犬のアレルギー性皮膚炎
犬のアレルギー性皮膚炎
犬のアレルギー性皮膚炎が増えていると言う事実は、わが家のかつての愛犬の例からも感じていたことですが、以下の記事に、その原因として、室内犬となったので外飼いから比べて免疫力が付かないと言うのはちょっと?と思いますね。
室内飼いとなって、飼い主さんが愛犬の皮膚の状態の変化に気がついて早めに対処できるようになっているから、皮膚炎の犬達が増えた?要するにこれまでは愛犬が皮膚炎でも気がつかないケースが多かったのでは?と思えます。
ドッグフードによる食事性は安全な食事をあげるようになってからかゆがらないですから確かでしょうね。
接触性皮膚炎は、わが家の犬もプラスチック製のものにかぶれる時がありました。
ノミ・ダニによるアレルギーでおなかが真っ赤になってしまった事もありました。
犬の個体差もあると思いますが、地球全体の環境ホルモンの影響もあるのでしょう。室内に暮らすからアレルギー増えたとは、外飼いの犬を肯定するような意味ではありません。外で繋がれて飼われている犬たちは、飼い主さんと満足なコミュニケーションもなくかゆくても気付いてもらえないんです。(2007/2/25)(LIVING WITH DOGS)
犬もアレルギー性皮膚炎 20年前の5−10倍
17−23日はアレルギー週間。鳥取県内の児童生徒のアトピー性皮膚炎にかかっている率が全国平均を大きく上回る中、動物の世界でもアレルギー性皮膚炎が増加している。特に犬の症状が顕著で、動物病院では「重症化しないうちに原因を詳しく調べてほしい」と早めの診療を呼び掛けている。
アレルギー性皮膚炎の犬を診察する日笠院長=鳥取市湖山町南四丁目の鳥取大学付属動物病院
犬がかかる主なアレルギー性皮膚炎は
▽ハウスダストやスギ花粉などによるアトピー性
▽特定の食材による食事性
▽ノミやフィラリアなどによる寄生虫性
▽家の塗料やシャンプーなどの化学物質による接触性
の四種類。症状は皮膚だけでなく、消化器や肺などにも出るため、見た目では分からない場合がある。また皮膚に出る赤い跡も、アレルギーか傷かなどの判断は専門家でないと難しいという。
鳥取大学付属動物病院の日笠喜朗院長は「20年ほど前と比べて、アレルギー性皮膚炎の犬は5倍から10倍は増加している」と状況を話し、飼われる環境の変化をその理由に挙げる。以前は番犬として野外で飼われることが多く、外的刺激にさらされて免疫がついていたが、室内飼育をするようになってからは清潔な環境にすればするほど、ちょっとした刺激でもアレルギーになりやすいと説明。室内で飼うことで飼い主が症状に気付きやすくなったことも要因のようだ。
ただ、人間と同様に特効薬はない。治療は二次感染を防ぐことが基本で、アレルギー食材を排除する食事療法、外的要因を取り除き環境を整える方法に加え、適度な運動も症状を軽減するために必要となる。
柴犬が3歳の時にアトピー性皮膚炎と細菌性感染症を併発したという鳥取市立川町五丁目の男性(56)は「初めは毛の生え変わりと思い、分からなかった。多い月には3回の通院で約2万円の治療費。夜中に鳴いて近所にも迷惑をかけてしまい大変だった」と話し、今も治療を続けている。
症状が併発するケースでは「ホルモンバランスの乱れが背景にあるため、根本的に治す必要がある」(日笠院長)と治療も困難になるようだ。「局所だけでなく全身に出る場合もある。赤い跡や咳(せき)などの症状が見られたら、重症化しないうちに原因が何かを詳しく調べてほしい」と愛犬の普段のケアと早期診療を求めている。 (2007/2/23)(日本海新聞記事より)