花火・雷で愛犬逃走に注意
花火・雷で愛犬逃走に注意
今年も花火の季節になりましたが、花火の会場に愛犬を連れていく場合、音響シャイではない犬ならば問題ありませんが、驚いて行方不明になる犬もいます。気を付けましょう。また、雷嫌いの犬は結構多いのですが、パニックになって逃走する犬がいます。(2007/7/6)(LIVING WITH DOGS)
花火、雷で「迷い犬」に 保健所に問い合わせ次々 岡山
花火や雷の大音響に驚いて逃げ出し、行方不明となる「迷い犬」の相談が岡山県内の保健所などに相次いでいる。雷雨の翌日に迷い犬の相談が普段の4倍に急増したケースもあり、“爆音”とどろく夏本番を前に、県などは注意を呼び掛けている。
倉敷市を激しい雷雨が襲った6月8日夜。同市の会社員女性(34)方の犬舎から飼い犬の柴犬(10歳、雌)が首輪とリードを残し、失踪(しっそう)した。雷鳴でパニック状態となり、逃げ出したらしい。
同19日、犬は自宅から約2キロ離れた場所で無事発見されたが、「花火大会や雷が増える夏は毎年のように逃げ出す。捜索する私もストレスがたまる一方で…」と女性。
迷い犬の情報を求め、各保健所などには問い合わせが舞い込む。倉敷市保健所には8日の雷雨の後、8件が寄せられた。岡山市保健所も「雷の翌日は通常5件程度の問い合わせが4ー2倍に増える」と言い、県動物愛護センターは「花火の音で犬が逃げたという報告が多い」とする。
失踪時の状況は、散歩途中や花火大会の観覧時、飼い主の外出中などさまざま。倉敷市の女性のように犬舎に入れ、首輪をしていながら逃げ出したとの相談もあり、「首輪の緩みが多いほか、リードを結び付けたくいごと逃げることもある」と同市保健所。
「逃亡」の理由について東京大大学院の武内ゆかり准教授(獣医動物行動学)は「飼い犬の性格が憶病だったり、花火大会会場の近さなど周囲の環境にも左右される」と指摘し、普段の行動範囲が限られたケースが多いことなどから「いったん逃げれば、戻ってくるのは難しい」とみる。
岡山地方気象台が2002年からの5年間に観測した雷は計55回あり、うち約65%の36回が6〜8月に集中。花火シーズンも目前に迫り、県動物愛護センターは「柵やおりでしっかり飼育し、散歩中にはひもを強く握るなど細心の注意を払ってほしい」としている。(2007/7/6)(山陽新聞記事より)