八ヶ岳南麓に捨てられる犬

八ヶ岳南麓に捨てられる犬

猟期が終わる頃、八ヶ岳の南麓には猟犬が捨てられます。
八ヶ岳高原ライン沿いにある仙人小屋というお食事どころ、その仙人(オーナー)ご夫妻から伺った話しです。

大きいけどガリガリにやせたプロットハウンドが猟期の終わった頃に近所をうろついていましたので、仙人夫人はフードを持って保護しました。あちこちに連絡し飼い主が現れるか待っていましたが、徐々に夫人に馴れてきて、とりあえずは家族の一員にはなりました。しかしご主人には馴れませんでした。

仙人小屋には先住犬に甲斐犬がいます。甲斐犬とそのプロットハウンドとは相性が合いませんでした。

どんな経緯で咬まれたかは聞いていませんが、仙人はこのプロットハウンドに左腕を咬まれ、16針も縫う傷を受けました。

猟犬を使うハンターに相談したところ、プロットハウンドは一般の家庭犬の飼い主には手に負えないだろうとのことでした。

プロットハウンドは大型獣を相手に改良された狩猟犬です。一般の家庭犬として育てられた犬であれば問題なく家庭犬になりますが、猟犬として猟場に出た犬を家庭犬としてリトレーニングは大変難しいでしょう。

この犬は誰も引き取り手が現れず、残念ながら安楽死となりました。

猟犬の遺棄は、毎年起きています。お願いですから遺棄しないで下さい。

さて、仙人小屋の仙人は、ワナ猟を行っています。獲った鹿や猪は、骨までもすべて美味しくいただくそうです。

仙人との山の動物の話や、罠猟の話はとても興味深く、ランチをいただきに行き、お酒もないのに話しに夢中になり、あっと言う間に時間が経ってしまいました。

この辺りも熊が出るそうです。この辺の熊は渡り熊と言って長野県川上村の方から清里を超え、小淵沢を超えて南アルプスに行くそうです。鹿はあちこちにたくさんいますが、猪もいるそうです。
自宅の周辺に罠を仕掛けているとのこと。今度は罠を是非見せていただきたいと思いました。

仙人の奥様はこれまでも夏の終わりに八ヶ岳南麓に捨てられた犬達を保護しています。

八ヶ岳高原大橋には、昨年秋、車の中をのぞき込んで歩く犬の姿が見られました。何故捨てるのでしょうかね。(2007/7/2)(LIVING WITH DOGS)

 

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