検疫探知犬導入1年の成果
検疫探知犬導入1年の成果
検疫探知犬が導入されて1年経ったそうです。その記事がありました。
検疫探知犬:導入1年 不正持ち込み、水際で防ぐワン−−成田空港 /千葉
海外からの肉製品の不正な持ち込みを水際で防ごうと、農林水産省動物検疫所成田支所が、成田国際空港に国内初の検疫探知犬を導入して1年がたった。検疫犬2頭が06年に発見した肉製品は2017件、3256キロにのぼる。鳥インフルエンザの発生が相次ぐ中、2頭が感染のおそれがある海外肉製品を“日本の玄関口”で懸命に探している。
◇肉製品発見、前年の11%増
検疫犬は05年12月、牛海綿状脳症(BSE)などの世界各地での流行を受けて導入。肉製品の大半が旅行者による持ち込みは禁止で、持ち込みが許可されている三十数カ国の製品も検査証明書の添付が義務づけられている。入国者が航空機への預け手荷物を受け取る税関検査場で、検疫犬が手荷物を、かぐことによって肉製品を見つけ出す。
検疫犬導入前の05年は肉製品の不合格数は1万998件。導入後の06年には1万2291件で前年比11.8%増となり、導入効果が顕著に出ている。任意による放棄がほとんどだった05年以前に比べ、導入後は積極的に旅行客の荷物から肉製品を発見できるようになった。
また、検査場を歩く検疫犬が「肉製品持ち込み不可能」の広告塔の役割も果たしている。これまでは実態を知らなかった旅行客が、かばんをかぎ分ける愛くるしいビーグル犬の姿を見て持ち込めないことを知り、検疫カウンターまで相談に訪れるケースも増えた。
2頭とともにオーストラリアで研修し、国内初の検疫犬ハンドラーとなった同所職員、国分英行さんは「導入当初は空港の環境に慣れるか心配だったが、実績があげられ良かった」と話す。
同所によると2頭の活躍の影響で、関西国際空港でも07年度の配置を計画しているという。
(2007/2/10)(毎日新聞記事より)