徳島に動物保護NPO設立
徳島に動物保護NPO設立
毎年、殺処分数のワーストでランキング上位にある徳島県で、カナダ人女性がリーダーシップをとり動き出します。
大阪のオリバーさんしかり、東京のマルコさん、と海外から日本に定住して、日本の動物愛護の遅れを悲しみ、保護活動を行って下さるんですね。
日本もやっと殺さない保健所の実現をすすめようとしています。殺さない保健所の実現へ
日本人の愛護団体もたくさんありますが、何故か反対者もいたり、お互いに足を引っ張っり合ったりとか、関わり合わない方がよさそうなんて思ってしまうから残念なのですが。
日本人の一人一人が、「動物に対して命あるもの」を考えれば、犬や猫を捨てない飼い主を増やせると思います。「捨てない、むやみに増やさない、殺さない」これだけのことです。
徳島県がワーストランキングで記事になる日は、もうなくなるでしょうね。期待しています。
(2007/6/11)(LIVING WITH DOGS)
県内初の動物保護NPO設立へ 徳島市在住のカナダ人女性
もう犬猫を殺させない−。カナダ出身で徳島市在住のスーザン・マーサーさん(30)=英会話教室主宰=が、県内で毎年7000匹以上の犬猫が殺処分されている現状を憂い、県内初の動物保護を目的としたNPO法人の設立準備を進めている。動物用シェルターを備え、虐待を受けたり飼い主が手放さざるを得なくなったりしたペットを救うとともに、飼い主らに不妊去勢手術の徹底を促していく。すでに約20人の賛同者が集まっていて、6月にもNPO法人を発足させる。 「20年間暮らしたカナダで野良猫を見たのは一回だけ」と言うマーサーさん。7年前、徳島で暮らし始めてまず驚いたのが、捨てられたとみられる犬や猫の多さだった。 県によると、2006年度に殺処分された犬猫は計7434匹。減少傾向にあるものの、人口当たりの処分数は03年度が全国ワースト1位で、4、5両年度は3位だった。 こうした状況を見かねてマーサーさんが野良猫を自宅やオフィスで飼い始めた5年前、大阪府能勢町のNPO法人「アニマルレフュージ関西(ARK=アーク)」の代表を務める英国出身のエリザベス・オリバーさんと知り合った。傷ついた動物の保護や里親探しなどを展開するアークに倣った動物保護団体の結成を思い立ち、昨年11月にはオリバーさんを徳島に招いて講演会を開催、参加者からNPO設立の賛同者を募ってきた。
先ごろ賛同者十二人がアークを訪れ、約千坪のシェルターで暮らす約500匹の犬猫の様子などを視察。約30人のスタッフが毎日3回散歩をさせるなど、里親が見つかるまで手厚い保護をしているという。ただ、シェルターで保護するのは、緊急の救助が必要な一部の犬猫で、オリバーさんからは「殺処分数を減らすために、まずやるべきことは犬猫の不妊去勢手術だ」とのアドバイスを受けた。 マーサーさんらは近く準備会を開いて、6月中にもNPO法人を設立する方針。最も力を入れるのが不妊去勢手術の普及で、早期手術の必要性を訴えたり、手術費の軽減などを働き掛けたりする。 当面は、講演会を開くなどして不妊去勢手術の啓発に取り組む。また、賛同者の一人で、「無類の動物好き」という山上拓男徳島大学工学部教授が板野町内に用意した約600坪の土地を活用し、虐待を受けたり、やむを得ず手放さなくなったりした犬猫を一時保護するとともに、里親探しを行う。課題は運営費の調達。アークでは月百万円以上の運営 (2007/06/10)(徳島新聞記事より)