狂犬病ワクチン接種は必須
狂犬病ワクチン接種は必須
日本は「奇跡的に狂犬病の感染を免れている」と言う状況を犬の飼い主は知らなければなりません。
この半世紀、確かに日本では狂犬病は発症していません。それは狂犬病予防法が功を奏し、飼い犬のワクチン接種の義務化、放浪する野良犬を捕獲殺処分を繰り返してきたからなんですが。たくさんの犠牲になった犬達がいたからこそ、狂犬病を日本からなくすことが出来たのです。
お隣の国、中国での狂犬病発症による犬の大量処分は、ついこの間の話です。
いつ日本で狂犬病が発症してもおかしくない状況なのです。必ず愛犬に狂犬病ワクチンを接種させましょう。(2007/2/8)(LIVING WITH DOGS)
ワクチン接種率全国との比較
飼い犬の狂犬病を予防するワクチン注射の接種率が、沖縄は2005年度まで7年連続で全国ワーストとなっている。県内では1度も狂犬病の発生はないが、昨年11月にフィリピンで犬にかまれた日本人2人が狂犬病に感染して死亡している。狂犬病はマングースを含むほ乳類全般に感染し、県内は感染の咬傷(こうしょう)事故につながる放し飼いの犬猫、捨てペットも多い。県獣医師会は「アジアの玄関口の沖縄に狂犬病が持ち込まれると、犬以外の動物を介して爆発的に広がる」と危機感を強めており、狂犬病予防に効果的なワクチン接種を呼び掛けている。
飼い犬は市町村への登録と、生後3カ月以上の犬に年1度の狂犬病予防のワクチン接種が義務付けられている。死亡や移転の届け出も行う必要がある。
市町村は毎年4〜6月に地域で行う狂犬病予防集合注射を実施。それ以外は動物病院で個別に注射を受け、市町村で登録するが「面倒くさがって接種に行かず、登録すらしない飼い主もいる」(獣医師会)という。
県薬務衛生課によると、05年度の県内41市町村の登録頭数は6万535頭で、注射頭数は3万540頭と約半数。1999年度から05年度の全国比較で、県の接種率は99年度(60.8%)から05年度(50.5%)まで連続でワーストだった。05年度は02年度の45.5%より改善はしたが、全国平均の73.8%には遠く及ばない。
獣医師会は03年度から、那覇市や宜野湾市など7市町村で会員の動物病院が予防接種と登録業務を請け負う「登録等受託事業」を実施。喜屋武幸紀事務局長は「事業を行う動物病院を活用すれば、市町村に出向いて登録する手間が省ける」と活用を促進している。
福村圭介会長は「アジア諸国は狂犬病の発生地域で、沖縄も人ごとではない」と指摘。飼い犬の接種を呼び掛けている。
登録を請け負う動物病院の詳細は県獣医師会のホームページ
(2007/2/8)(琉球新報記事より)