地震で犬もPTSD

地震で犬もPTSD

阪神淡路地震の後も、数年1頭でお留守番が出来なくなった犬がいました。これはPTSDの症状の一つでしょう。
その後、様々な地震や災害の現場で、犬達も人と同様にPTSDの症状が出ることを確認されています。
瞬間の恐怖の後、公共の避難場所に一緒に避難できなかったりすると、余計にその症状も顕著に出てしまう恐れがありますね。
中越沖地震の犬達にも多くのPTSDが出ています。(2007/8/8)(LIVING WITH DOGS)


<中越沖地震>ペットもPTSD? 嘔吐など相談相次ぐ

新潟県中越沖地震の被災地の動物病院に、ペットの犬や猫に食欲不振や嘔吐(おうと)などの症状が出たとの相談が相次いでいる。地震のショックでペットにPTSD(心的外傷後ストレス障害)のような症状が出ることは過去の地震でも指摘されており、専門家は「できるだけスキンシップを取って」と呼びかけている。
イトウ動物病院(柏崎市三和町)には、中越沖地震があった先月16日の夕方に4件、17日には30件の相談があった。以降も1日10〜15件は寄せられる。
内容は▽おびえ▽食欲不振▽嘔吐、下痢――など。犬は大半がチワワやパピヨンなどの小型犬で、神経質な犬は症状が重いという。
同病院を訪れた同市松波のKさん(555)が飼っているマルチーズの「アン」は、Kさんから離れないようになった。母犬のチイとともに食欲がなくなり、地震前の半分も食べないと心配する。
01年の芸予地震でも、同様の状況が報告されている。山口県の獣医師、山本敏雄さん(故人)の調査では、調べた犬156頭のうち82頭が落ち着きがなくなるなどの異常を示し、15頭はPTSDのような状態だった。
人と動物の関係学が専門の麻布大教授は「犬は身近におき、人間の子どもと同じように接してほしい。猫はストレスを感じない環境を与える必要がある」と話している。(2007/8/7)(毎日新聞記事より)

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