モンキードッグ

モンキードッグ

かつて里山にいた犬達は、テリトリーに来た猿や猪から作物を守る仕事をしていました。いつの日か、犬は繋がれて飼われるようになり、その仕事は吠える事で全うするしかありませんでした。確かに犬は吠えて知らせることも仕事のうちでしょうが、本来は吠えて追う本能があります。もっと古い犬族はしとめて食していたでしょう。
犬の本能を考えたら、当然の仕事なんですが、現在の環境で、本来の犬の本能を全うできるような仕事は出来るのか疑問です。そのような意味でも、本能を仕事に出来るモンキードッグ頑張って欲しいですね。(2007/3/12)(LIVING WITH DOGS)


モンキードッグ導入

訓練した犬を利用してサルによる農作物被害を防ぐ「モンキードッグ」が脚光を浴びている。三好市池田町中西南地区の農業山口吉光さん(71)の飼い犬「ユキちゃん」=メス、6カ月=が訓練を受け、県内第1号としてデビューを果たした。モンキードッグは、猿害に悩む全国各地で絶大な効果を挙げていて、地元農家らは「犬猿の仲で、サルが人里に寄り付かないようにしてほしい」と期待している。

農家10戸でつくる池田南部地区中西鳥獣害防策対策会の山本豊市会長(74)によると、サルによる被害が出始めたのが3年前。60−70匹の群れでダイコン、ジャガイモ、スイカなど大半の農作物を食い荒らすという。「おいしいところしか食べない」と嘆く。

サルによる被害は市内全域をみても、池田町南部や山城町、東西祖谷地域と広範囲で深刻だ。市が報告を受けた分だけで2006年7−9月の被害額は約530万円。一般家庭などの被害分を合わせると年間数千万円は下らない。

昨年4月から今年2月末までで74匹のサルを駆除。防除ネットや電気柵、ロケット花火での追い払いなどの対策を講じているが、決定打とまではいかない。

そこで注目を集めているのが、モンキードッグによるサルの撃退。ユキちゃんは昨年12月から約3カ月間、板野町のドッグスクールで「飼い主の命令を聞く」「人に危害を加えない」「撃退したら戻ってくる」などの訓練を受けた。

訓練所から戻り、すぐに成果が表れた。地域でサルの隠れ場所などとならないように草むらの刈り払い作業をしていたところ、サルの群れが出現。ユキちゃんを放すと、猛然と追い掛け回して見事撃退し、約1時間後に帰ってきたという。

19日には県主催の地元研修会が開かれ、専門家による鳥獣被害防止策の改善指導が行われる。
地域ぐるみで鳥獣被害防止策を考える県の鳥獣被害防止体制整備モデル事業のモデル集落として、三好市内七地区を含む県内七市町村17地区が選定されていて、モンキードッグは同事業の一環。現在、同市池田町大利と佐那河内村根郷の飼い主から依頼を受け、各1匹ずつ板野町の同スクールで訓練を受けている。(2007/03/10)(徳島新聞記事より)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ