14年ぶりの子育て (21)避妊手術をする時期は

避妊手術をする時期は

わが家は基本的に繁殖は一切いたしません。したがってメス犬であるマリヤにはいつか避妊手術を受けさせなければなりません。

先代のトレーシーの時は、生後8ヶ月で最初のヒートが来ました。まだまだ子供と思っていたら突然のヒートでした、トレーシーのあまりにも早いヒートには驚いたものでした。当時は、幼友達の男の子と毎日のように遊んでいましたので、おませになってしまったのかも?とその頃を懐かしく思い出します。

マリヤは生後8ヶ月を超し、体重も25Kgと成長しました。顔はまだまだ子供顔、毎日の遊び方を見ても子供っぽいのですが、身体は成犬並みの大きさとなりました。
一緒に遊んでいただいている犬達も、去勢済みのオス犬、避妊済みのメス犬達ですから、性的な発育は遅いものと思われます。
マリヤには最初のヒート以前に避妊手術を受けさせたいと考えていました。それは避妊手術をすることで避けられる病気のリスクをできるだけ排除したいと考えていましたので。
トレーシーの例もあり、突然ヒートになったら大変と、発育状態を見ながら、獣医師に相談をしました。8ヶ月の直後に相談したところ、健康状況も良好、元気な犬に成長していますので「早すぎず、遅すぎず、今がちょうど良いでしょうね。」との判断で、4月1日に手術を行いました。

トレーシーの頃の避妊手術は、子宮、卵巣のすべてを摘出する手術でした。
当時は私達夫婦は共稼ぎでしたので、自宅で術後の世話が出来ませんでした。手術当日に入院させ、1週間入院、抜糸した後でお迎えに行きました。毎日電話でトレーシーの様子を聞いてはいましたが、術後のトレの顔や声も聞けませんでした。

マリヤは、1日に手術を実施、翌日の2日には退院です。まだ痛々しい様子のマリヤを迎えに病院に行きましたが、その割に元気です。
大きなエリザベスカラーを首に巻き、あっちにガリガリ、こっちにガリガリとぶつかります。

トレーシーもエリザベスカラーは大の苦手でしたから、ゴミ箱で作った専用エリザベスカラーを使用していました。
マリヤには、兄弟犬が去勢手術のおり、利用した道具を試してみようと準備しておきました。ところが、手術の当日、あわてて家を出て、肝心な道具を持って行くのを忘れてしまいました。せっかく揃えて置いたのにまったくです。

避妊手術の方法は、かつては子宮卵巣摘出手術が当たり前でしたが、近ごろは、卵巣のみ摘出が当たり前になっているそうです。

手術前のインフォームドコンセントをしっかり行いました。

子宮を残すことで、「子宮にまつわる病気のリスクはいかがなものでしょうか?」と質問をしてみました。「子宮蓄膿症になる可能性は?」とたずねましたところ、「まずはあり得ない」とのことです。
かつて LIVING WITH DOGS のメーリングリストでも話題になった、「避妊手術後にヒートが来た」というような例も出してお話しを伺いました。
最初のヒート前の犬であれば、卵巣の形状もはっきりとしており、完全に摘出出来るとのことでした。獣医師も術後にヒートがという話を聞いたことがあるそうですが、生後何年も避妊していなくて卵巣の際がわかりにくく肥大気味?の場合取り残してしまうこともあるのでは? しかしこのようなことは稀で、手術を担当した獣医師の技量にも問題があるのでは?とのことでした。

実際には、卵巣を摘出した後は子宮はどんどん小さくなっていくそうです。
子宮を摘出しない不妊手術は切開の傷口も小さくてすみ、快復も早いので、今はこの方法が主流になっているそうです。

マリヤはというと、今日のお迎えは元気に登場しました。大きなエリザベスカラーにどうしたら良いか判らないようで、変な動きをしています。マリヤにしてみれば「獣医さんに行って、知らないうちにパパとママはいなくなって、なんだか眠らされて、起きたら痛かった。なんで〜!!!」ということでしょう。マリヤはうらめしそうな目で訴えています。マリヤちゃん痛い思いをさせてしまってゴメンね!

傷口を舐めさせないように抜糸が終わるまでは、このむち打ち症の道具で頑張ってもらいましょう。

(おまけ) マリヤは毎日歯磨きをしていますが、それでも歯石はつきます。麻酔をかけての手術ですから、歯の歯石取りもついでに行って下さいます。超音波で歯石を除去してくださいました。
トレーシーの時も、手術のついでに歯石を取ってもらいましたが、その後がもっとひどく歯石がつくようになってしまいました。その頃は歯石をスケーラーでこすげ取るだけだったからです。その後、トレーシーは動物の歯の専門医O獣医師の元で治療を行い、彼女が生きている限り歯はきれいでした。
(2007/4/2)(LIVING WITH DOGS)

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