あちこちでモンキードッグ
あちこちでモンキードッグ
犬と猿は、昔から犬猿の仲と言われている。里山を守っていたかつての日本の犬達は、猿がきたら当然のように追い、作物を守ったのである。先日、長野県白馬村に行ったおりに猿を追う犬にあった。大きな犬だけど、猿を見ると追うそうだ。本来の里山に住む犬達は当然な行為なのだろう。
今更ながら、モンキードッグが注目されている。秋田のモンキードッグはMIX犬のようだ。訓練して猿から作物を守ってくれる。
ただ、犬を道具として見て欲しくない。モンキードッグたちの犬権が高まれば良いのだが。犬が人の大切な友達だと言うことをこの犬達をとおして広めて欲しい。そして「犬達に作物を守ってくれてありがとう」という感謝の気持ちも忘れずに。
(2007/4/28)(LIVING WITH DOGS)
モンキードッグ:サル被害、守るぞ!田畑
4匹が訓練終えデビュー−−八峰 /秋田
◇八峰の農家、活躍に期待
農作物を食い荒らすサルを追い払うよう訓練された「モンキードッグ」4匹が27日、八峰町八森でお披露目され、実践に向けデビューした=写真。サル被害が本格化するのは例年7月ごろからといわれる。被害に悲鳴を上げる農家は「被害軽減に結びついてくれれば」と期待を寄せる。
4匹はいずれも一般家庭で飼われている雑種。県が昨年度から取り組み始めたモンキードッグ養成事業で、同町の獣医師、今井康仁さんと、能代市内で警察犬を育てる袴田与左衛門さんの2人が指導。昨年9〜10月にかけ、人の命令や動作に反応するようしつける基礎訓練をし、山や田畑でサルのにおいをかぎつけたら追いかけるなど実践的な訓練を重ねてきた。
お披露目式では、県側がモンキードッグ養成の経過を報告。池田光晴・県自然保護課長は「電気柵設置やボランティアによる追い上げなどの試みに加え、助っ人4匹が無事訓練を終えた。活躍を願っている」と期待を込めた。
加藤和夫町長も「町がサル被害を受けるようになって20年目。町民は苦しみ続けてきた。サルが里の農作物を荒らさぬよう植林を続け、山の生態系を守る努力をしていく必要がある」と呼び掛けた。
最後に県、町関係者らが林内にキジ27羽を放鳥した。県自然保護課によると、モンキードッグは今後、飼い主らとともに定期的に田畑や里山をパトロールする。
(2007/4/28)(毎日新聞記事より)