしかないそうで、その二つの選択肢の間を行ったり来たりもするそうです。Flightができないような状況下では(例えばリードでつながれている)選択肢はFightになってしまうことがあります。

別のスレッドに書いたとおり、私はNoahのこの問題矯正のために、
1.FightではなくFlightの選択肢を取ってもらうために、呼び戻しをしている。
2.他の犬を怖がらなくていいのだと安心させるために、他の犬が近づいたときに撫でながら話しかけている。そして無視できた場合は褒めている。
3.他の犬を特に警戒してしまう状況(ボールを与える)を作らないようにしている。

そして最終的には、他の犬を怖がるという彼の後天的な性格を矯正していきたいと思っています。これにはやはりDesensitization(脱感作)とSocialization (社会化、刺激に対する慣れ)を平行して行うことしかないと思いますがどうでしょうか。

また著者は、犬には殺したり、獲物を引き裂いたり、骨を砕くほどの顎があることを指摘した上で、犬は大変社会的でかつ論争的な動物でもあり、ゆえに喧嘩の場合にお互いが重傷を負わないための方法も心得ていると書いています。そして下記のように指摘しています。

In the case of normal dogs, postures, stares, growls, snarls, snaps and reduced-force bites all stand in for flat-out attacking.

正常な犬の場合、全力で攻撃するという行為の代わりに、その姿勢や、凝視、唸り声、パクッと噛むこと、加減をした噛み付きなどの行動を取ります。

私が別スレッドで書いた下記の発言をCybeleさんが問題視されていましたし、他の飼い主の方の中にもこのコメントを受け入れがたいと思われているかもしれません。

>私が最近Noahのこうした問題で悩んでいるのは、実は飼い主の方たちの反応が気になるからなのです。犬同士はちょっと怪我したくらいなんでもありませ ん。本来なら放っておけばちゃんと決着をつけると思いますが、相手の犬の飼い主の手前、やっぱり止めてしまいます。Noahのことをよく知っている飼い主 さん達は、“It’s just a dog thing (犬なんだから)”で済んでしまうのですが。

もちろん程度にもよりますが、これを上記に引用した“正常な犬の行動”と受け止めることはできないでしょうか。またJean Donaldsonは人間に対して攻撃的になってしまったある犬の例をあげて(この場合はシェパードでしたが)見知らぬ人や物への攻撃性や警戒心には犬種による差があることも指摘しています。そしてNoahの犬種であるボーダーコリー、すなわちHerding Dogsは見知らぬ人間に対し、Shyness(臆病になる)確立が高いとしています。これはそれらの犬種が、羊の群などを守るために長い年月をかけてそのようにブリードされてきたことからも考えられると思います。

私はある程度の攻撃性を犬の本性と認めたうえで矯正方法を考えるのと、その行動自体を否定してしまうことの間には大きなギャップがあると思います。従って本書は、Noahの問題をこの数ヶ月毎日観察し、いろいろな解決方法を試みてきた私の考察を後ろ盾してくれるような、そして読み進んで行くにつれ“ああ、そうだったのか”と新たな驚きを与えてくれるような気がしています。


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