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 »  犬の問題行動 ミック 2007-1-21 14:46
      Re: 僕の考える「犬の問題行動」 ジャck 2007-1-22 1:04
        Re: 僕の考える「犬の問題行動」 MaxHolly 2007-1-22 15:37
          Re: 僕の考える「犬の問題行動」 ジャck 2007-1-24 3:29
          Re: 僕の考える「犬の問題行動」 ジャck 2007-1-28 6:39
        Re: 僕の考える「犬の問題行動」 ミック 2007-1-23 23:35
          Re: 僕の考える「犬の問題行動」 MaxHolly 2007-1-24 15:56
            Re: 僕の考える「犬の問題行動」 ミック 2007-1-24 19:59
              Re: 僕の考える「犬の問題行動」 ジャck 2007-1-28 6:57
          Re: 23日の投稿のみへのレスです ジャck 2007-1-28 3:12
            Re: 23日の投稿のみへのレスです ミック 2007-1-30 20:24
              Re: ジャck 2007-2-1 8:40
                Re: ミック 2007-2-8 19:56
                  Re: ジャck 2007-2-12 7:27
                    Re:犬の問題行動 ミック 2007-2-13 21:54
                      Re:犬の問題行動 ジャck 2007-2-14 6:23
                      犬の行動評価 MaxHolly 2007-2-16 14:44
                        Re: 犬の行動評価 ミック 2007-2-18 14:00
投稿者 スレッド
ミック
投稿日時: 2007-2-18 14:00
Just can't stay away
登録日: 2005-10-18
居住地: 神奈川県
投稿: 105
Re: 犬の行動評価
ジャckさん MaxHollyさん こんにちは

まず ジャckさんのご質問の答えから
>そうなんですか、それは知りませんでした。もしかしたら、環境省で2006年からはじまった「動物再飼養支援事業」の中での話しなのかなぁ。
もし、簡単にソースがわかるのなら教えて下さい。探してみたんですけど、まだ見つけられないので、日付とかだけでも助かります。

2006年6月29日 ヤフーのトピックスからのお話です。

「捨てイヌ・ネコを半減します。環境省は29日、年間42万匹(2004年度)に上る、自治体が引き取るイヌ・ネコを、飼いたいと希望する人への譲渡を推進したり、ペット業者に説明義務を負わせて安易な販売を抑制したりして、今後10年間で半減する方針を打ち出した。」

しかしその後 話題にもならないのでどうなった事なのか?


MaxHollyさん 先日書いていただいた「オレゴンの放棄犬の運命」でも明らかなように 日本の愛護センター(日本の政府)は海外のシェルターに学ぶ点は多々あります。

今回 私が書いた「行動評価法」は MaxHollyさんが書かれた事と同じと感じましたので同様のものと考えられます。
私が 今の日本と 海外のシェルターとの大きな違いは「開放的か閉鎖的か」という違いです。
先進的なシェルターの多くは 他のシェルターや愛護団体や個人のボランティアと連携して活動している点にあります。
多くの人に協力していただくためには 「閉鎖的な環境」であってはならないと思うのですが 日本の多くの場合は「閉鎖的な環境」であります。

「無知の知」という言葉がありますが まずは日本政府は大きな目標を掲げる前に 現在問題となっている「システム」そのものを見なおし「新たなシステムによりどれぐらい改善されるか?」の具体的な方針を打ち出さない限り「絵に書いた餅」になるような気がしてなりません。


これからこのフォーラムに参加しようと思う皆様へ

今回は「犬の問題行動」と関係のない話になりましたが このレスとは関係無く 犬の問題行動の話を続けていただいてかまいません。
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MaxHolly
投稿日時: 2007-2-16 14:44
Just can't stay away
登録日: 2005-3-20
居住地: オレゴン州ビーバートン市
投稿: 198
犬の行動評価
ミックさん、ジャckさん、こんばんわ。

シェルターにおける犬の行動評価のことですが、こちらで言う“Temperament Test”(気質テスト)と同じことと想定して書かせてください。

>行動評価法は なにも「殺処分」を増やすために出来たのではなく むしろ「問題犬として 持ち込まれても新たな家庭で生きられるための判定」だと 私は思いました。

私もミックさんの意見に同感です。こちらでは気質テストにパスした犬達が“Adoptable(里子としてふさわしい)”とみなされるわけです。でもそれと紙一重で、あまりにも捨て犬・迷い犬・放棄犬の数と里親希望数のギャップが大きく、またシェルターで保護できる犬の数にも限りがあるために、“Adoptable”と“Undabtable”を振り分けるテストでもあるわけです。

さてこのテストが行われる状況を考えて見ると、決して必ずや正しい判断を下せるような環境ではないことに気付きます。

多くの場合このテストはシェルターに来てまもなく実施されます。シェルターに来た犬達はたいてい怯えており、精神的に安定しておらず、怪我をしていたり、他の犬とのいさかいを経験したりしています。また清潔を保つための洗浄剤の強い匂いや、殺処分の雰囲気を漂わせている可能性もあります。こんな中でリラックスして身体を触らせ、食べ物の容器の中に手を入れられ、見事に合格する犬ばかりではありません。うちのHollyはテスト用紙を見せてもらったところ、“おどおどしている。不安そう。男性に怯える。”というコメントはありましたが、どうにか合格していました。でもNoahの場合はシェルターも別のところだったためかもしれませんが、テスト項目もわずかに7項目。コメントは何もなく、多くの項目にCowers(怯える)とFreezes(怯えて固まってしまう)との評価にチェックマークがついており、結果は“里子として認められない”というむごい結果でした。このようなテストには多分に主観が入ったり、あいまいな評価もいたしかたないというのも分かります。

Hollyは収容所生活が2ヶ月にもなりストレスで、Noahは上記のようにテストに不合格で、2匹とも収容所から追い出される結果になりました。けれどここで安易に殺処分という方法をとらずに犬種ごとのレスキュー団体に連絡が入り、2匹ともフォスターファミリーのお世話になることになったのです。

私がこの仔たちを里子として迎えたことで、分かったことは、行動評価は必要だが絶対ではない。ここで振り落とされた仔達にも受け皿が必要だということです。現に私達家族も親戚も友達も皆、“どうしてこんなにいい仔がテストに落ちて殺処分寸前だったのだろう”と不思議に思っています。テストに落ちてもその仔達を即“Unadaptable”と決め付けるのではなく、“Special Needs”(特別なケアが必要)という目で見て、二重三重の受け皿を設けて欲しいと思います。
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ジャck
投稿日時: 2007-2-14 6:23
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re:犬の問題行動
ミックさん、どうもです。

>行動評価法は なにも「殺処分」を増やすために出来たのではなく むしろ「問題犬として 持ち込まれても新たな家庭で生きられるための判定」だと 私は思いました。

いつもながらミックさんのそういった姿勢(考え方)を尊敬してます。見習いたい、と。それに、実際にもそういうことなんでしょうね。

>一度譲渡されてもまた 愛護センターに逆戻りするケースも少なからずあります。

この話しも時々耳にしますが、はじめに知ったときは意外でした。ショップやブリーダーから迎える人よりも、なんていうか、志しがあるような気がしていましたから。でも、実際には、無料とかが好条件だったりするんでしょうかね。

>一応に言える事は「選考基準にその個体の行動を考慮に入れない」という事です。

う〜ん、枠組み重視というか、性格だとかは考慮もされていないという感じもしますね。まあ、その辺の判断も、専門的な知識や技量もいるでしょうから、現状では難しいんでしょうね。僕には保健所や動管センターなんかに知り合いがいないので、想像するしかないんですけど……。

>このことで「世の中少しは変わるかも?」と安易に思った自分を反省しました。

世の中が変わるには何が必要なんでしょうね。安易に犬を放棄してしまうことなどがイケナイことだってのは子供でもわかっていることですよね。実際、犬を捨てた人も内心は悪いと思っているだろうから「仕方がなかった」とでも自己正当化しているんでしょうかね。
いや、こういう考えはナイーブなんですかね。
去年の10月から「ひろしまドッグぱーく問題」をまだ追ってますが、この半年間に見聞きしただけでも「犬の愛護」に対する考え方や捉え方が、こんなにもバラバラ(様々)だとは思いませんでした。
これに関わっている者は、皆が一様に「犬を大切にしたい」と思っている者ばかりなんですけどね。それでも……。
それまでに想像していた「日本に動物愛護が根付く日」が遥か彼方になっちゃいました。

まあ、「崖っぷち犬」救助とか、「ひろしまドッグぱーく問題」のときでも、世間が熱くなっているのは「可哀想」とか「酷い」とかいった、感情に訴えるような、犬たちの哀れな姿が報道されている間だけで、それ以降は一気に冷めちゃいますね。
マスコミが報道しないから世間が冷めちゃうのか、世間が冷めるからマスコミも報道しなくなるのか、その辺はよくわかりませんが、どちらにせよ、視覚に訴えるものがないと弱いようですね。

>先日 政府は「数年後を目途に 愛護センターでの殺処分数を半分以下にする」と発表しましたが どのような具体策があっての発表なのか判らない限り「安易な減税策」なのではないのか?という疑問を私は持ち続けています。

そうなんですか、それは知りませんでした。もしかしたら、環境省で2006年からはじまった「動物再飼養支援事業」の中での話しなのかなぁ。
もし、簡単にソースがわかるのなら教えて下さい。探してみたんですけど、まだ見つけられないので、日付とかだけでも助かります。<あ、わざわざになるのなら結構ですからね。(^^;;

と、言っても、実際は政府が介入しなくてもこの十年間で半分以下になっていますけどね。ネコは相変わらずほぼ横這い状態で、目に見えるほどは減っていないんですが。

とにかく、この問題はそう簡単ではないなぁって思い知らされています。
編集削除返信
ミック
投稿日時: 2007-2-13 21:54
Just can't stay away
登録日: 2005-10-18
居住地: 神奈川県
投稿: 105
Re:犬の問題行動
ジャck さん 皆さんこんばんは

やっと 今月のイベントが終わりました。
「行動評価」のお話をする前に 私が セミナーで行動評価法についての講義を聞いた感想から書きたいと思います。

この「行動評価法」の講師が アメリカを拠点に活躍されている方なので アメリカのシェルターの多くで行われている「行動評価法」なのですが、州や地域によって「シェルターに持ち込まれる犬種」に大きな差があるようです。
例えば あるシェルターでは「5頭のうち4頭がピット・ブルまたはピット・ブル系のMIX」だったりするようなので それをそっくりそのまま「里子に出す」のは 多いに問題があります。(州の法律では「闘犬」が禁止されていても 密かに「ギャンブルとしての闘犬」が 行われており「弱い犬」「傷を負った犬」が多く捨てられるという状況での ピット・ブルだからであって 決して「ピット・ブル系の犬種全て、個体全てを危険」と言っているのではありません。)

行動評価法は なにも「殺処分」を増やすために出来たのではなく むしろ「問題犬として 持ち込まれても新たな家庭で生きられるための判定」だと 私は思いました。
ですから 私はここで 犬の問題行動を取り上げて「あなたの飼い方は間違っている」とか「あなたの犬は問題があるので何とかしてください」という趣旨のものではないという事をお分かりくださいませ。


現在 日本の愛護センターで譲渡される「里子」のほとんどは「行動評価」をされぬまま譲渡されていると思います。
だからという言い方は出来ませんが 一度譲渡されてもまた 愛護センターに逆戻りするケースも少なからずあります。
しかし、今の日本の愛護センターの譲渡の方法は あまり良いシステムでは無いように思います。
分かりやすい例でいえば「子犬、子猫のみ譲渡を行っている」「直接 愛護センターに持ち込まれたものに対しては譲渡を行っていない」など個々で対応に差がありますが 一応に言える事は「選考基準にその個体の行動を考慮に入れない」という事です。

どんなに良い子でも規定に合わなければ処分され どんなに行動に問題があっても規定に合えば譲渡されるのです。

今回「崖っぷち犬」が保護されてから 譲渡されるまでの間に人知れず この施設で多くの子が処分をされました。
メディアが注目しているから この子だけ特別?この施設での譲渡の基準は分かりかねますが このことで「世の中少しは変わるかも?」と安易に思った自分を反省しました。

先日 政府は「数年後を目途に 愛護センターでの殺処分数を半分以下にする」と発表しましたが どのような具体策があっての発表なのか判らない限り「安易な減税策」なのではないのか?という疑問を私は持ち続けています。

「行動評価法」という考え方が 日本に定着する事はまだずっと先のことなのでしょか?
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ジャck
投稿日時: 2007-2-12 7:27
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re:
こんばんは、ミックさん。
気を悪くしてないと聞き、安心しました。
それにしても文章で何かを伝えることは難しいと痛感しています。
ひとつのセオリーを話すと、説明がいるんじゃないか、いやそれは余分なのか、
その辺の判断が出来なくなってしまってます。
……と、また余計な話しになってしまいそうでした。<(__)>
それでは、また宜しくお願いします。
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ミック
投稿日時: 2007-2-8 19:56
Just can't stay away
登録日: 2005-10-18
居住地: 神奈川県
投稿: 105
Re:
ジャck さん こんばんは

>ミックさんのレスを読んでから、自分の書いたのを読み直すと、誤解される文章だったかなぁとも思ったので……。
気を悪くされてなければいいんですけど。

気を悪くしていないので お気になさらないでください。
今週末に あるイベントがあり その準備と本業に追われて なかなかお返事ができなくて すみません。来週には何とか・・・。

>例えば、いま話している、所謂「犬の問題行動」ってヤツは、僕ら犬飼いと、犬に関心がない方々とは、この言葉から受けるニュアンスとか意味合いとかが違うように、(僕に)出来るのなら、ミックさんの講師の方々と同じ畑の言葉を使った方が良いかなぁ、と。

私も ついつい専門用語を使いますが、できれば 皆さんに判っていただける言葉で 書いていただけると皆さん 参加しやすくなると思いますので よろしくお願いします。

次回は「行動評価のテスト」について書ければと思います。
時には 第三者の判断に「犬の運命」がゆだねられるという現実があるからです。

この続きは 来週中に書きたいと思いますので、よろしくお願いします。




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ジャck
投稿日時: 2007-2-1 8:40
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re:
こんばんは、ミックさん。

すみません。まずは、誤解されてないか気がかりなので、弁解からはじめさせてください。
前回のレスで、ミックさんへ「スキナーが……云々」とか伺ったのは、できれば僕が言葉(専門用語の類)をあわせられたらいいかなぁと思ったからだけなんですよ。
何々派が「あー」で、何々派が「こー」だとかいう話しをしたいとかではなかったんです。
このスレが立つ前の「はじめまして」のスレからずっと読んでて、最後のレスの下記を読んでいたので……。

>「行動学」といえば ちょうど先月、数日間 何名かの行動学者を講師に迎えて行われたセミナーに参加したので そのご報告を兼ねて書きたいと思います。

できれば(僕が)、その講師の方々と同じ言葉(用語)を使って話せるのなら、よりわかりやすくなるかなって思ったからなんです。
例えば、いま話している、所謂「犬の問題行動」ってヤツは、僕ら犬飼いと、犬に関心がない方々とは、この言葉から受けるニュアンスとか意味合いとかが違うように、(僕に)出来るのなら、ミックさんの講師の方々と同じ畑の言葉を使った方が良いかなぁ、と。
ミックさんのレスを読んでから、自分の書いたのを読み直すと、誤解される文章だったかなぁとも思ったので……。
気を悪くされてなければいいんですけど。

>世の中 「訳の分からない理論」で「訓練士」と名乗る人がいる事も事実なのです。

これはミックさんが前々から言われていることですよね。確かに僕もそんな気がしています。
でも、訓練士の知り合いは多くはないので、全体的にどうだとかはわからないので漠然とですけどね。

>私が「犬の問題行動」として「それは飼い主の問題」飼い方の問題、飼い主の知識不足だろって思われる問題を 「犬の問題行動」というタイトルで書いた事についてご説明致します。

僕も全くその通りだと思いますよ。飼い主によって様々な基準があるから、所謂「犬の問題行動」も様々あるということなんだろうと。
そこには基準(ルールなど)がないといえる状況だからですね。

>そして「この意見に同意できない」って言う人からのご意見も歓迎です。

僕はミックさんの意見に反対したつもりはないですよ。
上の引用と同じように、僕も「犬の問題行動」はその犬の「飼い主の(知識)(基準)による」と思っていますから。

>「行動評価」この言葉にについて 私は今まで なんとなく分かったつもりでいましたが(ry

まあ、これも「飼い犬になれる適正」が存在し、そこに「一般的な基準を設定できるだろう」という前提のものですからね。
僕はそんな基準はみつからないだろうと思うので、もっと曖昧であった方がいいように思ってます。
全く基準がないということだったら、その仕事もできないでしょうから、一応、ある程度の目安があればよいと。
でも、その目安も幅を持たせて、毎年のように更新していかないと、なかなか難しいでしょうね。

>といっても それは海外での話をもとに話をしているので 今の日本では早すぎる事だっだのかも?と今は思っています。

犬に手厚い制度や認識がある国々が「犬の先進国」というのであれば、日本では早い(遅い)の話しになるんでしょうね。
ミックさんが前に言われてたように、僕は日本は日本流でやっていけばいいと思っています。
もちろん、海外を参考にするのもよいと思ってますよ。
ある人や共同体や国によってカタチが違う場合、その多くは宗教(道徳)的だったり、文化的な違いに基づいている場合が多いと思いますので、カタチだけを真似ても身に付かない(根付かない)と思っています。
※全てに於いてカタチから入ることがよくないと言っているじゃありませんよ。(^^;;

日本で動物愛護が根付いているように思えないのも、やはりカタチは輸入したけど理念を学ばなかった(実感できなかった)からじゃないかなぁって思ってます。
例えば「動物愛護」という言葉についても、日本ではわりと先駆け的な「地球生物会議(ALIVE)」の代表(野上ふさ子氏)は「”動物愛護”と呼ばず”動物保護”と呼ぼう!」と言っている。
野上氏曰く、動物愛護じゃダメなんだということですね。
※僕は保護より愛護だろうと思いますので逆の考えですが……。
日本の土壌でもこんな根本的なことで主張が違うなんて、やっぱりカタチだけしか輸入できなかったからだろうと。

>先日「崖っぷち犬」が話題になり 「姉妹犬」に引き取り手が現れなかったことに対して 徳島県動物愛護管理センターでは 新聞記事で「今後も責任を持って飼い主を探します」と答えていますが この事は「この子に限り」の事なのか「この事を切っ掛けに今後全ての子にも」というのがわからない微妙なコメントです。

ニュースとかでも見ましたが、たぶん、「この犬に限り」だけだろうと思われますね。
もしかしたら、「崖っぷち犬」と関わりがあるだろうと認められる犬たちってことぐらいにはなるかもしれませんが。
とにかく、「崖っぷち犬」が、特別に手厚くされているのはメディアを通して世間の関心を集めたからですよね。
その世間の関心がさめれば……、やはり普段通りになるように思えてなりませんけど……。<なんと暗い展望ばかりですが……。

う〜ん、僕なりにも日本の犬の愛護や保護についてはいろいろと思うところがあるんですけど、言いはじめるとキリがなくなりますので……。
それに、このスレとも関係ないし……。(^^;)

それでは、また。
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ミック
投稿日時: 2007-1-30 20:24
Just can't stay away
登録日: 2005-10-18
居住地: 神奈川県
投稿: 105
Re: 23日の投稿のみへのレスです
ジャck さん こんばんは

>ところで、ミックさんの言われる「行動学」はエソロジー(動物行動学だったかな?)のことですか。
それとも、比較的、犬に限定したようなものなんでしょうか。
それと「行動分析学」の方も、それに属するものなんですか。それともスキナー派なんでしょうか。
ちなみに、スキナー派は「行動主義分析学」というように「主義」にこだわる人も多いですけど……。
僕はスキナー派というほどではありませんが、スキナーの理論はいまも有効だと思ってます。

私の場合 トレーニングの有効性を判断するための「データ」として見ています。
「動物行動学」「行動分析学」ともに 深くは知っていません。

現在「犬のトレーニングにとって効果が認められる方法」がなぜ「そうしなきゃいけないのか?そうしてはいけないのか?」客観的に判断するためです。
世の中 「訳の分からない理論」で「訓練士」と名乗る人がいる事も事実なのです。

まぁその事は 置いとくとして私が「犬の問題行動」として「それは飼い主の問題」飼い方の問題、飼い主の知識不足だろって思われる問題を 「犬の問題行動」というタイトルで書いた事についてご説明致します。
そして「この意見に同意できない」って言う人からのご意見も歓迎です。
私自身 勉強中の身なので「反対意見」も勉強になります。

「行動評価」この言葉にについて 私は今まで なんとなく分かったつもりでいましたが 先日ある機会で その判定の項目や実際のテスト テストに受かった犬の行動、受からなかった犬の行動、再トレーニングの機会さえ与えられずに「殺処分」された犬達、それを実際に行うトレーナーからの お話しを伺う機会を得て 「飼い主の問題であっても 犬の問題として多くの犬達が犠牲になる事実」を知り この事を書こうと思いました。

といっても それは海外での話をもとに話をしているので 今の日本では早すぎる事だっだのかも?と今は思っています。

先日「崖っぷち犬」が話題になり 「姉妹犬」に引き取り手が現れなかったことに対して 徳島県動物愛護管理センターでは 新聞記事で「今後も責任を持って飼い主を探します」と答えていますが この事は「この子に限り」の事なのか「この事を切っ掛けに今後全ての子にも」というのがわからない微妙なコメントです。
私は 何もこの事だけを問題にしたいとは 思いませんが、日本での動物愛護センターは それぞれに対応に違いがありすぎます。

そもそも譲渡をまったく行っていないところ、子犬・子猫に限って譲渡を行っているところ、持ち込み以外を譲渡としているところ、それ以外に私の知らない事がまだ あるかと思います。
譲渡に対しても 事前に飼育に問題がないかの事前調査をしないと譲渡会に参加できないところがあったり、譲渡後に「勉強会」を義務付けている所があったり、全くなにも行っていないところもあったりします。

しかし、私が思うのは 成犬であろうが子犬であろうが「家庭犬としての適性のある犬は保護されるべき」(もちろん それ以上の特性があれば「介助犬」等になる事も歓迎されることです)
「譲渡先で危険がある」と判断されたのならば さらにトレーニングを受けたり、その事を受け入れて トレーニングもしくは飼育をできる家庭へ受け入れていただくシステムを作る事が重要なのでは?と思います。

今回の「崖っぷち犬」特に問題行動がなかったので特に条件のない譲渡にまわされたのだと思います。
しかし こんなに日本中から注目されたこの子に「問題行動」があったら どのような事になっていたでしょうか?

先日の 書きこみで「飼い主以外の第三者から見た場合の問題」について少し書きましたが、それ以外の「野犬」についても「保護」された時点から「譲渡できない問題行動がないか?」評価の対象にもなります。
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ジャck
投稿日時: 2007-1-28 6:57
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re: 僕の考える「犬の問題行動」
これは24日のみへレスです。

>重ねて申し上げますが「飼い主が良し」としても 「地域」というコミュニティーにおいては「問題」とされる危険性が多くあり 「犬好き、犬を飼っている人」とは 同じように考えてはくれない中で生活していると言う事を常に意識しなければと思わざるを得ない状況になりつつあります。(あくまで私が現在いるコニュミティー内の話しですが)

もちろん、飼い犬が他者やその地域に迷惑をかけないように努めるのが飼い主の当然のことと思いますし、
誰かにですが、各々の飼い主や家庭によって「犬の問題行動が違う」ということは、他者から一律の制限を
受けないことを意味するので、それは飼い主の判断以外にはあり得ないだろうということです。
その判断をする切っ掛けが「飼い主の不都合である」と言うことですね。
編集削除返信
ジャck
投稿日時: 2007-1-28 6:39
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re: 僕の考える「犬の問題行動」
前回のレスで話したジャムが唸ってしまう遊びの動画をアップしましたが、撮り直すことにしました。<(__)>
編集削除返信
投稿者 スレッド
ジャck
投稿日時: 2007-1-28 3:12
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re: 23日の投稿のみへのレスです
こんばんは、ミックさん。
返事が遅くなっちゃってスミマセン。タマネギと一緒に指も切っちゃいまして……。
包帯を巻いてるとどうもタイピングがやり難く、長文だと尚更、打つ気にもなりませんでした。orz

では、ミックさんのレスであげてくれた2つの事例についてレスしますね。(23日の投稿へのレスです)
1つ目(穴掘り)については、「犬の問題行動」へ発展して行く要素もありますが、直ちには「犬の問題行動」と
言えないと考えます。<やはり「犬の問題行動」は飼い主の不都合からの認定(判断)が要ると思いますので。

※実はジャムも公園で(トイレに関係なく)穴堀をすることがあり、場合によっては人にかかったりするので
 注意をしています。それである日、砂を垣根に向って飛ばすような蹴りかたを躾けたんですね。
 ところが、(笑い話じゃないですけど)今度は外の道に止まっているタクシーに「パリパリ」と砂がかかって
 しまい……。それ以降は「すまんがヤメてくれ」とお願いしているところです。

2つ目の事例のポイントは、ふだんからその飼い主は「犬は吠えるのが仕事」と考えているのに、声帯除去を
行なったということだろうと思います。
「飼い主に問題意識があるなしに関わらず」とあるので、ミックさんは「飼い主に問題意識がなかった」という
推測をされいるんだと思いましたが、僕の考えでは「問題意識があったはずだ」ということになります。

その飼い主は「犬は吠えるのが仕事」という考え方であったかも知れませんが、その「犬の仕事」ということも
「深夜、寝静まっている時間帯」などでも「犬の仕事」と認めていたとは考え難く、「犬は吠えることが仕事」と
言った話しには、暗黙的な「時間や状況などの条件設定」があったはずだろうと考えます。

仮に、近所からの苦情がなかったのにその飼い主が声帯除去手術をしたのならおかしな話しですよね。
でも、近所の苦情があり、それが飼い主の不都合になったと考えれば、よくあることだろうと思います。

※2つ目の飼い主のように「犬の仕事だ」と考えていても、他者からの指摘によって、それが揺れることも
 あるということですね。この時、他者に「アホか、これは犬の仕事じゃ」と突っぱねることができれば、
 それまで通りに「犬の仕事」のままなんですけど、突っぱねられない場合では、それが飼い主にとっても
 不都合な犬の行動に変化したので、お金を払ってまで声帯除去手術をするようになる……。

>愛犬の行動の結果は最終的には 飼い主の責任になります。

もちろん、その通りです。
ただ、犬の行動により発生する「飼い主の責任」と、飼い主の不都合から成る「犬の問題行動」はイコールでは
ありません。犬が何らか事故や問題などをおこしたからといって、その犬の行動を直ちに「犬の問題行動」と
言えないのと同じです。


>この事も「責任」の問題からの言葉の違いだと 私は思います。
>つまり、野犬という「所有者のない犬」は自然災害のように「被害」として表現され、
>「所有者がわかる犬」だからこそ「問題」という表現になるのだと思います。

これもその通りで、僕が前のレスで野犬の話しをしたのは「それ」を言いたかったからです。
飼い主のいない犬、野犬には(いわゆる)「犬の問題行動」は成立し得ないという話ですね。
ですから、このことは上手く伝わったようだと喜んでます。
※ここで言う「飼い主」は犬の所有権の有る無しを問わず、現在犬の世話をする人を含んでも構いません。

この話しのように「犬の問題行動」は、その犬が何らか事故や問題などをおこしたからといって、その行動を
直ちに「犬の問題行動」と言えないんですね。
飼い主の不都合になり得るのは「飼い主がいる犬だけ」で、野犬にはそれの言葉は適応されないと……。
だから、「犬の問題になった行動」と所謂「犬の問題行動」は「ちょっと違うよ」ってことになってしまいます。

このことは「犬による被害」と「犬の問題行動」は同ライン上で交わることがあっても、同ライン上に存在して
いる事象ではないということですね。
つまり「犬の問題行動」が存在するのは「飼い主のいる犬」のライン上(集合のなか)だろうということです。


>はじめに あやまっちゃいますが私は あまり言葉の意味について考えていなかったようです

あははは。僕は言葉について「これじゃいかん」と思ったのは30代になってからです。
それまでいい加減に使ってましたが、仕事がらみで企画書をつくるようになって痛い目にあいました。
あ、でも、相手と面と向った日常会話ではそこまで気にしていませんよ。
しかも、関西弁なので大抵は、「おう」とか、「どや?」とかで済んじゃうし……。

最近、犬の掲示板で気になっている言葉使いには、「怒る」という言い方です。「犬に怒った」とかですね。
犬には「叱る」のは構わないけど、「怒る」のは筋違いだと思っているからです。
僕の定義で「叱る」は、ある程度は相手のためを思う気持が必要で、感情をぶちまけることなんかじゃない。
「怒る」は、相手の行動いかんに関わらず、こちらの憎悪の感情をぶつけることだと思ってますので……。
ですから、僕が「犬に怒ったらダメ」と言っても、「犬に叱ったらダメ」と言っているじゃないんです。
時々、「ジャckは犬を褒めて躾ける派」だと勘違いされますが、そんなことはありませんので。

追伸。
ところで、ミックさんの言われる「行動学」はエソロジー(動物行動学だったかな?)のことですか。
それとも、比較的、犬に限定したようなものなんでしょうか。
それと「行動分析学」の方も、それに属するものなんですか。それともスキナー派なんでしょうか。
ちなみに、スキナー派は「行動主義分析学」というように「主義」にこだわる人も多いですけど……。
僕はスキナー派というほどではありませんが、スキナーの理論はいまも有効だと思ってます。

※28日午後に、最後の一行の「スキナーの理論はいまも充分に有効だ」という一文の「充分に」を削除しました。
編集削除返信
ミック
投稿日時: 2007-1-24 19:59
Just can't stay away
登録日: 2005-10-18
居住地: 神奈川県
投稿: 105
Re: 僕の考える「犬の問題行動」
MaxHolly さん こんばんは
お返事ありがとうございます。

自分で書いておきながら 実は自分でも「これは 犬の問題ではなくて飼い主の問題」と思っています。
しかしながら 犬と暮らした事がない、犬が嫌い、好きだけど犬の行動についてあまり理解がない人にとっては「犬の問題行動になり得る」というこを表現したくて このような特異な2つの事例を紹介しました。

私の実家の方では大半の公園が「犬は公園立ち入り禁止」になりました。
私が現在住んでいる所は 所謂ベッドタウンなので ある程度自然が残っていて 人口も都心と比べたら過密ではないので比較的「犬との生活」が楽しめる環境といえます。

しかしながら、数年前に公園内で起きた「咬傷事故」を切っ掛けに その公園内に多くの立て看板が設置されました。(だからと言って「犬は立ち入り禁止」にはなっていませんが)
その内容は 今回の事故とは全く関係のない「重大な咬傷事故」も合わせて書いてあったので 全ての公園利用者にとって(犬を飼っている人、飼っていない人 そして犬好きな人、嫌いな人)少なからず衝撃的なものでした。

重ねて申し上げますが「飼い主が良し」としても 「地域」というコミュニティーにおいては「問題」とされる危険性が多くあり 「犬好き、犬を飼っている人」とは 同じように考えてはくれない中で生活していると言う事を常に意識しなければと思わざるを得ない状況になりつつあります。(あくまで私が現在いるコニュミティー内の話しですが)
また、MaxHollyさんが おっしゃるように「同じく犬を飼っている方」でも その問題意識に大きな差があることも事実です。

ですから 私は「犬との生活をより楽しみたい」と考えているだろうと思われる人が多く集う こちらのサイトにこのような事を書かせて頂いております。


そして「犬との生活」がより良い未来に向かうように 皆さんのご意見を伺えたらうれしく思いますし、私自身 もっと学んで行きたく思いますので よろしくお付き合いくださいませ。

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MaxHolly
投稿日時: 2007-1-24 15:56
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登録日: 2005-3-20
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投稿: 198
Re: 僕の考える「犬の問題行動」
ミックさん、こんばんわ。

ジャckさんへのお返事に横から入らせてもらいますね。

ミックさんがあげられたバス停の前のお宅の例ですが、これは“犬の問題行動”とは言えないと思います。“飼い主の非常識”というべきではありませんか。犬が排便後に土をかけるのは自然の行為で、それ自体はなんの問題もないのにたまたま場所が悪いために他人の迷惑になっているだけのものです。飼い主が犬の排泄場所を変えればよいだけのものですので。

それから、吠えることに近所から苦情が来た例ですが、これは“犬の問題行動”と取られても仕方ないかもしれませんが、よくよく考えると“吠えることを強化してしまった飼い主の非常識”ということにならないでしょうかね。

この問題は実は私自身、身につまされる問題なんです。というのはうちの隣も大型犬を3匹飼っていて、この仔たちがとても攻撃的でうちの犬が塀のそばにくるとすごい勢いで吠えるのです。Maxは老犬ですから排便も遅くてのろのろやっているうちに隣の3匹が吠え始め、するとNoahが塀に飛び上がり(吠えはしないのですが)、今度はHollyが助っ人にどこからか飛んできて滅茶苦茶吠えまくり、大騒ぎになるわけです。近所からいつ苦情がくるか心配しています。週日はうちのほうが朝外に出す時間が早いのであまりぶつかりませんが、週末少し寝坊すると(7時半ごろ)隣の犬が起きていて上記の騒動になるわけです。主人が塀から2メートルほどのところに柵を作ってうちの犬達が塀のそばによれないようにしたのですが、NoahもHollyも身体が柔らかいのでどこからかくぐってしまい、いまだに完全な解決にはなっていません。それと平行して、呼び戻しの強化と外に出す前に“ワンワンやったら怒るよ”と釘をさしておくと、Hollyは5回に4回は我慢できるようになりましたが。

うちの場合、この件は“問題行動”ととらえていますが、隣のうちは犬をしかるわけでもなければ、呼び戻すわけだもなく、“問題行動”どころかまるで無関心という状況です。(隣のうちが3匹を散歩に連れていった姿は2年前に越してきてこのかた一度も見ていないので、その飼いかた自体にも問題あると思いますが)

このように同じ行動でも飼い主によってそのとらえかたが違っていて、しかもうちの場合はそれを矯正しようと努力はしていますが、残念ながら第三者にとっては“どちらの家の犬も問題”になってしまうのでしょうね。

やはり問題行動は飼い主がそう思っていても他人に迷惑がかかる場合は、“飼い主としての義務を果たしていないために”犬の問題行動ということになるのでしょうか。

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ジャck
投稿日時: 2007-1-24 3:29
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投稿: 144
Re: 僕の考える「犬の問題行動」
こんばんは、MaxとHollyとNoahのママさん。

後半は、スレに関係ない話なのでPMにしようかとも思ったんですが、誰かの参考にでもなるといいなぁと
思いましたので、続けて書いてしまいました。

>私は玄関に人が近づいて来た事を警戒して教えてくれる、いわば奨励すべき行為だと考えます。

女性一人の留守番なんかでは心強いでしょうし、変な人へはちょっとした警告にもなるかもしれませんね。
日本でも昔は犬は番犬と考える人も結構したし、スピッツとか吠える犬が求められた時期もありましたね。

>甘噛みを容認する人と小さいうちから噛まないことを教えたい人、またジャckさんのように唸ることを
>遊びの一部ととらえる人と全く許さない人、など千差万別ですね。

ええ、全くその通りですね。
また、容認するかどうかの判断も、犬に関係のない、状況や環境とかにより変わったりしますし……。

例えば、「人が来たら吠える」というので言いますと、現在、ジャムには吠えることを禁じています。
それは僕がアパートに住んでいるからで、もし、一戸建てにでも引っ越せれば、OKです。
こんな感じで、なにも「僕とジャムとの関係」だけでなく、ジャムには関係のない「僕と近所(他者)の関係」で
ジャムの行動を判断したりしていますからね。<僕(飼い主)の不利益が判断基準ですね。

>「かみ付く」「吠える」「唸る」「飛びつく」などは、してはいけないことを飼い主が正しく犬に伝えられずに
>人間の視点から勝手に問題行動と名づけてしまっていることが多々あると思います。

本当、勝手に名付けてしまっているんですよね。
前に話したかもしれませんが、僕は犬の行動について考えるときは「犬は悪いことはしない」という前提から
考えはじめた方がいいと思っているんですね。
その行為が「正しくない」という判断も人間にとっての話しで、犬にとっては正誤も善悪もないことですから
「僕らのルールを押し付けるんだ」って意識を、心の隅にでも持っておいた方が無難かなって……。
そうすれば、叱っても、怒るなんてことはなくせる(減らせる)んじゃないかって。<理想ですけどね。

引っぱり癖はなおした方が良いと思うんですけど、常にとまでは思っていないんですよ。
散歩の途中、たまにジャムが前を歩きたがるんですが、(場合によって)僕は抑えないんです。
もちろん、人が多いところでは僕の横(または後ろ)に付けて歩かせますが、人通りがなくて、危険の予見も
できる場所(公園など)では容認しているんです。

>本能に従った行為を習得したルールに従ってコントロールすることが躾だと思うのです。

はい。躾やトレーニングは、犬のある行動を制限したり、ある行動を促すことだと思っています。
それは犬の問題行動とは関係ない場合も結構ありますね。

僕は「犬の問題行動」は、飼い主の不都合で成立し、躾けやトレーニングによる「矯正」は、飼い主が不都合を
どう考え、どう対応するかによることだろうと思っています。
ですから、同じ犬の全く同じ行動でも、その飼い主によったり(同じ飼い主でも)都合によって「問題行動」に
なったり、そうならなかったりするんでしょうね。

ここからはスレに関係のない余計な話しになります。
それは「犬の分離不安」や、「分離不安症」についての話しで、僕もこの言葉を犬の掲示板なんかでもよく目に
しますので、犬本を読んだり、犬のサイトの解説もいくつか読んだりしています。
※書かれていることの大半は、症状と解決法ばかりで、原因はあまり書かれていないのが少々残念です。

下記はネットにあるNOVARTISの「犬の分離不安症」による「原因」と「症状」についての解説からです。

【原因】
 ・飼主がいなくなって不安を感じるために引きおこされるとの見方がされています。
 ・このような問題となる行動を獣医学の領域では「分離不安症」と呼んでいます。

【分離不安症の症状は?】
 ・物を噛んだり引っかいたりする破壊行動
 ・トイレ以外での不適切な排泄
 ・過剰な吠え(むだ吠え)

この中で気になったのは「獣医学の領域では……」ってとこなんですけど、本当にそう呼んでるんですかね。
僕には俄に信じられないことなんで、できるなら、名付けられたご本人(獣医学教授?)に、直接お会いして
ご教授願いたいです。

まあ、それは置いといても、ここで「分離不安症の症状」と言われている犬の行動はどう思われます?
僕には、躾けられていない犬の「ごく自然な行動」にしか思えないんですけどね。
ですから、これらの犬の行動を「症」というのも「ちょっとなぁ」って感じます。
※他HPは「現在、飼い犬の約1割に現れているといわれる『分離不安』は、犬の精神的な病です」とまで
 言い切っていますが……、僕には疑問だらけです。<この方にもご教授願いたい。

実はこれって昔、人間の子供の分離不安を「病気だ」と誤解していたのと同じ見解なんですよ。
一歳頃の「幼児の分離不安」について話しますと、この時期に分離不安になるのは、ごく普通のことですし、
幼児がスクスクと育っている「証し」のようなものです。<二歳頃までには自然に落ち着きます。
これは幼児の記憶感覚が発達していることに関係してるんですが、脳が発達して目の前に親がいなくても
「親のイメージ」が出来るようになってくると自然に落ち着くんですね。

この他にもう一つ、二歳を過ぎても分離不安が残っるケースもあります。<多くはないです。
子供が幼稚園や小学校に入るころで、多くの場合「不安で学校へ行けない」、「達と上手く遊べない」とかの
親の相談から判明し「分離不安症」とか「分離不安障害」と言われます。<これも「病気」ではありません。
医者へ相談したりしますが、医者も結局は学校へ行けるようになれば「完治」したということになります。

ふつう神経症というのは、「なんてことのない環境」で「おかしな症状」がでることを指します。
例えば、一般的によく使われる「高所恐怖症」っていうのも、高い場所に立ち、下を見て「怖い」と思うのは
当然なので「高所恐怖症」なんて言いません。<これは「高所恐怖癖」ですね。
「高所恐怖症」とは、一般的な認識で「高い」と思われない場所なのに、恐怖してしまうことをいいます。

こんな心理学などで使われる言葉が、流行語のように、犬にも「トラウマ」とか「PTSD」とか使われています。
まあ、実害がなければ、こんな名付けも、見解も、べつに構わないんですが、こう名付けられたことにより
犬への対応が決定していくのは「どうかなぁ」って思うんですね。<犬への実害ですね。
ただの的外れの見解で、無駄な対応だけだったら、まだいいんですけど、下手すると、お腹こわしてるのに
頭痛薬を飲ませるようなことにならないかなぁって気になるんです。
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ミック
投稿日時: 2007-1-23 23:35
Just can't stay away
登録日: 2005-10-18
居住地: 神奈川県
投稿: 105
Re: 僕の考える「犬の問題行動」
ジャck さん こんばんは

私も お会いできる事を楽しみにしていました。次回を楽しみにしていますね。

ジャck さんが 新たにスレッドをたてていただいたので こちらではなるべく「行動学」の側面から見た場合のことについて、「犬を躾ける」ということ 〜 「犬を擬人化する」ということ の方には「行動分析学」の側面からと自分ではなるべく分けて書きたいと思いますのでよろしくお願いします。


>それでは「犬の問題行動」についてですけど、僕は「飼い主にとっての都合の悪い行動」と限定して考えています。

私も そのようにも思いましたが、特異な例かもしれませんが・・・
2つの事例を紹介します。

バス停の前のお宅は 庭に大型犬が放し飼いされていました。そこのお宅は歩道から1メートル高い位置に建っているため 柵の間からワンコが顔を出すと 人はワンコと同じぐらいの目線になります。
このワンコは 時々、庭を掘ります。飼い主さんは 自宅の庭を自分のワンコが掘る事に対して問題意識も持っていませんでした。
ここで考えてみてください。ワンコが後ろ足で「土を蹴る」時の事を・・・
その時って大抵は「排泄の後」です。当然、バス停で待っている人は土か何かわからないものが一緒に飛んできますよね?
このような場合「飼い主が問題」と思わなくても「問題行動」となり得ませんか?

ただこの場合 問題自体の解決は極々簡単です。
新たに フェンスを作れば良いだけですから。

もう1つの事例として 
このワンコの飼い主さんは「犬は吠えるのが仕事」という考えの人でした。(途中のプロセスを省略します)結果としては飼い主さんが吠えると言う事を「強化し続けた結果」だからなのですが、近隣からの苦情で「声帯除去」をしました。

愛犬の行動の結果は最終的には 飼い主の責任になります。
それは「自分に問題意識があるなしに関わらず」という事です。
もちろん ここで紹介した事例は 特殊なものなので て ジャck さんが書かれている事と直接の関係はないとは思いますが。


>熊や猪、猿によって民家や田畑が荒されたとき、それを「○○の被害」と言いますが、「○○の問題行動」と
言わないことから、同じように、野犬が民家や田畑を荒らしても、「野犬の被害」といっても「野犬の問題行動」とは
言わないんじゃないかと……。

この事も「責任」の問題からの言葉の違いだと 私は思います。
つまり、野犬という「所有者のない犬」は自然災害のように「被害」として表現され、「所有者がわかる犬」だからこそ「問題」という表現になるのだと思います。

はじめに あやまっちゃいますが私は あまり言葉の意味について考えていなかったようです。
先日のセミナーでも「問題行動というより行動問題」とか「分離不安というより留守番問題」とかの講義では 「意味が通じれば一緒じゃん」と思っていましたが やはり今後はなるべく気を付けようと思い反省しました。

そしてもう1つ反省。「行動学」とあまり関係のない話になりましたが、次回は書きたいと思います。
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MaxHolly
投稿日時: 2007-1-22 15:37
Just can't stay away
登録日: 2005-3-20
居住地: オレゴン州ビーバートン市
投稿: 198
Re: 僕の考える「犬の問題行動」
ミックさん、ジャckさん、こんにちわ。
さて犬の“問題行動”の定義ですが、そのとらえかたは多様で、原因も様々だと思いますが、一言でいえば、“犬と人間が共存する上で、飼い主が直接的間接的に迷惑または被害を被るために止めさせたい行為”だと私は考えます。

その定義の多様性の一例として、同じ飼い主でも家族の中でさえ“ある行為”を止めさせたいと思う人と思わない人もいることもありえます。例えばHollyは玄関に近づいて来た人すべてに吠えますが、私達が中に招き入れれば吠えません。主人は友人達を招待したのに玄関先で吠えるのは失礼になるから止めさせたいと言います。私は玄関に人が近づいて来た事を警戒して教えてくれる、いわば奨励すべき行為だと考えます。(特に一人で留守番のときなどは非常に心強い)そこでこの解決策として我が家では、訪問者が来る前にHollyだけ別の部屋に入れてしまい、ある程度落ち着いてから出すという方法をとっています。甘噛みを容認する人と小さいうちから噛まないことを教えたい人、またジャckさんのように唸ることを遊びの一部ととらえる人と全く許さない人、など千差万別ですね。

原因の多様性については、もっとも一般的なのはミックさんがおっしゃるように、その行為自体は犬にとって全く自然な行為であるところの「かみ付く」「吠える」「唸る」「飛びつく」などは、してはいけないことを飼い主が正しく犬に伝えられずに人間の視点から勝手に問題行動と名づけてしまっていることが多々あると思います。具体的な例をあげるとまたHollyにことになりますが、彼女は捨て犬だったためにうちに来た当初“分離不安”のため、家を留守にすると盗み食いしてしまっていました。その頃私は“分離不安”という言葉さえ知りませんでしたから、ただのお行儀の悪い食いしん坊と思い、何度も叱りましたがなかなか直りませんでした。だいぶたって直ったことに気付いたときには、目からうろこが落ちた感じでした。留守中にゴミ箱をあさったり、いろいろ破壊する仔達も原因が“分離不安”にあることも多いと聞いています。

さて最近アダプトしたNoahの問題行為の一つに、散歩中に「引っ張る」があるのでミックさんのこのスレッドの問題提起を機会にその原因について考えてみました。まずはNoahの立場に自分を置き換えて考えてみます。Noahも放浪犬でした。そして捕獲されてから二ヶ月暮らしたフォスターファミリー宅は農家なので柵はありますがほぼ放し飼い状態。そんな仔がリードとハーネスを付けられて“散歩”というものに出かけたわけです。今まで自分の行きたい方向に好きな速度で歩いていたので、しかも犬は4足ですから人間の速度より速くて当然、従って彼にとっては全く自然な行動をしているに過ぎないことに気付きました。それが私達にとって迷惑なので問題行為となるわけですね。Hollyの場合はどうかというと、躾教室に通ったおかげでこちらの期待を読み取れて最近ではそれほど引っ張りませんが、リスを見かけたりすると大変。全速力で行こうとします。これもHollyの視点から見ると、庭ではリスを追いかけてよいのに散歩ではダメというかなり複雑な規則になってしまうためだと思います。やっぱり本能のほうが強いですから。ですから、本能に従った行為を習得したルールに従ってコントロールすることが躾だと思うのです。

もう一つ「吠える」ことについてですが、その行為自体はミックさんがおっしゃるとおり自然な行為ですよね。そして時と場合によっては便利な行為でもあるのです。うちの老犬Maxは人間の声は全く聞こえなくなってしまいましたが、Hollyのかん高い吠え声なら聞こえます。そこでMaxの薬に時間にはHollyに“Maxに知らせてきて”というと一声吠えてくれてMaxがのこのこやって来るという仕組み。また庭に出たい時、隙間に入ってしまったおもちゃを取って欲しい時などを教えるコミュニケーションの手段でもあります。しかしこれがあだになって、コミュニケーションを取って欲しくないときにしつこく吠えるわけです。散歩の時間近くの“早く行こうよ”がいい例。吠え始めると希望がかなうまで吠え続けます。なのでこれはHollyの問題行動となってしまっています。しかしこの場合に関しては妥協策を見つけることができました。それはいつも散歩に行く時に着けるハーネスをいち早く着けてしまうこと。すると連れて行ってもらえるのは分かるのでしばらくはおとなしくしていられます。

このように考えると問題行動の解決には様々な方法が試みられると思います。
1)原因の除去あるいは消滅
2)躾(コミュニケーションを含む)
3)歩み寄り(妥協策)
4)専門家による矯正

ほかにもあると思いますが1)から3)までは飼い主が犬の行動をよく観察して真剣に取り組もうという姿勢がなければできません。深刻な問題以外は飼い主の努力で克服できると信じたいです。しかし手に負えなくなった場合は諦めずに専門家の指示を仰ぐべきだと思います。
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ジャck
投稿日時: 2007-1-22 1:04
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re: 僕の考える「犬の問題行動」
ミックさん、お久しぶりです。
12月のセミナーが延期になり、ミックさんと会えなくなったことが、とっても残念でした。
もう参加する気満々で、後は送金するのと切符を買うだけだったんですけど……。orz
でもまあ、延期ということなので、次の機会を楽しみにしています。

それでは「犬の問題行動」についてですけど、僕は「飼い主にとっての都合の悪い行動」と限定して考えています。
ここ最近は、この限定に落ち着いていますが、それまではいろいろとありました。

はじめは、「あらゆる犬の行動のなかで人間(社会)に不快感、不利益をあたえる行動」と考えていました。
それを「飼い犬の行動」に限定したのは、野犬の場合は「犬の問題行動」と呼ばないんじゃないかと思ったからです。
例えば、熊や猪、猿によって民家や田畑が荒されたとき、それを「○○の被害」と言いますが、「○○の問題行動」と
言わないことから、同じように、野犬が民家や田畑を荒らしても、「野犬の被害」といっても「野犬の問題行動」とは
言わないんじゃないかと……。
それで、「あらゆる犬」を「飼い犬」と限定し、「飼い犬の人間(社会)に不快感、不利益をあたえる行動」としました。

それも暫くすると、単純に「人間(社会)に不快感、不利益を与える行動」と言えるのかなと疑問を持ったんですね。

例えば、飼い犬が(飼い主の)家族に噛み付くとか、他人の玄関先にマーキングをする場合などを考えたんですね。
他者の目には明らかな「犬の問題行動」と映ると思うのですが、飼い主が「そんなことぐらい」と気にもしない場合は
どうなんだろうか、という感じの疑問です。

僕の犬で言えば、その犬(ヨーキー、雄犬、10歳)は、ある場面では必ず唸ります。犬歯を見せて唸るんです。
これを多くの方は、飼い主に唸るのは「犬の問題行動」と言います。立場の上下が逆転しているとか……ですね。
でも、僕はそうは考えていません。「遊びの一環」だと考えているからです。
その遊びは、犬に玩具を与えて守らせます。その玩具を、僕がフェイトを交ぜながら奪い取るというものです。
僕はこの時、犬が唸るのは反射(応)的な行動だと思っていますし、犬にもいい刺激だろうと思っています。

こんな風に他者から見ると「犬の問題行動」と映っても、飼い主がそれを「問題」にしない場合は「犬の問題行動」と
言えないんじゃないかと考えはじめました。

さっきの話からですと、飼い犬が他人の玄関先にマーキングした場合。
これは誰の目にも「犬の問題行動」と映ると思いますが、飼い主がそれを問題だとしない場合は、僕の犬の「唸る」と
同じように「犬の問題行動」とは言えないんじゃないかと思えるんです。

または、こんなケースだったらどうでしょうか。
ある飼い犬は散歩中に出会う犬に必ず一度だけ吠えてしまうというケース。一頭に対して一度だけです。
それを僕が聞いて知ったとしても、多分「犬の問題行動」とまでは考えないと思います。
「吠えるのが一度ということに意味があるんじゃないかぁ」といった関心を持ちますが……。
吠えられた飼い主たちが、僕と同じように「問題」と捉えなかったら「犬の問題行動」にはならないと思うんですね。

では、この同じケースで、吠えられた飼い主たちが「問題」と捉えた場合はどうでしょうか。
この場合でも、飼い主が「問題にしない」場合だと「犬の問題行動」とはならないんじゃないかと思うんですよ。
それどころか、その飼い主は「吠えるのは一度だけなのにウルサイ連中だ」とでも、他者を問題とするでしょう。

逆に、吠えられた飼い主たちは何も思っていないのに、「毎回、吠えるので恥ずかしいから困っている」と飼い主が
「犬の問題行動」と捉えた場合はどうでしょう。これは「犬の問題行動」になるんじゃないんでしょうかね。
多分、人に相談したら躾け方は教えられても「それは犬の問題行動じゃない」とは言われないんじゃないかと……。
こんな風に考えると、犬の行動を「問題行動」と捉えるのは「微妙な場合もあるなぁ」っと思うんですね。

そんな風に考えると、犬の「問題行動」と名付けられているけど、問題なのは単純に犬の「行動」そのものではなく、
その「行動」から飼い主が読み取る「意味」なんだろうと……。
なので「問題行動」と言っても「問題になる行動」と言う決まったカタチは存在せず、「問題になった場合の行動」を
後付けで指す言葉であって、飼い主にとっての「流動的な意味づけ」なんだろうと考えています。

P.S.
まあ、僕のなかでも、この「犬の問題行動」=「飼い主にとっての都合の悪い行動」というのも確定してはいないので
この先、違った解釈になっていくかもしれませんが……。
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ミック
投稿日時: 2007-1-21 14:46
Just can't stay away
登録日: 2005-10-18
居住地: 神奈川県
投稿: 105
犬の問題行動
犬の問題行動と聞くと皆さん どのような行動が頭に浮かびますか?
「かみ付く」「吠える」「唸る」「飛びつく」等でしょうか?

しかしながら これら全ては生得的な行動であるので「やってはいけない事」と教えても「やってしまう事」はあります。

では「犬の問題行動」とはなんでしょうか?「飼い主にとってやって欲しくない行動」「人間に不快感、不利益をあたえる行動」等と言えるかと思います。
ですから 私達はそれらの行動のレベル(頻度、強度、対象など)に問題がある場合 正しい学習(トレーニング)でその行動のレベルを下げたいと思いますよね。

正しい学習(トレーニング)と書いたのは 吠える事をやめさせるのに「声帯除去手術」や噛んでも大きな怪我をしないために行う「抜歯」などを含まないという事です。

ここで皆さんと問題とされる行動を含め「犬の行動について」に幅広く、多くのお話しが出来ればと思いますのでよろしくお願いします。
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