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                        It's just a dog thingの発言について Cybele 2007-9-2 12:50
                          Re: It's just a dog thingの発言について MaxHolly 2007-9-2 15:22
                            Re: It's just a dog thingの発言について ミック 2007-9-2 16:29
                              Re: It's just a dog thingの発言について Cybele 2007-9-4 2:53
                                Re: It's just a dog thingの発言について MaxHolly 2007-9-4 6:38
投稿者 スレッド
MaxHolly
投稿日時: 2007-9-4 6:38
Just can't stay away
登録日: 2005-3-20
居住地: オレゴン州ビーバートン市
投稿: 198
Re: It's just a dog thingの発言について
Cybeleさん、Noahのことを本当に心配してくださってのレスありがたく読ませていただきました。犬は個々の性格やそれまでの育ちかた、そして今の暮らしなど、様々な要素を総括的に見て、接していかなければならないと思っています。その意味で専門家さんに相談することもそれなりのメリットがあるとは思いますが、今のところよい方向に向かっていますので、もう少し続けてみたいと考えています。Noahは今日も何事もなく(とは言っても2回ほど歯を見せたことがありましたが、呼び戻しが効きますので相手の犬を無視して私のもとにやってこれるようになりました)Hollyともどもドッグランを楽しんでこれらました。

>レスキュー犬を引き取った心優しい飼い主さんがよくするミスは、レスキュー犬の過去を必要以上に可哀相に思い、問題を大目に見てしまうことだと思います。

私はNoahのDefensive Aggressionを彼のうちへ来る以前の経験から(つまり社会化がよくできていなかったからとか)とは思っていません。ですからNoahにしてもHollyにしても彼らの問題を大目に見ているわけではなく、過去にあったかも知れない虐待を含めてそれを乗り越えさせようとしているのです。Hollyに関してはこの三年間で、明らかに男性不信と棒状の物への恐怖を拭い去ることができました。

<“嫌だ。近づかないで。”は、背中の毛を逆立てたり、歯を見せたりすることではないですか?そしてそれが無視されたときにSnapするのは、そんなに悪いことですか?>

>もちろん悪いことです。Noahちゃんが特定の犬種に対して近づくな、と恐怖感を持つことがまず問題で、これを直すことが先決だと思います。

おっしゃるとおりだと思います。私とNoahが今努力しているのは脱感作という方法で、まず彼が仲良くできそうな犬達と平気でいられるように、そして苦手な犬は無視をできるように習得させているのです。そうしてだんだんと犬の種類や大きさにも慣れていけると信じています。彼はMaxの生前はドッグパークでも一切問題なく他の犬達と走り回っていたのですから。短期間に身についてしまったAggressionですが直すのには時間がかかると覚悟しています。

私は素人の無知も恐ろしいと思う一方で、自分が一緒に暮らしている犬達を一番よく観察し理解しているのは飼い主である自分との確信ももっています。Cesar Millanの番組のようになるまで、犬を増長させてしまったのは飼い主の責任です。私は決してそのような無責任な飼い主ではありませんので、ご心配には及びません。

BadBlokeさんの一件でも、意見の相違こそあれ、読まれた方々にはそれなりに様々な意見があること、そしてオフリードの問題を考えるきっかけを与えてくださったという意味で、個人的には嫌な思いをしましたがあれでよかったと思っています。あの後、Cybeleさんがうまく取りまとめてくださったおかげで、オフリードの具体的な訓練の仕方を説明してくださるのかと思いましたが、あれきりですね?

私の考えとCybeleさんの考えかたが平行線でも一向に構いませんし、それがまた個々のケースを考えるよい刺激になると思いますので、どうぞこれきりなどとおっしゃらずに参加してください。

Cybeleさんは、こと犬のことになれば八方美人になれるとおっしゃってらしたぐらいですから、私の意見に惑わされずに犬の幸せのためにこのサイトを活用していただきたいと思います。

>家のTonyaは多頭飼いの場合、周りから自然に押されて群れのリーダーになるような性格を持っていると認識していますが、2頭目を飼いたい、とブリーダーさんに相談した時に、Tonyaは一人っ子が良いかも知れない、ときっぱり言われました。その方は自分の意見を押し付けず、他人の意見を充分尊重してくださる人なので、この意見を重くみています。私は、どんな犬でもフィジカル&メンタルの両方で幸せでいてほしいと願っています。2頭目(予定では、多分大型犬でレスキュー)を迎えるのは、TonyaをDoggie heavenに見送った後になると思います。

そうですね。個々の犬の性格がありますから、Tonyaちゃんは一人っ子のほうがいいとCybeleさんが思うのでしたら、それが一番よい選択だと思いますよ。犬は所詮飼い主次第です。それだけ飼い主の決断と責任は重大ということですね。NoahもHollyも、今は亡きMaxやHollyと同じだけ心身ともに幸せに暮らして欲しいと常に努力しているつもりです。ありがとうございました。
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Cybele
投稿日時: 2007-9-4 2:53
Quite a regular
登録日: 2007-5-16
居住地: Vancouver, B.C. Canada
投稿: 73
Re: It's just a dog thingの発言について
ミックさんへ。
ここでの投稿はこれで1回になると思いますし、Maxhollyさんへの回答ということで、こちらに投稿させてください。


Maxhollyさんへ。
レスキュー犬を引き取った心優しい飼い主さんがよくするミスは、レスキュー犬の過去を必要以上に可哀相に思い、問題を大目に見てしまうことだと思います。


<“嫌だ。近づかないで。”は、背中の毛を逆立てたり、歯を見せたりすることではないですか?そしてそれが無視されたときにSnapするのは、そんなに悪いことですか?>

もちろん悪いことです。Noahちゃんが特定の犬種に対して近づくな、と恐怖感を持つことがまず問題で、これを直すことが先決だと思います。Noahちゃんはもともと臆病な性格なのに、ならざるを得なくなった群れのリーダーのように見えます。Aggressionに関して経験のあるトレーナーさんに矯正法を相談された方が良いと思います。ボールを取り上げるのではなく、ボールを使いながらその執着心を取り除く訓練をした方が良いと思います。ボール遊びの始めから終わりまで全て人間がコントロールできる状態でのトレーニングでないと効果は現れないと思いますので、これも経験のあるトレーナーさんにデモをしてもらうのが良いと思います。
歯を見せて相手が引き下がる、と学んでしまうのは良くないことです。こういう行動はエスカレートする可能性が充分あると思います。Aggressionは、Hollyちゃんが他人のお尻にかみついた、という例もあるように、他の犬にも飛び火します。犬同士の喧嘩も、NoahちゃんとHollyちゃんが組み、相手が1匹であるような場合は、危険度が更に増すと思います。

犬の本性を理解しているから、Jean Donaldsonが犬同士の攻撃行動は仲間内では大した問題にならないと書いているから、自分の犬が公共の場で攻撃性を見せるのはそんなに大した問題ではない、というのは、人間社会で犬が生きていかなければならない現実の中、特に犬嫌いの人にとっては理解出来ることではありません。

Aggressionを、トレーニングセッションではダメと言い、ドッグパークで相手がOKの場合には容認する、ということを続けていては、Noahちゃんは混乱するばかりでしょう。統一して、飼い主が100パーセント直そうという気が伴わない場合のトレーニングは、効果は現れないでしょう。

ミックさんとMaxhollyさんの両方の投稿の中で、相手の飼い主の無責任さを指摘されてる箇所がありました。
イタリアングレーハウンドは体高があり、大型犬との衝突があった場合は転び方がうまくないため、骨折するケースが多々あるので、フリーにしている大型犬がダッシュで身近に来た場合に、私自身が止めることがあります。家の犬と違って気の弱い小型犬が大型犬にぶつかられ、トラマタイズされたケースも2回ほど見ています。こういった子が大型犬恐怖症に陥り、散歩して大型犬に会うたびに吼えるのを見ていると悲しい気持ちになります。こういった事故を防ぐにも、自分がステップインして未然に防ぐことも大事だと思います。

家のTonyaは多頭飼いの場合、周りから自然に押されて群れのリーダーになるような性格を持っていると認識していますが、2頭目を飼いたい、とブリーダーさんに相談した時に、Tonyaは一人っ子が良いかも知れない、ときっぱり言われました。その方は自分の意見を押し付けず、他人の意見を充分尊重してくださる人なので、この意見を重くみています。私は、どんな犬でもフィジカル&メンタルの両方で幸せでいてほしいと願っています。2頭目(予定では、多分大型犬でレスキュー)を迎えるのは、TonyaをDoggie heavenに見送った後になると思います。

Maxhollyさんには不愉快にとられることばかり書いてしまいました。
飼い主さんの心証を傷つけたくないと心配するよりも、犬が幸せであってほしい、という願いの方が強いのです。これが、私が人間には優しくない、と思う理由です。
このフォーラムに参加した時、Maxhollyさんとレスキューのことで意見交換が出来れば、と思っていましたが、楽しい意見交換は無理のようです。他のスレッドなども読みましたが、私が思い描いていた意見交換が交わされる場ではないと感じていましたので、今日でこのフォーラムの参加は止めることにしました。

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ミック
投稿日時: 2007-9-2 16:29
Just can't stay away
登録日: 2005-10-18
居住地: 神奈川県
投稿: 105
Re: It's just a dog thingの発言について
みなさん こんにちは

私もMaxHollyさんと同じような状況(文章からの推測ですが)を経験してきたので そのお気持ちは自分なりの解釈ですが、よく解ります。
私の経験は 以前別のスレに書きましたが(以下「愛犬はコミュニケーションのツール?」から 自分が書いたことの引用)

>その中で(問題を克服しようと努力しようと努力している飼い主さん)大きな障害となるのが「犬は犬同士」と考える人で こちらが 細心の注意をもって接していても飼い主の意思を無視するタイプの人です。
また、このタイプの人がよく言う台詞の一つに「ろくに挨拶も出来ない犬なんて どんなしつけをしているんだ!」等がありますが、私にはこの台詞は「障害者の気持ちを理解できない健常者」の様に感じます。
こちらのHPでも「実店舗での生体展示販売以外に、Web(通販、及びネットオークション)での生体展示販売にも反対」されているように 日本での犬の販売の多くは「犬の社会化期」に行われる事が多いため、その時期(生後3週目〜13週目)をガラスケースの様な不安な状況。 また、親犬や兄弟犬とのふれあいが一番重要とされる時期を孤独に過ごさなければならず、そう言った意味では日本の多くの犬が「問題行動の素因」を生まれもっていると考えられますし、また、我が家の愛犬 その中の2頭に当てはまる事ですが 「犬の社会化期」を捨て犬として 愛護センターという特殊な状況下で過ごした犬、同じくその時期の大半を病院と自宅のケージの中でしか生活しないと生きていけなかった犬
そんな 犬達を「成犬」となってから「社会化」させようとトレーニングする中で こちらの状況を理解してトレーニングに協力的な飼い主さんが多くいる一方で わざわざ「しつけ不足のダメ飼い主」という烙印を押す人もいたりもします。(まぁ その様な人とは深いかかわりもないので こちらの事情をわかっていないからという見方も出来ますが)

つまり全ての飼い主さんが「犬を飼っている」という事実は共通しているが「その他の事情」はそれぞれが違っていて当然なのですが、「犬は犬同士」とやたらと仲良くする事はないですし、人間同士の挨拶もなく、いきなり犬同士を挨拶させることに疑問を持たない飼い主さんに 私は疑問を持つということです。


>そして、旧掲示板で私は「犬達が自ら回避できない危険は飼い主が回避すべきであると考えます」とも書きましが、最近目にする事故は「飼い主が危険と判断できないために起きてしまった事故」が多いということです。
新たな事例をまた一つ書きます。
私は信号待ちしている時は 愛犬には「おすわり」して待ってもらいます。
ある時 いつも通り「おすわり」しているのに、「ウー」と低い声をあげているので、ビックリして振りかえると「おすわり」している愛犬のお尻とアスファルトの間に鼻先を突っ込んでいる見知らぬ犬がいます。
私も思わず「わぁー!」と声をあげると 数m先にいた飼い主さんが「ごめんなさい」と言うので 私もその時あまり時間がなかったので「はい」といって立ち去ろうとした次の瞬間 その飼い主さんは「じゃないや お宅の犬が唸ったんだもんな」というので「おすわりしている背後から来て、むりやり臭いをかいだ事に対して唸った事がなぜ悪いのですか?」と私が言うと その飼い主さんは「犬同士挨拶させたらいけないのか?」というので 私もその飼い主さんにこれ以上時間をかけて説明する事に意味を感じなくなり「とにかくそんなにリードを延ばして散歩しないで下さい」と言ってその場を去りました。(そのリードは「フレキシブル・リード」で5m位伸びるものでしが、私はこれ自体にに問題はないと思っていますし、私自身も状況に応じて使っていますが、使う方の問題で事故になる事があるので注意が必要です)

私がはじめに書いた「状況に応じて犬の行動の、ともすると問題行動と定義される吠える、唸るを容認する事があります」というのはこのような状況であります。
愛犬が「イヤ」といっても止めてもらえないのなら、飼い主が何とかしなければならないですし、飼い主さんには愛犬がされたらイヤな事が わかっていて欲しいと思います。
でなければ事故は防げないと思います。



私が セミナーを受講して大きく変わった「価値観」は 問題行動とされることが多い「吠える」「咬む」「唸る」などの行動を 「やらせない」のではなく 生得的な正常行動として認めたうえで、効果的なトレーニング方法で飼い主が望む行動を犬に理解させるように 飼い主である人間が誘導してあげる方法論でした。

これも以前 自分が書いたことの重複になりますが(「犬の問題行動」のスレからの引用)

>犬の問題行動と聞くと皆さん どのような行動が頭に浮かびますか?
「かみ付く」「吠える」「唸る」「飛びつく」等でしょうか?

しかしながら これら全ては生得的な行動であるので「やってはいけない事」と教えても「やってしまう事」はあります。

では「犬の問題行動」とはなんでしょうか?「飼い主にとってやって欲しくない行動」「人間に不快感、不利益をあたえる行動」等と言えるかと思います。
ですから 私達はそれらの行動のレベル(頻度、強度、対象など)に問題がある場合 正しい学習(トレーニング)でその行動のレベルを下げたいと思いますよね。

正しい学習(トレーニング)と書いたのは 吠える事をやめさせるのに「声帯除去手術」や噛んでも大きな怪我をしないために行う「抜歯」などを含まないという事です。



MaxHollyさんへのお返事と言う意味で こちらにレスをつけましたが、そもそものスレッドの内容「家族の中での愛犬の位置」から離れてしまっている内容ですね。ごめんなさい

そこで お願いなのですが、フォーラムにご参加される方でもし「犬の問題行動」ということでの議論が続くようでしたら「犬の問題行動」の方にお返事をいただけたらと思いますので、よろしくお願いたします。
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MaxHolly
投稿日時: 2007-9-2 15:22
Just can't stay away
登録日: 2005-3-20
居住地: オレゴン州ビーバートン市
投稿: 198
Re: It's just a dog thingの発言について
こんばんわ、Cybeleさん。BadBlokeさんの一件から、Cybeleさんとはたぶんいろいろな面で意見が食い違っていることに気付いていました。今日のコメントも、真摯な気持ちで読ませていただきましたが、やっぱり多少誤解もあるようですので説明させていただきますね。

まずことわっておきますが、私はNoahの行動をよしとしてはいませんし、直そうと努力を重ねています。その一方で、犬の本性を理解せずに人間の物差しで見て、眉をしかめる人々(Cybeleさんもその中に入るでしょう)に対しても、ある種の憤りを感じています。

今までにNoahが噛み付き怪我をさせたとまで行かなくても血が滲んだりしたことが(Noah自身も含めて)数回あります。どの場合も補償問題とかには発展していませんが、2回とても嫌な思いをしました。一回目はいつか書いたと思いますが、“She is my baby!!”を繰り返してとりみだしたインド人女性。もう一回は、怪我をしてもいないのに“ああ、かわいそうにびっくりしたでしょう”と泣き出したイスラエル人の女性。どちらのケースもNoahからそれらの犬に向かっていったわけではなく、相手の犬がNoahがボールを拾って私のところに持ち帰ろうとしているときに、走ってきてじゃれながら飛び掛っていったのです。それにしてもSnapしてしまったのはNoahのほうですから、私はもちろん謝りました。

そしてボール投げがNoahを興奮させ、Protectiveにしてしまう原因だと気付いてからは、一切ボールを投げていません。Noahは公園に着くとすぐにボールを捜しに行き、投げてと言わんばかりに私の足元に落としますが、“ごめんね。Noahが他のどんな犬達とも仲良くできるようになってからね”と心を鬼にしています。CybeleさんやBadBlokeさんには分かっていただけないと思います。私はHollyやNoahの強いリーダーではないと思いますが、彼らを守る保護者ではあります。その意味で人間の子供達の延長と言ったのです。

>人間の子供はやがてそういう行為からは卒業しますよね。でも犬は飼い主が直さなければ一生治らないのです。他の飼い主の反応などは無視して、まずNoahちゃんが果たして幸せか考えてみてください。(精神的な面で)

ですから犬と人間は違うと言っているのです。そして人間には言葉があります。言葉でコミュニケーションがとれますよね。犬にとって、“嫌だ。近づかないで。”は、背中の毛を逆立てたり、歯を見せたりすることではないですか?そしてそれが無視されたときにSnapするのは、そんなに悪いことですか?そのことだけをとってNoahが幸せうんぬんと評価できるのでしょうか。

今日は午前中にドッグパークに行きました。アメリカでは3連休とあって、旅行に出ている家族も多いのか、ドッグパークにはブルーヒーラーが2匹しかいませんでした。彼らもHerding dogですし、かなりProtectiveなブリードですから、私がHollyとNoahを連れて入ると4匹がちょっと興奮しながら臭いを嗅ぎあっていました。そしてブルーリーラー達が吠えながら走り回り、Noahに飛び掛っていきましたが私は安心して見ていました。そのわけは、Noahがボールをもっていないこと、そしてブルーヒーラーは頑丈な身体つきで性格もBorder Collieに共通しているところがあるからです。私は飼い主のカップルにNoahの問題を説明し、前もってNoahがSnapしてしまうかもしれないことを警告しました。ところがこの初めて会ったカップルも“そんなこと気にしなくていいよ”と言ってくれました。“うちの仔達もかなりProtectiveだから”と。案の定、Noahがその飼い主に尻尾を振りながら近づいて撫でてもらったら、ブルーヒーラーがNoahをSnapして、もう1匹のブルーヒーラーもHollyも遠くから飛んできて、4匹でけんかになりました。こういう場面になれていない方や、小型犬の飼い主さんがいらしたら、おそらくとってもびっくりしたことと思います。でも4匹はひとしきりガウガウやると、ピタッと止めてお互い我関せずという具合に落ち着いたのです。

そのあとフォックステリアとシェルティとジャーマンシェパードがきましたが、Noahを含めた皆で走り回り、問題なく遊べました。しばらくしてブルドッグが来て、NoahがSnap(たぶんあの苦しそうな息遣いがNoahにとって慣れていなくて不気味だったのだと思いますが)してしまったので、私は潮時と思いドッグパークを出てました。

Cybeleさん、分かっていただけませんか? Noahは精神的な面で不幸な仔に見えますか?

>Noahちゃんを良く知り、そのような行為を容認するような方も周りに多いということであれば、その地域の小型犬のオーナーはどう思うでしょうか。犬同士で決着がつく、というのは大型犬間のことを指しておられるのですよね。

もちろんです。Noahは小型犬やパピーは無視できますし、私も何かあっては困るのでNoahを遠ざけたり、あまりたくさんの小型犬(一人でボストンテリアを3匹連れてきたりする)がいるときには、ドッグパークの廻りを散歩するようにしています。このようにして棲み分けすることが必要だと認識しています。でも小型犬でもしつこくNoahを追い回すような場合は飼い主さんに前もってNoahの問題を説明しますが、話に夢中になってほったらかしの飼い主さんには閉口します。いくらドッグパークでも自分の犬が他の犬の迷惑になっているときには呼び戻して欲しいと思います。

>犬同士の怪我を容認したり、It's just a dog thingなどと他人には無責任に聞こえるような発言は私は今までカナダでも、知り合いのアメリカ人からも聞いたことがありません。かなりショックを受けました。

繰り返しますが、私は怪我を容認していません。Jean Donaldsonが書いている“イヌが何かを咬むのは自然で正常な行動なのだ。イヌ同士の攻撃行動は、人間のちょっとした口喧嘩と同じで、仲間内では決して大した問題にならない。”ということは、怪我をするほどのけんかのことを言っているのではないと思いますよ。ちょっとした口喧嘩を大げさにとりあげられて、それさえもしてはならないということのほうが、犬にとってはストレスかもしれませんね。

今日その本を注文してきたので、明日にでも届くと思います。読んでからまた感想を述べたいと思います。
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Cybele
投稿日時: 2007-9-2 12:50
Quite a regular
登録日: 2007-5-16
居住地: Vancouver, B.C. Canada
投稿: 73
It's just a dog thingの発言について
Maxhollyさん。
Dog Whispererは番組の中で、アメリカに来て、いかに多くの人達が犬を人間化(humanize)し、それが原因で犬の生活をアンバランスなものにしているか気がついたと言います。
Maxhollyさんの状況に似た家庭が少なくとも3件ほど番組に登場していました。シーズンの終わりころからシーズン2に登場していた気がします。なので、シーズン2まで見てほしい、と勧めたのです。

Maxhollyさんの他にも犬を自分の子供の延長のように思っている方がいらっしゃるようですので、(私はその考えには反対です)、人間にたとえて考えてみたいと思います。

私はNoahちゃんが外でどのような行動に出るのか見たことがありません。警察沙汰になるような殺傷事件でないことは間違いないですよね。相手も過失を認める、病院のお世話にならなくても済むような怪我を負うくらいのレベルでしょうか。この程度の小さな暴力を、幼少時代、成人、老人と一生に渡って行う人生が幸せ(健康的)
なものと言えるでしょうか。人間の子供はやがてそういう行為からは卒業しますよね。でも犬は飼い主が直さなければ一生治らないのです。他の飼い主の反応などは無視して、まずNoahちゃんが果たして幸せか考えてみてください。(精神的な面で)

Noahちゃんを良く知り、そのような行為を容認するような方も周りに多いということであれば、その地域の小型犬のオーナーはどう思うでしょうか。犬同士で決着がつく、というのは大型犬間のことを指しておられるのですよね。

犬同士の怪我を容認したり、It's just a dog thingなどと他人には無責任に聞こえるような発言は私は今までカナダでも、知り合いのアメリカ人からも聞いたことがありません。かなりショックを受けました。


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ジャck
投稿日時: 2007-9-1 17:37
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re: ザ・カルチャークラッシュについて
> 私が最近Noahのこうした問題で悩んでいるのは、実は飼い主の方たちの反応が気になるからなのです。

ですよね。相手さんの(犬の)常識に合わせてしまうというか、そうなっちゃいますよね。
ときに相手の犬に吠えられたとき、ぼくが、「いえ、構いませんよ」と言っても、相手は「それじゃあ」とは
ならないですもんね。逆にジャムから吠えかかったら、ぼくも直ぐに謝ってしまいますし……。

あほの一つ覚えみたいに「犬の問題は飼い主の問題」と言っていますが、ほとんどはそれなんだろうなぁと
思うんですね。トイレなどは飼い主や家族の都合ですが、家の外に出て問題になることは、とどのつまり、
飼い主と他人との(人間の)関係になってしまうと……。

ぼくは子どもがいませんから実感はないんですが、公園などで遊びはじめる位の子どもがいる親御さんも
似たようなことを経験されているんじゃないかと思っています。
地域のコミュニケーションが希薄になったからだ、なんていうのは簡単ですが、やはり、犬連れの常識に
もっと幅があってもいいんじゃないかなぁと思います。
BadBlokeさんの話でも、結局は人間同士のコミュニケーション不足というか、その努力不足のようにも
思うことがあります。例えば、相手が子どもだと、ときに大人よりスムーズにわかり合えたり……。
でも、こういうことも、「言うはやすく、行なうはかたし」でバランスも難しいですね。
あ、それから、ぼくの偏見で、アメリカの方が日本よりおおらかだろうなぁと思っていました。(苦笑)

> この場合の自主性とは、自主的の飼い主が欲する行動を取るという意味でしょうか。

いえいえ。本来、日常のことまで言うつもりはないんですよ。理論の話しからの流れです。
上記の条件づけの理論は、自然な無状況下ではなく、人工的な一定制限の中で行なわれてきたのだからと
いうことで、平たく言えば、「特殊な場面での結果は、まだ一般化はできないよ」って感じの話しです。

日常の話しでは、ジャムに「無制限な自主性」は不可能ですので、それを言ったところでどうなるわけでも
ありませんもんね。なので、出来る範囲で無問題でしょうし、飼い主の判断が最適だろうと思えます。
ぼくは「ジャムと暮らしている」と他人には(綺麗事を)言ってますが、本来的には「飼育しているんだ」って
自覚も、ときには必要でしょうねって程度ですね。

でも、犬は人間のために、豚は食用として、生産されていると言われますとそれまでなんですけど……。
「やっぱり、豚も可愛いよね」って気持もあるんですね。近所にミニブタくんが登場しましたし。
コマンドもわかるよで、「お手」も出来るし、嫌々ながらでもコンクリの上に座わろうとしてました。
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MaxHolly
投稿日時: 2007-9-1 16:05
Just can't stay away
登録日: 2005-3-20
居住地: オレゴン州ビーバートン市
投稿: 198
Re: ザ・カルチャークラッシュについて
海が好きさん、ジャckさん、ミックさん、こんばんわ。

>決して「エサを得るためだけに学習し、それ以外のことでは学ばない」とは考えていません。一次強化子であるエサはもちろん、飼い主の注目、散歩、匂い嗅ぎetc。犬の生活の中のあらゆる楽しみが、報酬となり得ると考えています。したがって、あらゆる場面で望ましい行動を強化し得るというわけです。

すみません、私の早とちりだったようです。犬の好きなもの、好きなこと、好きな人、好きな場所、みんな強化子になると私も思います。

>人によっては、犬に対して抱いた夢を打ち砕かれたように感じてしまう本だとは思いますが、

そうかもしれませんね。犬をあまり美化しないで、ありのままで受け止めてあげることが必要だと思います。犬は犬であって、犬の価値観があり、犬の本能で行動しているのです。汚い話ですが、他の犬の糞にあんなに鼻をくっつけて臭いを嗅いだりするなんて、信じられませんよね。(笑)

ジャckさんが、カルチャークラッシュの紹介文から引用してくださった次の文ですが、

>著者は、これまであまり公の場で取り上げられてこなかった「飼いイヌの攻撃行動」という問題にも鋭く踏み込み、攻撃的なイヌのしつけを手がけた経験から、イヌを絶対に咬まない「良いイヌ」とそれ以外の「悪いイヌ」の二種類に分類できる思うのは間違いだ、と断言する。イヌが何かを咬むのは自然で正常な行動なのだ。イヌ同士の攻撃行動は、人間のちょっとした口喧嘩と同じで、仲間内では決して大した問題にならない。

私が最近Noahのこうした問題で悩んでいるのは、実は飼い主の方たちの反応が気になるからなのです。犬同士はちょっと怪我したくらいなんでもありません。本来なら放っておけばちゃんと決着をつけると思いますが、相手の犬の飼い主の手前、やっぱり止めてしまいます。Noahのことをよく知っている飼い主さん達は、“It’s just a dog thing (犬なんだから)”で済んでしまうのですが。

そんなわけで著者が上記のように指摘してくれたことは私にとってとても心強いことです。是非読んでみたいと思います。ただ英語の書評を読んでみたところ、“内容はとても興味深く充実しているが、専門用語がポンポン飛び出すし、全体の構成がうまくできていないので読みにくいかも”なんていうのがあったので、原語で読んで理解できるか少し心配になりました。でも3,700円はちょっと痛いですね、ミックさん。

> 私見ですが、これが犬の自主性(?)と対立するとは私は思いません。

>はい。よくわかりますよ。海が好きさん家の犬も自主性を大切にされていると思いますし、家のジャムやミック(犬ですよ)の自主性も大切したいと思っていますからね。

この場合の自主性とは、自主的の飼い主が欲する行動を取るという意味でしょうか。もっと広い意味での犬の自主的な行動というのも面白いテーマですね。犬の自主性を重んじながら、人間との生活をお互いのためによりスムーズに営むための妥協点は、それぞれの飼い主によって全く違うと思います。このことについても皆さんのご意見をお聞きしたいと思います。

編集削除返信
ジャck
投稿日時: 2007-8-31 20:58
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re: ザ・カルチャークラッシュについて
こんばんは、海が好きさん。

ぼくも「古典的条件付けとオペラント条件付けによる学習が犬の行動を決める」ということについては、異議があるわけじゃありませよ。犬の躾にとってはもっとも有効な手段だと思ってます。ぼくは、レスポンデント条件づけも、オペラント条件付けも、「ある条件下でしか実証されない」ということを、重箱の隅を突くように言っているだけなんです。「とても有効だけど、万能だと勘違いしちゃダメだよ」って感じですかね。

> 私見ですが、これが犬の自主性(?)と対立するとは私は思いません。

はい。よくわかりますよ。海が好きさん家の犬も自主性を大切にされていると思いますし、家のジャムやミック(犬ですよ)の自主性も大切したいと思っていますからね。

ただ、ここ数日のぼくのレスは、専門家相手(ある理論)についてなので、「犬」の想定がちょっと違うんですよ。
先に「ある条件下でしか実証されない」と言ったように、いずれの実験も犬が無制限に自主性を発揮できるようにはなっていませんし、その状況下での実証もされてません。実験のために動物を鎖でつないだり、あるスペース閉じ込めたりしちゃうわけですね。
※そもそもパヴロフの犬の実験から、無制限でなければならない自主性を閉ざした実験になんですね。
しかし、パヴロフの犬の実験の犬も、予想外の自主性を発揮してパヴロフたちを驚かせますが、古典的条件づけのテキストでそれを紹介しているのは稀なんですね。はじめ、ベルの音が「中性刺激」だったのに、あるときからベルの音ではなく「特定の研究員の足音」にかわっちゃいます。(笑)

ぼくらが制御できると実証されているのは、人間が飼っている、関わっている犬だけであるということです。
「ぼくらが飼っている、関わっている」ということ自体に、犬本来の「無制限な自主性」は閉ざされています。
これは、ぼくら「人間と似たようなもんだ」と言い換えられるかもしれませんね。

ですから、ここ数日の僕が話した犬の想定と、海が好きさんの想定が違うと言うことなんですね。

勿論、ぼくも日常会話や普段のレスでいう犬は、ぼくらと暮らしている犬を想定して話していますよ。
環境については日本の環境について話していますし、人間についても同じようなもんですね。
そこに、ある理論体系を取り入れて話すのであれば、場合によっては、ぼくは想定の幅が違ってくるということなんです。ごめんなさい。わかり難い話しをして。<(__)>

> 人間だって、「名誉」という報酬のために頑張ってしまったりするわけで、これもまたオペラント条件付けの一種ともいえるでしょうから。

はい。たぶん、あらゆることがレスポンデント条件づけやオペラント条件づけで解釈が出来るだろうと思います。例えば、飼い主の注目、散歩、匂い嗅ぎetc。犬の生活の中の「あらゆる楽しみ」も、そんな解釈ができるだろうと思いますよ。ただ、説明できるからと言って……、言わずもがなですね。

それに人間の場合、学問的にいえば、ちょっと違ってくるんですよ。
そもそも名誉という概念は「物の次元」でなく「意味の次元」なので物へは還元できませんしね。
人間は、物の次元ではなく、意味の次元を彷徨っています。

例えば、精神病院などで暮らしている人々(人間)のなかには、レスポンデント条件づけやオペラント条件づけは成立しない人がいます。なかには、セリグマンの学習性無力感すら見出せない人々もいます。
彼、彼女らを一般の人間の範疇に入れるかどうかという問題もありますが、ぼくは、何かの理論体系の中で話すのであれば、彼、彼女らも含めて話すべきだろうと考えます。そうでなければ限定する文言が必要だろうと。

そもそも、彼、彼女らが「異常者」になっているのは、ぼくらの認識(意味の理解)の問題なんですね。
脳や神経などに物理的な障害がない限り、彼、彼女らの死後、いくら生物学的に切り刻んで分析しても、どこからも「異常」は発見できないでしょう。
つまり、彼、彼女たちの「異常さ」は意味的な次元なので、それを受け取って解釈する者の認識だと言っていいともいます。
また、ぼくは彼、彼女らと同じように、飼われてた犬の中にもレスポンデント条件づけやオペラント条件づけ、または学習性無力感すら見出せ得ない犬もいるだろうと仮定しています。

話しが長くなりましたので、この辺で退却しますが、もしかしたら下のリンクに書いたかも知れません。
繰り返しになりますが、ややこしい話しかたで、すみませんでした。<(__)>

□「犬を躾ける」ということ 〜 「犬を擬人化する」ということ
このアドレスを取るため、開いて読みかけましたが……。う〜ん、我ながら意味不明な文章です。いずれ、書き直しますね。


こんばんは、ミックさん。(ここで発見してもらえるかなぁ……。)

> 原書だと12ドルなんですか? 日本では確か3700円(本体価格)だと思います。
12ドルは羨ましいですね。日本じゃ、只今、3,885円(税込)でした。たけーっ。

> 正に「カルチャークラッシュ」な人でした。

その印象が、どんな感じだったのか興味津々です。
また、お会いできたときでもじっくり聞いてみたいです。
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ミック
投稿日時: 2007-8-30 20:56
Just can't stay away
登録日: 2005-10-18
居住地: 神奈川県
投稿: 105
Re: ザ・カルチャークラッシュについて
この本 実は私も読んでみたいと思いながら・・・未だに読んでません。
原書だと12ドルなんですか? 日本では確か3700円(本体価格)だと思います。
お小遣いが余ったら買おうと思いつつ なかなか・・・

でも、2004年にジーン・ドナルドソンさんが来日した時のセミナーは参加しましたよ。

確かに彼女は 今まで自分の中にあった「理想のトレーニング」の幾つかの価値観を変えるきっかけとなった人なので私にとって 正に「カルチャークラッシュ」な人でした。

私が受講した感じからすると ジャckさんのおっしゃるように

>はい。勿論、「食物で釣らなければイヌのしつけが出来ない」なんてことはありませんよね。
もし、ジーン・ドナルドソン氏が、著書の中でそう主張されているのなら、わざわざ買って読むような
本ではないと思います。……、つまり、ぼくはMaxHollyさんの誤解じゃないかなぁと思うんですよ。

「食物で釣らなければイヌのしつけが出来ない」って考えではないと思います。
今から3年も前に 受講したセミナーなのでこれを機に 当時の資料を読み直したいと思いましたし、「カルチャークラッシュ」も是非 読んでみたいと思いました。
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海が好き
投稿日時: 2007-8-30 19:52
Not too shy to talk
登録日: 2007-3-4
居住地:
投稿: 22
ザ・カルチャークラッシュについて
著者の回し者ではないですが(笑)、興味を持っていただいて嬉しいです。
これを機会に、私も読み直してみようと思いました。

 さて、この本の意図なのですが、「名犬ラッシー」に代表されるような、「道徳心、公共心のような人間と共通の価値観を持った犬像」を否定し、スキナー理論に立ち返ったトレーニング方法を考えよう..ということだと思います。

 紹介文にあるとおり、著者は、古典的条件付けとオペラント条件付けによる学習が犬の行動を決める..と考えていると思います。ただ、その一方で、犬が感情豊かな動物であること(したがって、個々に異なる好みを持ってもいる)も強調しています。決して「エサを得るためだけに学習し、それ以外のことでは学ばない」とは考えていません。
 一次強化子であるエサはもちろん、飼い主の注目、散歩、匂い嗅ぎetc。犬の生活の中のあらゆる楽しみが、報酬となり得ると考えています。したがって、あらゆる場面で望ましい行動を強化し得るというわけです。

 私見ですが、これが犬の自主性(?)と対立するとは私は思いません。人間だって、「名誉」という報酬のために頑張ってしまったりするわけで、これもまたオペラント条件付けの一種ともいえるでしょうから。

 人によっては、犬に対して抱いた夢を打ち砕かれたように感じてしまう本だとは思いますが、犬との関係に行き詰ったり、トレーニングがうまくいかないと感じている人にはお勧めの1冊です。
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投稿者 スレッド
ジャck
投稿日時: 2007-8-30 18:21
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re: たぶん、勘違いをされていると……。
こんにちは、MaxHollyさん。

> 私だって、食べ物の威力はよく分かっていますよ (特にHollyの場合は100%効果ありです)。 
> ただ“食べ物(一次的強化子)で釣らなければイヌのしつけができない”というのには賛成できません。

はい。勿論、「食物で釣らなければイヌのしつけが出来ない」なんてことはありませんよね。
もし、ジーン・ドナルドソン氏が、著書の中でそう主張されているのなら、わざわざ買って読むような
本ではないと思います。……、つまり、ぼくはMaxHollyさんの誤解じゃないかなぁと思うんですよ。

もう一度、紹介文から関係しそうな部分を引用してみますね。

> 世間はイヌの知性を過大評価するだけでなく、イヌやその行動を人間の視点から一方的に解釈すると
> いう大きな間違いを犯していると、著者は指摘する。
> 食べ物(一次的強化子)で釣らなければイヌのしつけができないことにがっかりする人が大勢いるが、
> 著者は「イヌが人間を喜ばせたがっている」という勝手な思い込みはもうそろそろ捨てるべきだ、と
> 雄弁に反論する。
> 食べ物(一次的強化子)で釣らなければイヌのしつけができないことにがっかりする人が大勢いるが、
> 著者は「イヌが人間を喜ばせたがっている」という勝手な思い込みはもうそろそろ捨てるべきだ、と
> 雄弁に反論する。

紹介文にでてくる「世間」や「大勢の人々」とは、MaxHollyさんやLWDの会員のような飼い主ではなく、
(日頃、犬について勉強もしない)ヌルい飼い主のことを言っていると思います。

そんなヌルい飼い主たちは、「イヌはアタシを喜ばせたがっているのよ♪」と勝手に思い込んでいるから、
(イヌが食物に釣られるのは当然なのに) そんな様子を見て「エサに釣られる、おバカなイヌ」とか思い、
ガッカリしたりしている……、と。
言い換えると、勉強不足だからこそ「食物で釣る躾しか出来ない」し、その「食物で釣られる犬」をみて
ガッカリするなんて二重の意味でヌルい飼い主なんだ、と。< やや言い過ぎかも。(苦笑)

自分が風邪で寝ているとき、散歩に行きたいと誘う犬に対して、「思い遣りのないバカ犬」と怒るような
(勘違いをしている)飼い主のことだろうと思いますよ。
まあ、これについてはマスメディアの作り上げる「良い話」の垂れ流しも一因だと思っていますが……。

> ジャckさん、上のところがよく分かりませんので、ご説明お願いします。

これについてのレスは別に書くつもりです。
言い訳なんですが、上記のレス内で「まだ、明確に言葉で表現することができない」と言いましたように
言葉で説明できる自信はないんですよ。< 期待はしないでくださいね。
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MaxHolly
投稿日時: 2007-8-30 13:59
Just can't stay away
登録日: 2005-3-20
居住地: オレゴン州ビーバートン市
投稿: 198
Re: 「ザ・カルチャークラッシュ」の紹介文より
海が好きさん、ジャckさん、こんばんわ。

>私は専門家でもなんでもないので正確なことは分かりませんが

専門家の考えなら本などで読めますけど、犬と暮らしている一般の方のご意見が聞きたかったので、とても嬉しいです。更に、

>もちろん明確な仲間意識はあるのですが。人間側は、MaxHolly さんと同じように、「親子」に近い接し方をしています。

と私と同様な関係で犬を見ておられるようなので、心強く思いました。ありがとうございます。

さて、、ジーン・ドナルドソンの「ザ・カルチャークラッシュ」とても興味があります。
ジャckさんが引用して下さった紹介文についてですが、「飼いイヌの攻撃行動」に関しては私も同感です。噛むこと以外にも(というかほとんどの躾けが)人間社会で犬が生きて行くために、犬の自然な行動を人間にとって便利なように矯正していると考えれば、正しく矯正訓練を行うことなく噛み付いた犬を殺処分にしてしまうことは人間の自分勝手な行動だと思います。それ以前に、正しく矯正できなかったのは、人間の怠慢、無理解、無力のせいなのですから。

でも紹介文の前半のところは、ジャckさんとは逆に、ジーン・ドナルドソンの考えに同意できないのです。私だって、食べ物の威力はよく分かっていますよ (特にHollyの場合は100%効果ありです)。 ただ“食べ物(一次的強化子)で釣らなければイヌのしつけができない”というのには賛成できません。犬の行動には、食べ物のご褒美(あるいは賄賂?)を目的とする場合のみでなく、時として「イヌが人間を喜ばせたがっている」またはもっと現実的に「ママを怒らせたくない」という理由から自主的な行動をとる場合があると思うからです。

この例としては、散歩の時にリードを引っ張るので私がNoahを怒ると、それまで一緒に引っ張っていたHollyが、困った顔で(これも擬人化?)私の顔色をじっと見上げながら、リードを弛ませて歩いてくれるのです。

もう一つの例は、散歩の支度をしているとHollyが興奮して吠えまくります。それで伏せをさせて“Wait”をかけるとピタリと止まるのです。(と言ってもあんまり時間がかかると文句を言います:これも擬人化?けどね)この例は、食べ物ではなく、散歩というご褒美で釣っていると考えられなくもないですが、“ママが怒るといいことがない”と考えることもできると思います。それにしても“ママを喜ばせようとしている”は、やっぱりちょっと無理がありますね。(笑)

>ひとつだけ疑問を持った箇所がありました。
その箇所は、「イヌはあらゆることをオペラント条件付けと古典的条件付けから学習する」というところです。
ぼくは犬の躾(学習)を、オペラント条件付けと古典的条件付け“だけ”では無理があるはずだと思っているんですね。これについては他のスレッドでも話しましたが、「オペラント条件付け」と「古典的条件付け」は、無制限でなければならない犬の自主性を閉じ込めてしまう(限定してしまう)おそれがありますので(些細なことですが)「異議アリ」と言っています。

ジャckさん、上のところがよく分かりませんので、ご説明お願いします。

犬と飼い主の関係についてもっと知りたいので、Jean DonaldsonのCulture Clash (原書だと12ドルですから) 読んでみようと思います。海が好きさん、ご紹介ありがとうございました。
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ジャck
投稿日時: 2007-8-30 5:12
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re: 「ザ・カルチャークラッシュ」の紹介文より
海が好きさんが紹介してくださった本「ザ・カルチャークラッシュ」も著者のジーン・ドナルドソンという専門家も
知らなかったので、少しばかり「ザ・カルチャークラッシュ」についての紹介などを探してみました。
監修がP.E.T.S.行動コンサルテーションズの水越美奈氏というのも興味を持ちました。< でも結構なお値段ですね。

ちょっと長いですが、ジーン・ドナルドソン著「ザ・カルチャークラッシュ」の紹介文から引用してみますね。
─────
 著者が、自らの経験とイヌの行動の専門家との実践的研究を通してたどりついた結論、それは、イヌはあらゆる
ことをオペラント条件付けと古典的条件付けから学習するというものだった。
 世間はイヌの知性を過大評価するだけでなく、イヌやその行動を人間の視点から一方的に解釈するという大きな
間違いを犯していると、著者は指摘する。食べ物(一次的強化子)で釣らなければイヌのしつけができないことに
がっかりする人が大勢いるが、著者は「イヌが人間を喜ばせたがっている」という勝手な思い込みはもうそろそろ
捨てるべきだ、と雄弁に反論する。
イヌに何かをさせようと思えば動機付けは絶対に必要だ。そして最大の動機付けの手段となるのは食べ物である。
それなのに人間は、そうしたイヌを馬鹿だと言い続けてきたのである。

 著者は、これまであまり公の場で取り上げられてこなかった「飼いイヌの攻撃行動」という問題にも鋭く踏み込み、
攻撃的なイヌのしつけを手がけた経験から、イヌを絶対に咬まない「良いイヌ」とそれ以外の「悪いイヌ」の二種類に
分類できる思うのは間違いだ、と断言する。イヌが何かを咬むのは自然で正常な行動なのだ。
イヌ同士の攻撃行動は、人間のちょっとした口喧嘩と同じで、仲間内では決して大した問題にならない。
事態が深刻化するのは、イヌ社会のルールが人間の価値観と衝突したときだ。
咬傷事故を起こしたイヌは、人間社会で暮らすための矯正訓練を受けることもなく、即刻殺処分に回される。
これを異文化の衝突といわずに何といえばよいのだろう。 
─────
上記で、「「イヌが人間を喜ばせたがっている」といった勝手な思い込みはもうそろそろ捨てるべきだ」という指摘は、
全く同じように考えているので心強いといいますか、そんな気がします。< 変な表現ですが……。
また、「最大の動機付けの手段となるのは食べ物であるのに、人間はそうしたイヌを馬鹿だと言い続けてきた」とか、
「イヌを絶対に咬まない「良いイヌ」とそれ以外の「悪いイヌ」の二種類に分類できると思うのは間違いだ」との指摘も
同感です。

ぼくは犬の専門家ではありませんので、「人間の精神構造は特殊である」という視点で、犬について考えています。
※「特殊である」というのは、他の動物たちより「優れている」というようなことではありません。< 念の為に……。

ぼくら人間(少なくとも日本人)は、太古の昔からあらゆるものを擬人化することで理解しようとしてきました。
台風や大雨のような自然現象でも、雲の上にいる神さま、風神、雷神によるものだというように捉えてきました。
擬人化しているのですから、台風の原因を「風神の気持(怒り)」に求めてしまうという不都合もありましたが……。

飼い主が愛犬を想うとき……。愛犬に語りかけるとき……。飼い主は、愛犬を擬人化せずにはいられないだろうと、
思っていますし、擬人化そのものを否定するつもりなんて全くありませんよ。これは諦め気分でもありません。
ただ、人間でない犬(自然現象)を擬人化(風神のように)するのですから不都合もあるということを、頭の隅にでも
おいていて欲しいという気分でいます。ときには、犬を犬として考えてみよう、犬を犬として尊重しよう、と……。

ぼくの推測ですが、「イヌが人間を喜ばせたがっている」という理解は、従順な犬の態度の説明としては、好都合な
ものだったんだろうと思っています。
人間は(心的な)損得で動きますので擬人化している犬が、「何もなく人間に好都合な行動をする」と了解するのには
無理があったんでしょうね。そこに「人間を喜ばせたがっている」という説明(の発見)は好都合だったんでしょう。
また、「良いイヌ」と「悪いイヌ」を何かの基準で分類しようとするのも、まあ、人間の性のようなものでしょうかね。

「ザ・カルチャークラッシュ」の紹介文は意外なことが書いてあったので嬉しくなったというか、少々、心強い気が
しましたが、ひとつだけ疑問を持った箇所がありました。
その箇所は、「イヌはあらゆることをオペラント条件付けと古典的条件付けから学習する」というところです。
ぼくは犬の躾(学習)を、オペラント条件付けと古典的条件付け“だけ”では無理があるはずだと思っているんですね。
これについては他のスレッドでも話しましたが、「オペラント条件付け」と「古典的条件付け」は、無制限でなければ
ならない犬の自主性を閉じ込めてしまう(限定してしまう)おそれがありますので(些細なことですが)「異議アリ」と
言っています。< しかしながら、まだ、明確に言葉で表現することができないんです。orz
ただ、紹介文だけではジーン・ドナルドソン氏が、オペラント条件付けと古典的条件付け“だけ”と言っているとか
わからないので、見当外れな疑問なのかもしれませんね。
編集削除返信
ジャck
投稿日時: 2007-8-30 4:19
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re: 家族の中での愛犬の位置
はじめまして、海が好きさん。

> 最近の行動学や訓練の世界では、「権勢症候群」の存在自体、疑問視されているようです。

そうなんですか。どういう仮定で疑問視されはじめたのか?に、少々興味もわきますが、一旦、認められたものが
見直されたんですから、それなりの発見があったんでしょうね。……いや、そうとも言えないのかなぁ。
ついでに分離不安症や社会化期においての臨界期も見直されませんかね。(苦笑)

> 実際、様々な問題行動をアルファシンドローム(権勢症候群)と考えない方がシンプルに問題解決できることが
> 多い気がします。

そうですね。でも、海が好きさんのように考えられる方は、そんなに多くないように思っちゃいます。
なんて言いますか、問題解決より以前に、専門家から「それはアルファシンドロームと言うんですよ」なんて説明が
あれば、安心できるというか、問題の原因が(言葉で)わかるとホッとするみたいな気もします。
例えば、問題行動で相談される方のなかには、「よくあることですよ」と言うと、「安心しました」と言われますので
解決したい気持が半分、原因を知りたい気持が半分、のような印象もありますので……。

> 無理やり「服従姿勢」をとらせたりしていましたが、それでは良いコミュニケーションは図れなかった気がします。

躾の本にはわかり難い表現がされてたりしますね。例えば、服従姿勢は犬の自主性が重要なんだろうと思いますが、
無理やりにでも、何度か繰り返すとクセになって服従するようになる、というふうに読み取れる表現もありますね。

> 結果的に、コミュニケーションがとれれば、なんでもいいのかなとも思いますが。

ぼくもその通りだと思っています。全く知らないよりは、多少は知っていた方がいいかもしれないですが……。
でも、極端な「無知は罪」という考え方は、適当ではないと思っています。
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海が好き
投稿日時: 2007-8-29 19:13
Not too shy to talk
登録日: 2007-3-4
居住地:
投稿: 22
Re: 家族の中での愛犬の位置
こんにちは
 私は専門家でもなんでもないので正確なことは分かりませんが、最近の行動学や訓練の世界では、「権勢症候群」の存在自体、疑問視されているようです。むしろ「犬は、自分と人間とが別の生き物であることは理解している。したがって、人間との間に順位をつけたりはしない」と考える人が増えているとも聞きます。
(最初に権勢症候群を否定したのは、ジーン・ドナルドソンの「ザ・カルチャークラッシュ」でしょうか?とても面白い本なので、まだならぜひ読んでみてください。) 

 実際、様々な問題行動をアルファシンドローム(権勢症候群)と考えない方がシンプルに問題解決できることが多い気がします。例えば、アルファシンドロームの筆頭に挙げられる「散歩でのひっぱり」なんていうのは、単純に「ひっぱったら歩けない」と教えるだけで十分ですし、「飼い主の物を壊す」なんていうのも部屋を片付ければ済む話だったりもします。
 何より「犬がリーダーになりたがっている」と考えることで、飼い主が「オレはダメ飼い主だ」とメンタルに落ち込んだり、犬に対する憎悪が沸いてきたりしかねないのがよくないと思います。

 学問的にはともかく、我が家もワンコとの間に、主従関係や権力関係があるような気はしません。もちろん明確な仲間意識はあるのですが。人間側は、MaxHolly さんと同じように、「親子」に近い接し方をしています。当初は、いろいろな本に書かれているように、無理やり「服従姿勢」をとらせたりしていましたが、それでは良いコミュニケーションは図れなかった気がします。
 ワンコたちも私たちを「保護者」と見ている気がします。結果的に、コミュニケーションがとれれば、なんでもいいのかなとも思いますが。
編集削除返信
ジャck
投稿日時: 2007-8-28 5:57
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re: 犬が問題の行動を起こしている時には
ぼくも、オフリードのスレで、Cybeleさんが紹介してくださった Cesar Millan流のやりかた

> 犬が問題の行動を起こしている時には、決して、体をなでたりおやつをあげたりしない様に、

という一文を読んで、この文言の解釈は難しいだろうなぁと思いました。
これが正しいとか間違っているとかいうのではありませんよ。
単に「問題行動」と言っても、その性質はいろいろとあるだろうと思うからです。

確かに、ある問題行動中に体を撫でたりおやつをあげたりすると、その問題行動を助長(強化)
してしまうでしょうけど、他のある問題行動では、体を撫でたりおやつをあげたりすることで
治めることができたりすることもあると思うからですね。
つまり、一概には言えないだろうと……。

※ もしかしたら、Cesar Millan氏の「問題行動」というのも、それまでの話しの流れである程度、
限定されていることなのかも知れませんけど……。

例えば、愛犬がよその犬に吠えて困っている飼い主が、ある犬の本を読みました。
本には「吠えかかろうとしている犬を制止するには、威厳を持って静かに「いけない」と言う」と
書いてある。
早速、飼い主がこの本の通りに実践したとしても上手くいくかどうかは難しいと思います。

もし、飼い主が愛犬の横(または後ろ)から「いけない」と声をかけても、犬にその言葉の意味を
聞き取る余裕がなければ、「飼い主に応援されている」ような逆の効果になるかも知れませんし、
飼い主が愛犬の正面からアイコンタクトをしながら「いけない」と言えば、上手くいく可能性も
上がるだろうと思います。< まあ、 これも一概に言えないことですが、例え話として。(笑)

つまり、この本に書かれている文章だけでは、「足りない」ということなんですね。
Cesar Millan氏の「犬の問題行動の最中に、体をなでたりおやつをあげたりしない」というのも
同じように、この文言だけでは「足りない」と思いましたす。<回りくどい話しになりました。

※ 勿論、(繰り返しになりますが)その前後の説明で補われていることも充分に考えられますので、
Cybeleさんが紹介してくださった Cesar Millan氏の話しを否定するものじゃありませんよ。
編集削除返信
ジャck
投稿日時: 2007-8-28 5:07
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
Re: リーダーの必要性について

MaxHollyさん、どうもです。

> 世間で言われているほど“犬と人間の家族(群)にとって一人の強いリーダーが必要”とは思えない。

同感です。
たぶん、その犬が「ある程度、安心して生きている」のならば、リーダーは必要でないと思っています。
ぼくの、いまだ纏まっていない仮定の話しを含めて、少し回り道しながら話してみます。
もし、犬に「リーダーになろう」とする本能があるとすれば、同時に「リーダーに従おう」とする本能が
あるはずです。もし、群れとして生きる種族に一方だけの本能しかなければ、群れになりませんから。
前者だけなら、全ての犬がリーダーの座を争って殺し合うようになるかもしれないし、後者だけなら、
それぞれが、それぞれをリーダーとして従う態度をみせ、結局、群れに中心がなくなり、群れとして
機能しなくなるでしょうからね。

つまり、まずリーダーの存在がなければ自分がリーダーになろうとし、既にリーダーの存在があれば
それに従うというような二段構えになっています。
そんなことから、厳密にいえば「本能」ではなく、たぶん、「習性」だろうと思います。

はじめに犬が行なうのはリーダーの確認だろうと思いますが、それは、どの犬が群れのリーダーかと
個体の判別をするというよりも、群れ(自分)の不安定さ(安定さ)から判断すると思われます。
そう考える根拠は、月齢が若くても所謂「α症候群」というものがあらわれるそうですから……。
成犬になっていない状態でも不安感があれば、群れとして安定していないと察知するんじゃないかと
思うんですね。はじめの表現では「ある程度、安心して生きている」状態ではないということですね。

ぼくは、リーダーとは群れを導いてくれるようなボスの存在ではなく、群れや自分の安定度の指針の
ようなものだろうと考えています。
それは、ときに群れのリーダーが入れ替わるのは、その時のリーダーでは群れの安定が保てないから、
それは、ときに群れのリーダーが入れ代わるようなことがあるのは、そのときのリーダーでは群れの
安定が保てないと察知したものが、次のリーダーになろうとするんじゃないかと考えるからです。
編集削除返信
MaxHolly
投稿日時: 2007-8-27 13:39
Just can't stay away
登録日: 2005-3-20
居住地: オレゴン州ビーバートン市
投稿: 198
Re: 家族の中での愛犬の位置
“オフリードこそ基本”のスレッドで、問題犬のリハビリテーションを扱うCesar Millanというトレーナー(別名Dog Whispererと呼ばれている)の話をCybeleさんがされていました。確かに彼の手にかかるとあれほど凶暴性を顕わにしていた犬でさえ、おとなしい犬に豹変してしまうので、“飼い主はPack Leader(犬の群のリーダー)として犬達を統率するべき”という彼の理論に反論するつもりはありません。彼はそれなりの成果をあげているその道のプロですし。

でも私の中で彼の理論がどうもしっくりこないのです。そう言えば2006年4月24日に私がスレッドを立てた“家族の中での愛犬の位置”という投稿の中で、アルファ犬を矯正する方法について、疑問に思ったことを次のように書いています。

>なぜか飼い主と犬の関係(主従関係、上下関係、権力関係???)が私の家庭での犬達と人間家族との関係と全く結びつかないためにとても違和感を覚えました。

>そして子供達がいなくなった我が家では、人間二人(夫婦)と犬2匹の群れ(?)ということになりますが、 そこには主従関係、上下関係、権力関係というものがないような気がするのですが。MaxとHollyは主人と私から対等の扱いを受け、平等に愛されている と感じていると思いますし、彼らは私と主人のうちどちらがリーダーとか決めていないように見受けられます。私はどちらかというと、いつまで経ってもおとな にならない、子供達の延長という感じで彼らに接しています。

そしてジャckさんが付けてくださったレスの中に、このように書かれています。

>確かに一緒に暮らしながら生きて行くと言う面ではそうかもしれませんが、そもそも「群れを持つ」という意味は半減していると思われます。「群れる」基本は天敵からの防御や餌の獲得などですから。

個々の飼い主と個々の犬達の関係は、それぞれ異なっていて不思議はないと思いますので、私の家では、群としてのリーダーは必要ないと思っています。更に、主人と私そして子供達がまだ家にいたころは彼ら3人も加えて5人の人間家族は上下関係なく役割分担して暮らしていました。もちろん私達夫婦には保護者としての責任はありますが、権力を振り回したり、一方的に子供達に命令したりすることなく、人間社会における家族として秩序を維持していたわけです。そんな風に人間と長く暮らすようになった犬という動物にとって、そして人間社会で生きることを余儀なくされている犬達にとって、犬社会と同じルールが必ずしも必要ではないと考えるからです。

Cybeleさんも、うちのNoahの問題行動についてCesar Millan流のやりかたで下記のような提案をくださいました。

>Season2くらいまで見れば、Noahちゃんの問題も解決できるようになると思いますよ。
(たとえば、犬が問題の行動を起こしている時には、決して、体をなでたりおやつをあげたりしない様に、と彼は言っています。)

Noahが恐怖からくる問題行動(この場合他の犬を威嚇したり、怪我をするほどではなくてもかかっていってしまう)を起こしてしまった後には、もちろん体をなでたりおやつをあげることはしません。今の行動は間違っているという意味で“伏せをさせてタイムアウト”にしています。しかし、問題行動が起こりそうな気配を私が察したときには、体を撫でながら“いい仔にしてね。心配いらないよ。この犬はいい仔(またはパピー)だからね。”と言ってNoahを安心させるようにしています。この方法はかなり効果があります。また大きな犬がいるそばを通るときには、彼の注意を他に向ける意味でトリートをあげることもします。これはトリートに釣られてしまうほどその犬を無視できることはいいことだという理解です。

もちろん、私の精神状態や不安がそっくりそのままNoahに反映してしまうことは承知しています。ですから問題行動が起こりそうだとわかったときに平静を振舞うことはとても難しいことで、そのせいでNoahがアルファの素質もないくせに余計に私を守らなければと思ってしまっていることをすまないと反省しています。

なんだけ焦点がぼやけてしまいましたが、結局私が言いたいことは、世間で言われているほど“犬と人間の家族(群)にとって一人の強いリーダーが必要”とは思えない。ということでした。きっと反論がたくさんあると覚悟してます。(笑)
編集削除返信
ミック
投稿日時: 2006-4-30 12:36
Just can't stay away
登録日: 2005-10-18
居住地: 神奈川県
投稿: 105
Re: 家族の中での愛犬の位置
MaxHolly さん こんにちは

「アルファシンドローム」で検索できないってことは和製英語(造語)なんでしょうか?
日本語では ジャck さんがおっしゃるように「権勢症候群」と言われます。
そもそも、アルファとは オオカミの群れのリーダーを「アルファ」と言う事から 愛犬が家族の中で1番偉いと思ってしまう、わがまま放題になってしまう事を指して言う事が多いのですが、私も ジャck さんがおっしゃるように多くの場合 飼い主の行動が 知らず知らずのうちにリーダーの座に押し上げていたりすると考えています。

例えば 散歩の際、愛犬が「向こうに行きたい」と引っ張れば 飼い主がついていったり、「このご飯食べたくない」言えばご飯の上に チーズをのせてあげたり。
つまりは 行動の決定権を愛犬に渡す事によって 愛犬が飼い主に変わって 行動を決定しなければならないんじゃないかという意識が目覚めてしまい さらにはこの家族(群れ)は自分が守らなければならないんじゃないかと思う事です。

さらに言えば 愛犬に生まれ持ってのリーダーの資質を持ち合わせている場合はまだ その問題が表面化する事はあまりないのですが、その逆に愛犬が生まれ持ってのリーダーの資質を持ち合わせていない場合 そのプレッシャーから様々な問題が生じます。

そして、前者と後者でトレーニングの方法が大きく違うのですが、多くの訓練士が アルファシンドロームの犬を取り扱う場合において一応に リーダーの座から引きずり下ろすべき「罰」を主としたトレーニングを行います。

しかし、問題が後者の場合「罰」を主にトレーニングをすると さらに問題を悪化させます。

ある大学病院に行動治療のために愛犬を連れてきた飼い主さんにアンケートを取ったら その愛犬の約90%が 競技会、ショーでの入賞経験があり、中にはそのどちらのタイトルももっていたりすることがわかりました。
この事からも、間違ったトレーニングがさらに状況を悪化させている事は明らかですし、飼い主が愛犬と共に学習するトレーニングの重要性は明白です。


話が少しそれましたが「アルファシンドローム」といわれる状態の子も確かにいますが、実はその多くは飼い主の思い込み、または間違った知識によって問題を複雑化させていたりします。
ある人はその事を「アルファシンドローム・ノイローゼ症候群」と飼い主の問題としている方もおります。

知識、経験のない方が 問題行動を「アルファシンドローム」で片付けることの多くは その問題行動への説明づけをたやすくする事にあり、行動全体の評価からではないからこそだと思います。

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ジャck
投稿日時: 2006-4-25 16:30
Just can't stay away
登録日: 2005-3-24
居住地: 神戸市
投稿: 144
アルファーシンドロームなど
こんにちは、MaxとHollyのママさん。

「アルファシンドローム」は「権威症候群」とも言われますので、それを色々と訳すと見つかるかもしれませんね。
この「アルファーシンドローム」や「権威症候群」なるものは、実に人間側(困ってる飼い主)に都合のいい解釈で、
僕はそれ自体がそんなに多く存在するかどうかにも疑いを持っています。
また、シンドロームと言われるように一般的な病気でもなんでもありません。

僕は「権威症候群」をはじめ、犬のあらゆる問題は人間側(飼い主)の教育なくしてあり得るのかと思っています。
(もちろん、脳の損傷によりそうなる可能性もありますが。)
それに、この権威症候群を説明(解釈)してゆく流れは、(多くの場合)行動規範を本能に従っている犬について
解釈していくのではなく、人間の心情的な解釈を犬に投影した説明だと言わざるを得ませんし……。

ただ、飼い主が自覚なく「アルファーシンドローム」型の犬に育てているケースはわりとあるだろうと思います。
(皮肉って言えば、飼い主を自覚させずに、犬側に問題の原因を擦り付ける方便だとも思っています。)
飼い主が「無自覚的に犬を甘やかせ、同時に(気まぐれで)その時々の禁止を与える」等々の原因が考えられます。
この飼い主が甘やかせているとも思っておらず、気まぐれで叱ったり禁止しているとは思っていない場合だと
犬は自らの本能に全面的に従い、上のような反応をする場合もあるんだろうと思います。
(人間の親と子でもよくある話で、ベイントソン(だったかな?)のダブル・バインド・セオリーの状態です。)
この場合は、犬は人間の子供ように統合失調症(分裂病など)になったりせずに、本能に頼る(戻る)しかないので
飼い主を味方だと規定できなくなる(しなくなる)のかもしれません。<この辺からは僕の想像です。
この犬にとっての飼い主は、敵まででなくハイエナに餌を与えてくれるライオンのようなものかもしれません。
※このハイエナ像は、本来のハイエナの姿と違い(彼らは自ら狩りをする)おこぼれ頂戴するハイエナ像です。

>あるサイトではその矯正の仕方として10項目ぐらいあげていました。どうすればリーダーとしての位置を
>取り戻せるかを読みながら、こんなことで(つまり力や権力を使って)本当にリーダーになれるのか、(ry

先ず、その群れの関係が混沌としている状況なら、力づくでリーダーになれると思います。
もっと言えば「力だけでリーダー」になれるんだと思っています。
ただし、ここで言うリーダーはボスのような存在で、僕ら犬の飼い主が考えるリーダー像とは違っています。
ただ、野生であったり、自然であれば、最も大切なのはいろんな意味(生きて行くため)での「力」です。

>うちの場合でいいますと、常に2頭飼いですが、2匹の間にも力による上下関係は存在しないと思っています。

僕も今は2頭飼いで、この2頭に目立った力関係での上下関係は存在していないように見えます。
これは、多くの場合、飼い主が関与しているからだと考えるのが妥当だと思われます。
(例えば、日本では多頭飼いする際は「先住犬を優先する」ことが当たり前のようになっています。)
仮に飼い主(僕)が、些細な犬同士の関係に全く関与する事がなくなれば、ある時期に2頭の上下関係が逆転する
可能性もあり得ると思っています。<先住犬が老いたり、障害を負ったり等々、力関係での逆転ですね。
でも、餌の順番、外へ出る順番、等々に僕が関与していますので逆転の可能性は低いだろうと考えています。

また、犬は群れの動物なので、飼い主(人間)の家庭も群れの一員と言う話もあります。
確かに一緒に暮らしながら生きて行くと言う面ではそうかもしれませんが、そもそも「群れを持つ」という意味は
半減していると思われます。「群れる」基本は天敵からの防御や餌の獲得などですから。
僕らが「犬を群れの生き物」として考える機会の多くは、「猫と比べたり」、「一頭だけの留守番だと寂しがる」とか
「リーダーが必要だろう」など、犬自身が生きて行くには直接関係のないことが多いので、実際には半減以上に
失われているかもしれません。<本能(遺伝)として残っている可能性は考えられますが……。
この説の源は「オオカミの時代の話」なんですね。ここがとってももどかしい……。f(^^;)

>MaxとHollyは主人と私から対等の扱いを受け、平等に愛されていると感じていると思いますし
>彼らは私と主人のうちどちらがリーダーとか決めていないように見受けられます。

よく犬が家族の誰をリーダーと思っているかを知る実験(遊び)があります。
家族が犬からそれぞれ等距離で離れる。犬が放された時に皆が一斉に犬の名前を呼んでみる。その犬が来た人が
リーダーであるというものです。
躾に厳しく、犬が何でも従うお父さん。小言を言うが毎日の餌を与えてくれるお母さん。よく遊んでくれる子供達。
TV番組で見る限り、大抵の犬はリーダーっぽいお父さんでなく、お母さんに寄って行きます。(^o^)
しかしこの実験は、やる時間帯や、その時まで犬がどうしていたか(次の欲求は何か)によって違うだろうと……。
なので僕はゲームと言っています。
ただ、このゲームの欠点は、犬がお父さんとお母さんへ同時に行けない、誰か一人になるということがあります。
まあ、逆に言えばこのゲームの面白さはそこなんですけどね。(^^;;

MaxとHollyのママさんも皆さんでやってみてはいかがですか? おやつを隠し持つのは反則ですよ。(^^)
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投稿者 スレッド
MaxHolly
投稿日時: 2006-4-25 13:31
Just can't stay away
登録日: 2005-3-20
居住地: オレゴン州ビーバートン市
投稿: 198
家族の中での愛犬の位置
MaxとHollyのママと申します。ドッグトレーニングに参加してまだ4ヶ月の新米ですが、別のスレッドで「アルファシンドローム」という言葉をはじめて目にし、Googleでまず英語Alfa Syndromeで調べたのですが、英語のサイトには見つかりませんでした。Beta Syndromeでは一つあり、それを読んだかぎりでは“犬がリーダーとみなしている人間の留守に自分がリーダーだと思い込み、他の家族に攻撃的な行動を取る”ということだと理解しました。日本語のサイトでは「アルファシンドローム」は簡単に見つかり、あるサイトではその矯正の仕方として10項目ぐらいあげていました。どうすればリーダーとしての位置を取り戻せるかを読みながら、こんなことで(つまり力や権力を使って)本当にリーダーになれるのか、なぜか飼い主と犬の関係(主従関係、上下関係、権力関係???)が私の家庭での犬達と人間家族との関係と全く結びつかないためにとても違和感を覚えました。もちろん「アルファシンドローム」という問題行動があるからこそ矯正するわけですが、愛犬の家庭での位置づけについて皆さんのご意見をお聞きしたくスレッドを立てました。
うちの場合でいいますと、常に2頭飼いですが、2匹の間にも力による上下関係は存在しないと思っています。以前は同い年のオス(Max)と雌(Roxy)を飼っていましたが、普段はとても仲良しでたまにけんかをしましたが(歯をむき出して)怪我とかに至らずにいつも当人同士(?)で解決していたので、よく主人と“人間の子みたいにどっちが先にぶったとか言いつけに来なくて楽だね”と笑っていたものです。Roxyほうが死んで数ヶ月後にやってきたHollyはMaxと11歳の歳の差があり、体力的にはHollyのほうがずっと上ですが一応年の功でMaxに一目置いています。MaxもHollyがぶつかってきたりしたときだけ、唸っておこりますが。
そして子供達がいなくなった我が家では、人間二人(夫婦)と犬2匹の群れ(?)ということになりますが、そこには主従関係、上下関係、権力関係というものがないような気がするのですが。MaxとHollyは主人と私から対等の扱いを受け、平等に愛されていると感じていると思いますし、彼らは私と主人のうちどちらがリーダーとか決めていないように見受けられます。私はどちらかというと、いつまで経ってもおとなにならない、子供達の延長という感じで彼らに接しています。
皆さんのおうちではどうですか。是非お聞かせください。
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