日本の動物愛護運動の普及は?

日本の動物愛護運動の普及は?

日本の地方自治体では、徐々にですが、飼い犬の持ち込みの有料化を始めました。
数年前には、有料化することで山に捨てる飼い主が増えるのではと心配され、なかなか導入できない県も多かったのですが。
鳥取県の例では、持ち込みは減少し、野良犬の捕獲は前年と同じくらいであることが判りました。
背景には飼い主の意識が変わり、家族家族のようにペットと接する傾向があると書かれていますが、ほんとうにそうだと良いのですが。
まだまだ地方では犬は外、吠える、汚い、が当たり前の状況です。狂犬病ワクチンの接種、フィラリアの薬、など知らない飼い主も多いのが現状です。
(2008/2/6)(LIVING WITH DOGS)


犬猫引き取り 有料化で激減(鳥取)

県による犬や猫の引き取りが昨年10月に有料化され、引き取り数が前年同期に比べ、4割ほど減ったことが分かった。犬については狂犬病予防法や県の条例で捕獲が認められているため、「お金がかかるようになれば、こっり捨てられる数が増えるのでは」と心配されたが、捕獲される数も前年と同じくらいだ。背景には飼い主の意識が変わり、家族家族のようにペットと接する傾向があるようだ。


◆県、昨年10月から導入
県公園自然課によると、昨年10〜12月の引き取りは、犬猫合わせて339匹。犬が前年同期より92匹少ない70匹、猫が同140匹減の269匹。特に、生後91日以上の犬は48匹で、前年同期の約35%に激減した。
また、昨年10〜12月に県に捕獲された犬は130匹で、前年同期より8匹少なかった。
「引っ越すから」「かわいくて買ったが手に負えない」「避妊や去勢をせず子どもが生まれた」――。飼い主が犬や猫を窓口に持ち込む理由は様々だ。
ただ、持ち込まれた犬猫は、一様に扱われる。県東中西部、日野の各総合事務所では、4日〜数週間ほど預かられた後、飼い主や譲渡先が見つからなければ殺処分される。昨年度は犬は856匹、猫は2786匹が殺処分された。犬は109匹が新しい飼い主に譲渡されたが、身近な場所に野良が多い猫は27匹のみで、預かった分はほとんどが殺処分される。
県は処分数を減らそうと、昨年10月から、引き取りの際に、生後90日以下は1匹400円、91日以上なら2千円の手数料を徴収。併せて、ケーブルテレビや新聞広告で適正飼育を呼びかけてきた。県の担当者は「飼う以上は最後まで面倒を見て、育てられないなら安易に子どもを産ませない、という自覚を、今後も促していきたい」と話している。

◆「一生飼う」意識高まり
環境省動物愛護管理室によると、自治体による犬の引き取り数は、全国的に年々、減少傾向にあるという。なぜか。動物保護団体の地球生物会議ALIVE(東京都文京区)の野上ふさ子代表は、「飼い主の『一生飼う』という意識が高まってきたことが主な原因ではないか」と分析する。
「以前は屋外につないでほったらかし、という飼い方が多かった。いまは少子高齢化が進み、子どもより犬猫の姿の方が目立つような時代です。ペットをかけがえのない家族の一員として、屋内で育てる人が増えている」と指摘する。
全国で導入する自治体が増えつつある引き取りの有料化は「ある自治体を対象にしたアンケートでは、8割の住民が有料化に賛成でした。反対派の主な意見は『野良犬、野良猫が増える』というものでしたが、我々の調査ではそのような例はありません」と話す。
(2008/2/4)(asahi.com記事より)

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