徳島の崖っぷち犬とワイヤ犬のその後
徳島の崖っぷち犬とワイヤ犬のその後
崖っぷち犬とワイヤ犬、徳島で助けられた犬達のその後が取材されていました。元気に暮らしているようです。出来れば家の中で、ほんとの家族として一緒に暮らして欲しいとは思いますが、まだまだ外飼いが当たり前の徳島県では仕方がないのでしょうか。
有名になった犬達が引き取られ、まずはホッとしますが、有名にならない犬達は殺処分されています。その現実を知りましょう。(2007/6/21)(LIVING WITH DOGS)
元気です 「崖っぷち犬」と「ワイヤ犬」
徳島市内の眉山急斜面で助け出された「崖(がけ)っぷち犬」のリンリン(雌)、阿南市羽ノ浦町で首にワイヤロープが巻き付いた状態で見つかった「ワイヤ犬」のしろラッキー(雄)。それぞれ引き取られ、リンリンは間もなく四カ月、しろラッキーは三カ月余りとなる。二匹とも飼い主の愛情に触れ、元気に暮らしている。
◎「崖っぷち犬」のリンリン
つるぎ町半田小野の主婦(68)に引き取られたリンリン。田畑に囲まれた静かな環境の中、のんびりと毎日を過ごしていて、主婦宅に最初に来た当時と比べて少しふっくらしている。日課は朝晩の散歩と餌やり。好物は食パンで、「よく食べるから、一回りぐらい大きくなったみたい」とリンリンの成長ぶりに目を細める。
二−三月にはひっきりなしに訪れていた見物客やマスコミの取材も一段落。ただ、県外から「リンリンは元気にしてますか」と安否を気遣う手紙が届くなど、まだまだ人気は根強い。
日差しが強くなってきた最近は、庭に駐車した車の下が定位置。「リンリンちゃん」と呼びながら近づくと、寄って来る。「もともとは野犬でも、かわいがっていたら懐くもんですね。最近は家を空けるのも心配で、まるで子供を育てているみたい」と馬木さんは話している。
◎ワイヤ犬「しろラッキー」
しろラッキーは、保護されていた県動物愛護管理センター(神山町阿野)から、最初に発見された現場(羽ノ浦町古毛)近くのトラック運転手Mさん(59)に引き取られ、Mさん一家とともに元気に暮らしている。
しろラッキーと名付けたのは孫のA君(11)=立江小六年=とB君(6つ)=同一年。Mさんに引き取られた当時には残っていた首回りの傷も、すっかり癒えて、にぎやかなMさんの家族にかわいがられている。
Mさん宅近くの資材置き場に置かれた木製の犬小屋がしろラッキーのすみか。資材置き場の周囲には柵がないため細いロープでつながれてはいるものの、長さは約二十メートルあり、敷地内ではある程度自由に動けるようになっている。
毎日午前五時、午後六時ごろの二回、Mさん夫妻と散歩するのが日課。Mさんは「もう家族の一員。これからも大切に飼っていきたい」と話している。
(2007/6/20)(徳島新聞記事より)