和歌山県にジステンパーの発症注意!

和歌山県にジステンパーの発症注意!

和歌山県の各地で野生動物にジステンパーが発症しています。飼い犬に感染する恐れが有りますので、ワクチンの接種と野生動物に接しないよう注意しましょう。
(2007/5/14)(LIVING WITH DOGS)


犬ジステンパー 野生動物の間で流行(和歌山)

3月下旬から5月中旬にかけて、田辺市内で衰弱したタヌキなどの野生動物9匹が相次いで見つかった。田辺市稲成町の市ふるさと自然公園センターのSさんが研究者に依頼して、そのうち3匹を調査したところ、犬ジステンパーのウイルスに感染していた。9匹とも保護まもなく死んだ。Sさんは「流行時期や感染範囲を調べたい。衰弱した動物を見た人は連絡してほしい」と情報を求めている。
犬ジステンパーはイヌ科やイタチ科などに感染する病気。紀南地方で生息する動物ではイヌやイタチのほか、タヌキ、アライグマ、キツネ、テン、アナグマが感染する。ペットのフェレットなどにも感染する。北米ではたびたびアライグマで流行している。
3月20日、磯間で衰弱したタヌキを市農政課が保護したが翌日に死亡。28日には中万呂、31日と4月5日、10日、16日には天神崎で同様の症状のタヌキが見つかった。解剖調査したSさんは、栄養状態も良く、妊娠した雌も含まれ、身体的に問題がなかったため、病気を疑い、その1匹を山口大学農学部に送って感染症の調査を依頼した。その結果、尿と脳脊髄(せきずい)液からウイルスが検出された。
さらに4月20日に目良で妊娠したタヌキ、25日には長野でイタチが見つかった。この2匹も調べたところ、ウイルスに感染していることが分かった。
5月11日にも天神崎で衰弱したタヌキをSさんが保護した。呼吸が荒く、数歩歩いては横たわるなどの症状から犬ジステンパーに感染しているとみられる。
Sさんは「天神崎と長野で出ていることから広範囲に広がっている可能性が高い。死んでいたり弱っていたりした動物に飼い犬を近づけないようにしてほしい」と話している。
問い合わせと連絡は、市ふるさと自然公園センター(0739・25・7252)へ。
犬ジステンパー 感染初期は高熱や下痢、肺炎などの症状を示す。さらに病気が進行するとけいれん発作や震え、足のしびれなどを起こし死に至ることもある。感染動物の唾液(だえき)やその飛沫(ひまつ)、排せつした尿などを吸い込んだり、接触したりすることで感染するという。人には感染しない。(2007/5/14)(紀伊民報記事より)

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