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青空
投稿日時: 2005-10-8 23:23
Just popping in
登録日: 2005-3-20
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投稿: 13
Re: 犬を家族として迎える覚悟
こんにちは。
のんびりなお返事になってしまいごめんなさい。LWDさんの記事で、私も色々と考えを発展させていった結果の発言です、私も改めて考え直すという恩恵を他から得た結果の発言ですから、皆で共有できればと、一緒に考えられればと思ったことです。だからMaxHollyさんとお話しできて嬉しいです。

「飼い主の理解と愛情で乗り越えて幸せな家庭を得られたケースもたくさんあります。」
家族として迎えられてハッピーになったケースというのは、皆さん誇らしげで(私もそうですが)幸せそうで、そういうことは耳にすることもありますが、アンハッピーなケースは当事者が口をつぐんだり、問題のあった犬のせいにしてしまい誤魔化して、周りを納得させてしまったりすることも多いのですよね。責任転嫁して上手にすり替えているから、わかりづらいということもあります。

「犬をこれから飼う状況と準備、家族みんなの心構えがすべて整っていて」
選択の前にこれが一番大事です。加えて言うなら、終生家族(飼養)の覚悟です。すべて「家族」という言葉に含まれているはずなのですが・・・。
これが出来ていないで、家庭の中に犬を迎えようとしている人が多すぎるのです。それは、利益優先の動物取扱業は当然のごとく、一部の保護活動家すらも、飼おうとする人の気持ちを煽り、深く考える間もあたえず、知識も与えず、急いだ決断を迫ることになっているからだとも感じられるのです。

私やMaxHollyさんのように犬たちを家族として迎え、生涯を一緒に暮らすことを当たり前のように感じている人間が、うっかりこの当然の心構えを伝えることを忘れないようにしないといけないと思うのです。割愛してはいけないのだろうと思います。
家族として迎える覚悟という大前提を抜きに、その次のステップには進めません。

「鶏とたまご、平行して解決していくのがベストではないでしょうか。」
本当にそうですね。鶏も卵も生きています。
どちらも大事により良い状況になるようにしていくことがベストで、どちらかを制限するというのは無理なことですね。
犬を見捨てる人は、そう簡単には無くならない、受け皿も必要なのもわかります。

犬とすでに一緒に暮らしている人間も、受け皿となっている保護活動家も、初めて犬と暮らそうとする人に向けて、何度か犬と暮らすことに失敗している人に向けて、犬と暮らすという敷居を低くしてはならないと思います。
犬と暮らすことは素敵なことで自分自身の生活が充実してはいるのだけど、増え続けている放棄犬の現状を知ると、しばらくは敷居を高くするよう意識をしていかなくてはならないと思います。

どんな人でも犬と暮らすことはでき、素敵な充実した毎日を送れるのだと思います。犬にはその素養がすでに備わっています。
備わっていないのは人間のほうと言うことになりますね。

大前提として家族として犬を迎える覚悟がある人ならば・・・ということ、わかって欲しいです。
そして“Think Adoption First!!”もとても大事な呼びかけです。我が家では、金銭を介して受け入れた仔も、保護した仔も同様に家族として楽しく暮らしています。なんの差別も区別もありません。
保護という選択肢も知って欲しいですね。

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MaxHolly
投稿日時: 2005-9-22 12:55
Just can't stay away
登録日: 2005-3-20
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投稿: 198
Re: “Think Adoption First!!”
青空さん、お久しぶりです。
青空さんのご意見もっともだと思います。受け皿があるから、放棄する人がいなくならない。そして放棄する人がいるから、放棄された犬達を見捨てられずにまた受け入れてしまう。
このどうどう巡りは、一体どこで断ち切れるのでしょう。悲観的な見方かもしれませんが、断ち切ることは不可能だと思います。
アメリカではホームレスの人たちが、ハイウェイの乗り口や降り口で、ボール紙に“ホームレスで辛い思いをしています。どうぞお恵みを。”といったサインを持って立っています。ダウンタウンのあまり治安のよくないところでは、小銭をねだられます。でもお金を上げてしまう人達がいるんですね。日本でも同じでしょうが行政や無利益団体がその人達に食事や住む所を提供しています。受け皿があるからホームレスが増えるのでしょうか。確かにそれもあるかもしれません。でも困っている人達をほうってず人道的立場から救いの手を差し伸べる人達もいることも事実です。
鶏とたまご、どちらが先にせよ、そこに殺される運命にある小さな命があったら、しかもそれが私達人間の無責任さから誕生した命であったら、できる範囲で救ってあげることは正しいことだと思います。確かに青空さんがおっしゃるように、捨てられた犬達はなんらかのトラウマをもっていたり、手に余るような問題をもっているケースも多々あります。ですから誰でも簡単に飼えると思われたら困りますね。そして一度人間に裏切られて傷ついた犬達に同じ不幸を繰り返させることだけは避けたいと思います。でも、周りでレスキューしたケースをいろいろ見聞きしていて感じたことですが、飼い主の理解と愛情で乗り越えて幸せな家庭を得られたケースもたくさんあります。LWDさんの9月17日の記事にあったような、カタログから里子の犬を選んで、さあ連れて帰りましょう。今日からうちでも犬を飼いましょう。みたいな状況で里親になってもらっては元の木阿弥、また捨てられることになりかねません。ですから、Think adoption first!!はあくまでも、犬をこれから飼う状況と準備、家族みんなの心構えがすべて整っていて、ペットショップに赴こうとしている方々に言いたい一言なのです。“ちょっと待って。犬を手に入れる場所はペットショップだけではないのですよ。ほら新しい家族の愛情を待ち受けている仔たちがこんなにいるんです。この仔達の中にあなたの新しい家族として迎え入れてもいい仔がいませんか?”と。
そして私達がHollyをレスキューしたときもそうでしたが、里親としての資格と責任を備えているかどうかをきちんと確認してから、里子に出してあげないといけませんね。
鶏とたまご、平行して解決していくのがベストではないでしょうか。その中には、避妊の問題も入っていて、それはまた賛否両論があると思うので別の機会に話し合いましょう。
青空さんの問いかけは、私をはじめ読者の皆さんにまたひとつ考える機会を与えてくださったので感謝しています。
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青空
投稿日時: 2005-9-22 0:57
Just popping in
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Re: “Think Adoption First!!”
MaxHollyのママさん、今晩は。

我が家にも養育を放棄された犬がいて、家族として暮らすようになってから、
MaxHollyのママさんと同じように、放棄犬にもチャンスをと周りに言ってきました。
今も、その気持ちは変わらずにあるのですが・・・昨今のように生体展示販売が無くなるどころか増えていくのに比例して、
里親募集の場が増えて行っていることが、とても気になるようになりました。

里親募集の場で、人心の感情を必要以上に刺激してしまうことで、安易に「命」に関わらせてしまう危険性も
頭のどこかで少しは考えなくてはならないと思います。
「可哀想」という憐憫の情は、時として人に衝動的な行動を起こさせてしまうからです。
利益優先の動物取扱業に対して、保護活動家が逃げ場を与えてしまう危険性もあるのです。
また一般の無責任な飼い主達にも自分が手放しても、誰かが幸せにしてくれるという安心感を与える構造が出来つつあるのかもしれません。
行政の愛護センターに収容された仔達は、飼い主の手に余るという理由で持ち込まれるからです。
「かわいそう」な生い立ちの仔を引き受けておいて、再度見捨てることができる人が少なくないようなのです。
犬をどこでも誰でも手に入れられて、いつでも手放せる環境が整ってきてしまっているようなことはないのでしょうか。

いくら需要と供給とは言っても、少し知ろうとすれば、犬が生まれすぎていることはわかりますよね。
水道の蛇口が壊れてしまっていて、水は流れっぱなし、あふれ出してる状態。
水(犬)はあふれて、雑巾(保護活動家)やバケツ(愛護団体)で拭いても救い出しても終わらない活動。
むしろ雑巾もバケツもあるから、これ幸いで水は流れっぱなしなのだと思います。
いったいどれだけの保護活動家がそろえば、かわいそうな犬たちは救われるのでしょうか?
日本で「生まれる」犬がいたら、それはそのまま「死ぬ」犬が居ることを意味するのかもしれません。
これでは犬も保護活動家も救われませんね。

“涙をのんで、ペット業者の繁殖犬を無視し見捨てることも必要な選択肢かも知れません。”

今回の「放棄犬について考える」のコラムに書かれていた、この言葉を非常に重く受け止めなければならないと思います。
誰かに犬を見捨てなさいと言えないのと同様に、逆に里親になりなさいとも言えない状況まで来てしまっているのではないでしょうか。
「命」に安易な気持ちで関わるなということでは同じでしょう。
こんな選択肢があるのだということを皆で自覚しなくてはならないと思います。
「死ぬこと」がわかっていて「繁殖」を許しているのも私たちの社会です。
「死なせないように」の活動だけでは、バランスが悪いと思います。「安易に生ませない、増やさない、捨てない」という活動も大きく広げていかなくては。

「家族」となるべき飼い主が犬の出生にかかわらず見捨てる人が増えているのも事実です。
自分達が犬を家族にすることができた、素晴らしい毎日だからといって誰にでもお勧めできることではないと
自覚しなければならないような気がしています。誰もが犬と暮らせる心を持てるわけではないのでしょう。

もし身近に放棄犬を「かわいそう」という感情で迎え入れようとする人が居たら、飼養は非常に難しいという事実を伝える人も側に居なくてはなりません。
犬と暮らそうと考えるのであれば、家族の一員として終生飼養できるかどうかが一番大事なことで「かわいさ」や「可哀想さ」はあまり重要ではありません。

「命」の放棄は許されません。
そして放棄犬の放棄は二度と許されないと思って対峙しなくてはならない、問題行動があっても一生を愛して見守って下さい。
「命」を引き受けた日から家族です。
「命」に当たりもはずれもありません。
「駄目犬」なんて居ません、駄目なのは人間です。
問題があったら家族として愛情をもって解決しましょう。

放棄犬と家族になれた人は、きっと「乱繁殖者」の存在を許さないし、安易に見捨てる飼い主も許さないでしょう。

命の救済に関わり犬と暮らそうとする人がいたら不幸の先送りにならないよう慎重に知人・友人にアドバイスをすることも必要なのだと思います。
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amedeo平田
投稿日時: 2005-9-3 0:34
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投稿: 4
Re: “Think Adoption First!!”
 MaxとHollyのママ&皆さん こんにちは。Amedeoです。
 静岡であった繁殖犬の放棄事件を読み、またここにもあったのか...とむかつきを通り過ぎ呆れ返るばかりです。
 こんなに命を粗末に扱う業者、また一般家庭の個人は意外に皆さんの周りで表面上わからない顔をしているだけかも知れないです...よ? なんて、いちいち勘ぐっていたら人間不信になっちゃいますけどね。(←冗談)少なくとも私の友人の中にはおりません。
 
 さて、私の近所でここ2、3年の間に出来たいくつかのホームセンター、普段通う総合のデパートと違って家庭用品の種類が多く、思わず買物も楽しくなります。ところが、こんな大型ホームセンターのほとんどはペットコーナーと称して犬猫展示販売とセットになっています。皆さんの所はいかがですか? ペットがショーケースで見られる事で飼えない家の人相手でも客足を向かせる、考えの浅い大衆の心理を上手くついたやり方だなぁと、私の様な一般消費者は皮肉ながらもそう感じてしまいます。
 もう少しバイクを走らせれば犬猫用品専門店があり、私はそこへ通えますが、オーナーの多くは子供の手が離れた世代の決して若いとは言えない方々であり、前のドッグランの話と同じく、このコラムの推進する理想に近付くには困難な町の環境であります。

 ペットビジネスに関しては初めて書かせて頂くのですが、業界がビジネスとしてメディアを通して表に出過ぎているから、手軽に皆お金を払って買う方にいってしまうんです。かつてわんわん王国に入場する客が実際多くいた様に。里親が必要な子がそれこそ万単位でメディアの裏で待ちわびているのに、なぜもっとそちらにスポットを当てないのか。犬や猫と出会う方法はそれだけじゃないよ、難しくないんだよという事を、まだ一緒に暮らした事のない人にもっと伝達する事が必要ではないでしょうか。保険所の職員も泣きっぱなしですよね。少しは国の予算もこちらに回らないものか....と思ってしまうのですが。
 まもなく日本は衆議院議院の選挙があります。税制の事やら福祉の事、候補者のアピールする話題は皆似通っていて、いつものごとく「誰がなっても同じやん?」という方も少数はおられることでしょう。正直私もそう感じている1人であります。
 例え当選しなくても、誰か1人くらいは、自然環境とか、身近な動物の事...とか、人間も一生物レベルの道徳面でものを言う人が出てきてもいいんじゃないですかねぇ。

 これまでのような愚劣極まる事件が繰り返されないためにも、地域のボランティアだけではなくもっと行政をあげて繁殖犬の惨事がこれ以上起らないよう規制が必要だと思います。
 
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MaxHolly
投稿日時: 2005-9-2 9:26
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登録日: 2005-3-20
居住地: オレゴン州ビーバートン市
投稿: 198
“Think Adoption First!!”
こんにちわ。MaxとHollyのママです。

8月30日の“パピーミルによる繁殖犬放棄”と9月2日付けの“放棄犬について考える”を読み、犬が商品として取り扱われている以上、消費者の私達の啓蒙が必要だと改めて感じました。安易で無責任なペットビジネスもパピーミルも、それらの結果としての放棄犬もすべて、高いお金を出して流行の犬を買おうとする人がいなければこれほどの被害にならなくて済むと思うのですが。

もちろんどんな状況で犬を飼いはじめたとしても、結果的に世話をしきれなくなったり、飽きてしまったりして放棄する人間はなくならないでしょうから、すべてを無くすことはできないでしょうが、少なくても無責任なペットビジネスとパピーミルによる被害を減らすことは可能だと思います。法による規制と同時進行してLWDさんをはじめ常識ある方々が、生体展示販売の不買運動をされたり、里親制度を奨励されているように、消費者の意識を変えて行くことが必要だと考えます。

私自身は犬を商品として扱うことは反対ですが、需要があって供給があり、なんらかの金銭的取引が生じる以上はやむを得ないことだと理解しています。

飼い主との出会いを待ちわびている犬たちがたくさんいます。捨て犬や迷い犬たちは、なんらかのトラウマをもっているかもしれませんが、新しい飼い主の理解と愛情できっといつかそれを乗り越えられると思っています。

うちのHollyもレスキューして今ちょうど一年になったところです。見知らぬ男性に対する恐怖は今だにあります。ドッグランに連れて行くと、時々男性の飼い主達に吠えまくります。でも家族や友達のようにやさしい男性がいることも判ってきました。また引き取った当初は箒や新聞を丸めたものなど、長い棒状のものを見ると怯えてすくんでしまっていましたが、今は全然平気になりました。皮膚病で数ヶ月悩みましたが、それもすっかりよくなりました。今は先住犬のMaxと共に家族の中心の位置をしっかりしめました。自分の“うち”ができました。大好きな“家族”もできました。Hollyのように新しい家族を求めている犬たちがこの世の中に数え切れないほどいるのに、なぜ新たに繁殖させて売買されなければならないのでしょうか。

Hollyのレスキューの経験談をこのサイトに載せていただいています。日本とアメリカでは多少状況が違うかもしれませんが、参考になればと思っています。

“Think Adoption First!!”  買う前に、まずは里親になることを考えてください。
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