杜撰な中国製品
杜撰な中国製品
北米でペットフードのリコール問題が大きくなっていますが、人用の医薬品にも毒性物質が含まれていたそうです。
中国製品の杜撰な製造管理が指摘されています。これまでは中国製品は安いので購入していた人も多かったと思います。
つい数年前はスーパーマーケットの野菜は中国から輸入された安い野菜ばかりでした。でも今は店頭に並んでいる野菜は日本製が主流となっています。中国からの野菜は基準以上の農薬を使用しているとニュースで放送されてからでした。当時、すでに日本では無農薬、オーガニックを望む消費者が増えていたから当然ですけど。
日本もかつて、戦後物のない時は作ればなんでも売れるという時期がありました。商品は安かろう悪かろうの物ばかりでした。アメリカが日本から輸入した商品は安いけど三流品と言われた時代があったのです。その後、ソニー製品やその他の日本製品が頑張って汚名挽回を果たしたのでした。
中国はかつての日本の粗製濫造時代と同じなんでしょうかね。
でも人が死んだり、ペットが死んだり、そんな危険なものを作ってはいけませんよね。中国製品は危険だからと誰も買わなくなってしまいます。
中国製だから安心と言われるような信頼できる商品、製品を作って欲しいですね。
(2007/5/9)(LIVING WITH DOGS)
中国製医薬品とペットフードから毒性物質 365人死亡
中国政府は8日、パナマ向けのせき止め薬と、米国とカナダへ輸出されたペットフードに、それぞれ毒性物質が混入していたと発表した。パナマでは死亡数が365人に達したという。いずれも中国企業のずさんな管理が原因とみられるが、中国政府は輸出企業に対する緊急検査を行うなどして各国の批判をかわそうと躍起になっている。
6日付の米ニューヨーク・タイムズ紙などによると、パナマで昨年9月、内臓の機能低下などの不調を訴えた多数の患者が原因不明で死亡した。患者らはせき止め薬を飲んでいたが、薬瓶のラベルには「グリセリンは99.5%純正」と書かれていた。
同じ薬は米国へも輸出されていたため、パナマ政府は米政府に調査を依頼。米食品医薬品局(FDA)が昨年9〜10月にスタッフを派遣して調べたところ、せき止め薬は中国製で、有毒なジエチレングリコールが含まれていたことが判明した。死者は判明しているだけでも365人に上った。
同紙によると、せき止め薬はスペイン・バルセロナや中国・北京の貿易会社を通じてパナマへ輸出された。江蘇省にある化学薬品会社が、薬の原料のひとつであるグリセリンに安価なジエチレングリコールを混ぜて製造していたという。
8日に行った中国外務省の会見で、姜瑜副報道局長は「グリセリンの代わりに医薬品には使用できない化学薬品が使われた」と述べ、死亡との因果関係を認めた。
さらに国家品質監督検査検疫総局は、江蘇省と山東省の2社が製造して北米に輸出されたペットフードからも、樹脂などに使われるメラミンが違法に添加されていたことを明らかにした。
米国とカナダでは今年3月、これらのペットフードを食べた数百匹の犬と猫が原因不明で死亡。FDAが中国側に調査を依頼していた。同総局は2社の責任者らを立件する方針。
同総局はさらに、179社の食料品輸出企業について緊急立ち入り検査をしたほか、粉ミルクやめん類など12種類の小麦製品のサンプル調査も実施。いずれも異状はなかったという。 (2007/5/9)(asahi.com記事より)