鳥取県の住民運動「ワンワンうんこなくし隊」
鳥取県の住民運動「ワンワンうんこなくし隊」
日本中、犬の放置糞が問題になっています。
放置する人はずーっとそのまま、いつも拾う人は愛犬以外の糞も拾って歩いています。それは犬飼のすべてが放置しているように見られることを恥ずかしいと思うからですが。
放置する飼い主はモラル意識の欠如としか思えないのですが。どうしたら放置糞が町から消えるかは永遠のテーマでしょう。
そんな放置糞を、住民運動の一つとして、鳥取県の若葉地区の住民達が立ち上がりました。放置糞の撲滅運動は素晴らしい試みだと思います。是非、成功させてほしいものです。(2007/6/13)(LIVING WITH DOGS)
ワンワンうんこなくし隊結成 若葉台の住民有志
路上に放置されたままの犬のふんをなくすため、鳥取市若葉台地区の住民有志が「ワンワンうんこなくし隊」を結成した。おやじたちの飲み会で美しい地域を取り戻そうと誓い、11人が集った。ふんを拾う活動では飼い主の意識改革につながらない−。そう考えた隊員らはアイデアを持ち寄り、あの手この手の啓発を考えている。
若葉台地区は1999年、電線の地中化や色彩豊かな植栽による快適空環づくりなどを理由に、日本の良好な景観の代表例とされる「都市景観百選」に選ばれた。
「百選のまちにふんがあるのはおかしい」。ある日の夜、地区のおやじたちが公民館に集まり酒杯を傾け、地域で目立ち始めたふんの現状に怒りの声を上げ、隊の立ち上げを決めた。
<ウオークラリー>
23日に第一弾の活動「ウオークラリーで再発見」を実施する。多くの住民と一緒に地域を歩き、ふんが落ちている場所に旗を立てていく。隊長のUさん(38)は「まずはどれだけ多くのふんがあるかを認識してほしい」と狙いを説明する。
<ふん多発個所マップ>
隊員らは回収した旗をもとに「ふん多発個所マップ」を作成する。ウオークラリーの参加者に犬を飼っているかどうか尋ね、飼っている場合はふんの始末を約束する宣言書への署名を求める。
<標語コンテスト>
また、標語コンテストも企画している。例えば、隊員が考えたのは「みんなでつくろう日本一の愛犬ロード」。優秀者には景品を贈る。住民が寄せた標語を「ふん多発個所」に掲示するなどの啓発法を考えている。
若葉台自治会として来年3月に「モラルをまもる町内会」を宣言し、さらに同市に提言書を提出、活動を市全域に広げるのが目標だ。「いつまでも隊に甘えてはいけない」として、2010年度の解散をうたっている。
顧問のHさん(65)は「他人のことを考えることが地域での共存にとって大切なこと」と指摘。犬を飼っているUさんは「『あの人も放置しているのでは』と思われないよう、飼っている人も飼ってない人も気持ちよく散歩できる環境づくりを進めたい」と話している。(2007/6/13)(日本海新聞記事より)