Off-Leash Park (Summerlake Park Dog Park)

Off-Leash Park (Summerlake Park Dog Park)



日本にもあちこちにドッグランが開設されているようですが、オレゴン州ポートランド市郊外の私の家から半径5-10キロ以内に4箇所のドッグランがあります。今日はその中の一つSummerlake Parkに隣接するドッグラン(こちらではOff-leash Parkといいます)について2006/3/25付けのLIVING WITH DOGSの記事にそってその仕様などについてご参考までに報告したいと思います。このドッグランは添付地図のParkingの右隣にあります。

[1]ドッグランの仕様

1.棲み分け : 他の3つのドッグランは大型犬用、小型犬用と棲み分けていますが、この Summerlake Park のドッグランは共用です。

2.広さ : ここは4箇所の中で一番小さく、3/2エーカー(約800坪)の長方形の土地です。

3.形状 : 平面で見通しがききます。

4.ドッグランの地面 : この地方は雨季(10月から4月ごろまで)が長く、雨季には利用者の数が減ります。そのため、11月頃からは後方の半分をフェンスで区切り、手前の半分のみ使用しています。手前は主に砂地で水はけをよくしています。この間に後の半分の芝が青々と生えそろいますので、4月末ごろに仕切りの柵を取り外し、夏の間は芝生と砂地の両方を使うことになっています。敷地の周囲は1-2メートルの幅でBark dust (ウッドチップ)が撒かれています。

5.ドッグランの囲い : 周囲は頑丈な鉄製の高さ1.2メートルほどのフェンスで囲われています。

6.ドッグランの入り口 : ダブルゲートになっており、犬が飼い主なしで勝手に外へ出られないようになっています。

7.ドッグランの人用備品 : 屋根付きのピクニックテーブル2つとベンチが4つあり、雨の日でも飼い主達が濡れないよう、また暑い日には日陰で犬達を見守れるようになっています。また砂側の敷地の中央には大きな桜の木があり、その近くにもベンチが一つあります。

8.犬用の水道設備 : 犬達の水のみ場として水道が一つあり、水の出しっぱなしを防ぐため、その蛇口はひねっていないと水がでないようになっています。水入れのボウルが4〜5個あります。

9.犬の糞用のプラスチック袋とドラム缶が4箇所に設置されています。

10.寄付金箱および掲示板

11.ドッグラン使用のエチケットとルールが、ドッグラン入り口の掲示板の手前(写真1)と2重ドアの中(写真2)に掲示されています。

(※右図は、http://www.ci.tigard.or.us/images/community/parks/summerlake.pdf より)


(写真1の内容)

Well-Behaved Dogs Only (フレンドリーでいい仔にできる犬のみ入場可)

危険な行動の目立つ犬、あるいは過去にそうした経験のある犬は入場禁止。

Off-Leash Dog Parkのルールおよび義務について :

・フェンス内は犬の運動用のみに使用すること

・登録済み、および狂犬病などのワクチン接種済みであること

・飼い主は自分の犬のそばを離れないこと

・12歳以下の子供の入場はあまりお勧めできません

・場内はベビーカー、ローラーブレード、スケートボード、自転車禁止

・6ヶ月以下の仔犬は入場禁止

・ヒート中のメス犬の入場禁止

・入場退場時はリードをつけること

・他の飼い主と協力しあうこと

ここは皆さんのドッグパークです。このドッグパークの成功は皆さんと皆さんの犬にかかっています。これらのルールが守れなければこのパークが閉鎖されることもありえます。皆さんの協力をお願いいたします。



(写真2の内容)


親御さんと飼い主さんにお願い

子供、大人、そして犬達の安全と健康を守るため、このドッグパーク内では下記のガイドラインを守ってください。

・ドッグパーク内では常に子供を自分のそばから離れないようにし、子供から目を離さないでください。

・ドッグパーク内の犬達の行動をいつも気をつけて見ていること。

・犬達が運動したり遊んだりするのに充分なスペースをとってあげること。

・犬達は子供のおもちゃではありません。

・子供が(そして大人も)犬をからかったり、追い回したり、突っついたりしないよう注意してください。

・ドッグパーク内の砂や土や水で遊ばないでください。

・フェンスや木に登らないでください。

ここはドッグパーク(犬のための公園)だということを忘れないでください。



[2]ドッグラン利用者とその犬について

たまたま今日(土)に来ていた人の中から無作為に選んだ10人(15匹)に下記の6つの質問に答えてもらいました。

1. 犬の性別、年齢、犬種

2. いつから飼っているか。

3. どのようにして手に入れたか。

4. ドッグパークは週に何回くるか。

5. 家からどのくらいの距離にあるか。

6. なぜドッグパークを利用するのか。

飼い主 質問1 質問2 質問3 質問4 質問5 質問6
A シェルティ 2月令から ブリーダー 毎日 1.5マイル 犬が喜ぶから
オス1.5歳 運動のため
B コーギー 仔犬から ブリーダー 二週間に一度 3マイル 運動と社会化
オス6歳
C シャーペイ・ピットブルMix 5月令から レスキュー 毎日 1マイル以下 運動
メス6ヶ月
D チョコラブオス2歳 仔犬 ブリーダー 週二回 6マイル 運動と社会化
E 

パピヨン オス5歳半

1.5歳から 新聞広告 毎日 5マイル 犬の社会化と飼い主の社交場

ミニチュアダックスMix メス6ヶ月

3月令から 新聞広告      
F

ハスキーオス4歳

6月令から レスキュー 週二回 4マイル 運動と社会化

ハスキー メス3歳

6月令から レスキュー      
G

ウィペットMix メス2歳

一歳から レスキュー 週一回 1マイル 社会化
H

ブラックラブ オス7ヶ月

2月令から ブリーダー 週三回 1.5マイル 運動

ブラックラブ メス7ヶ月

2月令から ブリーダー      
I

シュヌードル(シュナイザーとミニチュアプードルのMix) メス10ヶ月

7月令から インターネット(犬毛アレルギーがあるのでこの犬種を探していた) 週三〜四回 5マイル 社会化と運動
J

イングリッシュマスティフ オス1歳

2月令から ブリーダー 週三〜四回 1ブロック 社会化

フレンチマスティフ オス6ヶ月

2月令から ブリーダー      

ジャーマンシェパードMix メス2歳

1歳から レスキュー      

この結果から分かるように、ある特定の犬種を望んでいた人はブリーダーから、それ以外はレスキューが主流です。ちなみにうちの3匹は、Maxが新聞広告、HollyとNoahはレスキューでした。

ドッグランの利用目的は、運動と社会化で、たまたま今日は小型犬が3匹しかいませんでしたが、仔犬の社会化のために連れてくる人も多いのです。飼い主Iさんは、小型犬・大型犬が一緒であることについては、“自分の犬は小型犬であっても大型犬と散歩などで出会った場合にも恐がらないために、このパークに連れて来ています。”と言っていました。普段はフレンチブルが来ることが多く、彼らは大型犬であろうとびくともせずに、追い掛け回しています。大型犬のほうも、踏み潰したりしないよう加減して遊んでいます。

今日はまた週末なのといつもと違った時間帯に行ったために、常連の人がいつもより少なく、この取材を通して初めての人たちの話も聞けてよかったです。私もほぼ毎日行っていますが、ここに集まる飼い主達は皆友達や顔見知りになっているため、自分の犬だけではなく、他の犬もよく見守っているので、糞の始末や飲み水の入れ替え、犬同士のけんかなどは皆で気をつけています。その意味で大型犬と小型犬が一緒ではありますが、ほとんど問題はおきていません。それぞれの飼い主が自分の責任の下に犬を遊ばせています。

常連の中には、妊娠期からずっと来ていて、赤ちゃんが生まれてからも犬を連れてくる人も2人ほどいて、皆で代わる代わる赤ちゃんを抱いてみてあげています。引退後のお年寄りも日中には何人かいらして、犬達を遊ばせながら世間話をしています。また誰かの顔がしばらく見えないと、皆でどうしたのかと心配したり、うちの長老犬Maxのことも、いつも気にかけてくれている仲間が沢山います。そんな風にこのドッグランが一つのコミュニティーになっているのです。

このSummerlake Off-Leash Dog Park は人口63,000人のTigard市による運営で、入場は無料。税金と寄付金でまかなっているようです。人も犬も気持ちよく安全に遊べるよう飼い主一人一人がルールとマナーを守り、このドッグランを大切にする努力を怠らないことがドッグラン成功の秘訣ではないでしょうか。

(2007/5/22
)(MaxHolly&Noahのママ)

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