(4)待てとNoahの怖い物?

(4)待てとNoahの怖い物?

今日はNoahがこの新しいクラスに移ってから2度目のトレーニングでしたが、途中から入ったため今日が中級8クラスの3回目のクラスになります。このクラスはもともと4匹しかいない小クラスだったのですが(金曜の夕方7時半という時間帯は一般の人にとっては都合がつけにくい)、そのうちの1匹がKennel coughに罹ってしまったため、いまやたったの3匹。しかも先週もお休みだった巨大マスティフの若い仔が今日もお休みだったため、またしてもNoahとDallyの2匹だけでした。ほとんど個人レッスンという感じで私達にとっては都合のいいのクラスです。ただし社会性を身に付けたいという目的ならば、物足りないクラスでしょう。

それを補うために、インストラクターは、“もしよかったらあさって日曜の夕方6時に中級のクラスがもう一つスタートするから、そちらに来てみたら”と誘ってくれました。Noahは前のクラスで他の犬に吠えたり向かっていったりする癖がついてしまったので、いろいろな犬とも接触させてみたい気がします。そのクラスはグレートデーンを含む中型大型犬ばかり6匹のクラスですが、すべてCarolの初級クラスの教え子たちなので太鼓判を押すと言っていました。

さて、今日DallyとNoahが練習したことを書いておきましょう。

まずは、Wait。Dallyもすっかりできるようになっていました。飼い主曰くこのコマンドはとても便利でよく使っているそうです。宅急便などが来たとき、玄関からちょっと離れたところに、手で遮るように線を引いて“Wait”というとDallyをはじめ後の2匹のLabたちも、ドアを開けて小包を受け取るまで待っていられるようになったそうです。うらやましい。

次にSit、Stayの状態で、お互いの犬を撫でにいって帰るまで待つ練習、さらに飼い主がドアの外に一旦消えて戻ってくるまで待つ練習をしました。DallyもNoahもとってもよくできました。

それから教室から店内に出て、Sit(お座り)あるいはDown(伏せ)の状態でショッピングカートや買い物客や犬達がすぐ横を通っても動かずにしている練習です。

これらはStayに3D(Duration, Distance, Distraction)を加えることが目的です。すなわちStayの時間を長くして(Duration)、飼い主が離れた場所に行き(Distance)、そしてショッピングカートや人が回りを通っても(Distraction)きちんとStayしていられるようにならなければなりません。

あとはPetsMartの店員さんたちに手伝ってもらい、座った状態で見知らぬ人に身体を触らせる練習もしました。

もちろん今日もHeelの練習です。先週よりNoahは上手に歩けるようになりました。まだまだお世辞にもHeelと呼べるものではありませんが。

この練習をしているときに、面白い発見をしました。このPetsMartの店内には熱帯魚などの水槽が壁に沿って設置されています。その壁に垂直にいくつかの通路があるのですが、この通路でNoahとHeelの練習をしていたときのこと、どの通路を通ってもある地点まで来ると、Noahが急に耳を後ろにつけて、座り込んだり伏せをして動かなくなってしまうのです。ここから先はもう1センチたりとも進めないというように。馬の道具の通路も、猫の砂の通路も、小鳥の餌の通路でも。はじめは何のせいか分かりませんでしたが、インストラクターのCarolと一緒にNoahを観察しているうちに、どうやら水槽に問題があるのではないかという結論に達しました。無理強いをするのはNoahにとってよくないので別の通路で練習しました。Noahにとってよほど嫌なものがあったらしく、クラスが終わってからストアの出口から外に出るのも嫌がり、教室のほうにどんどん戻って行ってしまうのです。出口で踏ん張っているNoahを見て、その理由を知らない買い物客たちは、、“He doesn’t want to leave here. There are all kinds of goodies in this store.”(帰りたくないんだよね。美味しいものがここにはいっぱいあるからね。)と声をかけて行きました。私はとうとうCarolからローハイドのおやつを貰い、それを囮にNoahを一旦外に出しましたが、また戻ろうとするので仕方なく42ポンドのNoahを抱きかかえて車まで連れていきました。余程何か不安なことがあるのでしょう。今は疲れきって私の足元で眠っています。

Carolと相談したのですが、今日のNoahのこの不可解の行動の原因を探るため、そしてもしそれが水槽にあるのなら、恐くはないことをNoahに知らせるために、Holly姉さんに一役買ってもらうことにしました。いつか2匹を一緒に連れてきて、何気なく水槽の前を通りぬけることをやってみようと思っています。Hollyが一緒でもNoahが尻込みして行かないのなら、また別の方法を探ってみます。

HollyとNoahのトレーニングを通して私が感じたことは、犬って本当に一匹一匹個性があり、それぞれの特性があり、それがまた毎日の生活習慣や様々な経験から影響を受け変化して、知れば知るほど奥深く興味深いものだなということです。同じインストラクターに同じ内容を教えてもらっても、HollyとNoahの性格の違い、クラスメートによる影響、更にはその日の犬の健康状態や精神的状態にも左右され、本当に同じクラスは二つとないということを実感しました。(2007/5/8)(MaxHolly&Noahのママ)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ