アニマル・アシステッド・アクティビティーにロボット犬?

アニマル・アシステッド・アクティビティーにロボット犬?

固い金属のロボット犬がお年寄りの心癒す効果があるという実験データが出たそうです。AAA(アニマル・アシステッド・アクティビティー)の活動上では、感染症などの課題があります。衛生的に、無理なく、恒常的に側に置けると考えれば確かに良いかも知れません。また一方に訪問犬のストレスの問題も確かにあります。ストレスを感じさせずに済むことは良いとは思いますが。でもどうでしょうか?
柔らかい毛並みをなぜ、優しい瞳で見つめられる。暖かい舌で手をなめてくれる。犬の存在自体が周辺の空気を優しくするんですね。想像してみて下さい。お年寄りがロボット相手に「可愛いね」と抱いている姿を、これを抱いていれば癒される?それを信じて医者は老人におもちゃを与えるんですかね。私はこんな老後は嫌ですね。本物の生きたぬくもりのある犬とふれあいたいです。(2003/09/21)(LIVING WITH DOGS)


人工知能ロボット犬で心のケア 一宮の介護老人保健施設で実験 /愛知

◇静岡県立大の熊坂助手
一宮市浅井町尾関の介護老人保健施設「アウン」で17日、人工知能ロボット犬が高齢者の心のケアにどの程度役立つかを調べるユニークな実験が行われた。入所のお年寄りは、初めはロボット犬にぎこちなく接していたが、慣れるにつれて笑顔が浮かぶようになり、終了後には「パートナーとして一緒に生きていきたい」と話す女性も。ロボットセラピー(心の治療)の効果が確かめられた。【宮里良武】

◇「一緒に生きたい」−−癒やし効果の高さを確認
ロボットセラピーの実験をしたのは、静岡県立大看護学部の熊坂隆行助手(29)=看護学専攻。99〜01年には子供を対象に動物やロボットによるセラピー実験を行い、癒やし効果が高いことを確認した。しかし高齢者の場合は動物の感染症やアレルギーへの抵抗力が低いため、ロボット犬による癒やしの研究を始めた。
「アウン」は、施設内にヒツジやヤギなどを飼う小動物園を設け、入所者が常に動物と触れ合いアニマルセラピーの効果を上げているという。
この日は、60〜80歳代のお年寄り10人にロボット犬「アオイ」「レオ」の2頭と遊んでもらい、子供と同じような癒やしの効果が表れるかどうかを検証した。10人には、今年8月に本物の犬と触れ合ってもらい、癒やし効果を検証。そのときは、感情を示す評価表で全員が最高評価の「快」と答えた。
10人はこの日、ロボット犬と対面すると、最初は硬い表情だったが、呼びかけに応えてお手やお座りをするロボット犬に興味を示すようになり、慣れると楽しそうに遊んだ。磯尾米子さん(81)は「よく動いて本当にかわいらしい」と話し、頭や背中をやさしくなでていた。
この後の調査で、10人全員が、動物犬と触れ合ったあとと同じ「快」とする評価を示した。
この結果を受け、熊坂助手は「ロボットセラピーの有効性が確認されたと思う。生きている存在感が実感できる質の高い看護を目指して、新しい看護システムを考えていきたい」と話している。(毎日新聞)[9月18日]

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