老犬との暮らしMax(5)ぼけたかな
5.ぼけたかな
一年3ヶ月が過ぎ、Maxは明後日満15歳の誕生日を迎えます。この一年余りの間に、Maxはほぼ完全に耳が聞こえなくなりました。辛うじてHollyのかん高い吠え声だけが聞こえるようです。体重も3ポンドほど減り、後ろ足の衰えがいっそう増しました。一年近く前から、グルコサミンとビタミン・ミネラルに加え、Deramaxxという腰の消炎剤を飲んでいます。これは肝臓や腎臓に負担がかかるので、半年ごとに血液検査をしてもらっていますが、先日の検査では、すべての数値が標準範囲という素晴らしい結果でした。この消炎剤のおかげで、歩きかたも大分楽そうになっています。ただし後ろ足の肉球が磨り減ってツルツルなのでフローリングの床はもちろん、絨毯の上でも滑ってしまい、じっと立っていることができません。散歩の時は後ろ足を引きずるので爪がすっかり磨り減ってしまっています。家の中はMaxの通り道にカーペットを敷いています。
3ヶ月前にHollyの遊び相手にと、もう1匹Noahという1歳の雄犬を迎えました。Noahはとてもおっとりとしたやさしい仔ですし、私が何でもMaxを一番にしているのでどうやらMaxに一目置いてくれています。Maxは散歩はまだ1マイルをこなしますが、リードをひっぱることはほとんどなくなりました。まるで教科書通りに、リードを弛ませながら私の脇を歩いてくれます。3匹の中で一番散歩が楽です。ところが週末に私が一緒のときは、私がMaxのリードを持たないと歩いてくれません。ゴードンではだめ。たまに分からないようにHollyやNoahと交換してゴードンにMaxのリードを持ってもらうと、すぐに判ってしまい私を探します。すっかりママっこになってしまいました。耳が聞こえなくなったので公園でリードを放すこともきっぱり止めました。
食欲は相変わらず旺盛。でも食べても食べても太らなくなりました。体重はまた減って57ポンドになってしまいました。そして食事の間中立ったままでいることができなくなり、いつもお尻がだんだん下がってきてしまいには座り込んでしまいます。足の下には滑らないようにマットが敷いてあります。また便通も良好で一日2-3回あります。ただうんちは時と場所を選ばず、家の中でポトポトとあっちこっちにお荷物を落としていったり、眠っている間に気付かずに出てしますこともたびたびです。おしっこのほうも就寝前にさせそびれると、おねしょをしてしまいます。ほとんど毎日寝床の洗濯に追われています。でも本人(犬?)がちっとも悪びれたところがないので救われています。たぶん頭のほうもだいぶボケてきたせいかもしれません。またこの一年ほどの間にほとんど啼かなくなりました。たまにちょっと長めに庭に出している時などはドア越しに掠れた声で啼いて、中に入れてくれと言います。またHollyやNoahが悪気がなくても寝ているMaxにぶつかってきたりすると、ワンワン一声掠れた声で吠えて怒ります。(2007/7/2)(MaxHolly&Noahのママ)