動物医療の限界
動物医療の限界
動物の先端医療はどこまで進んでいるかを考えると、まだまだ実は人の医療の水準には至っていません。
獣医師は内科、外科、神経科、整形外科、眼科、歯科となんでもこなさなければなりません。人の医療では考えられないことですよね。
わが家の愛犬が癌の末期の時、もしも人用の治療が受けられたならと切実に思ったことがありました。
人の放射線治療は、ミリ単位でのピンポイント治療が可能ですが、獣医大学の一番進んでいるという病院の放射線でも、そこまでの機能はありませんでした。そして、放射線治療の出来る獣医師の数も少なく、実のところ、なかなか順番が回って来ないのが現状なんですね。順番待ちをしている間に虹の橋を渡ってしまったという話を良く聞くのはそのためなんですね。
これだけ犬や猫が家族として広まっていながら、まだまだお粗末な獣医療なんです。
さて、犬ではありませんが、ゴリラの赤ちゃんが人用の病院で治療を受けているそうです。さすがドイツだからでしょうね。(2007/7/3)(LIVING WITH DOGS)
赤ちゃんゴリラが人間用の病院に入院
父親に攻撃され命を落としかけた1歳の赤ちゃんゴリラ「Mary」が、北部ミュンスター(Muenster)の大学病院の(人間用)子ども病棟で手当てを受けている。Maryは6月30日にミュンスターの動物園で攻撃を受け、瀕死(ひんし)の状態で病院に運ばれたが、医師らによって一命を取り留め、現在は安定している。回復後は元の動物園には戻らず、ドイツ南部シュツットガルト(Stuttgart)にあるゴリラの孤児のための施設に送られる予定。
(2007/7/2)(AFP記事より)