公園の一部をドッグラン?

公園の一部をドッグラン?

公園の一部をドッグランにしたいのだが、ほんとに良いのだろうか?
「ドッグランって何だろう?」
今、日本の各地でドッグランを作ろうという運動が起きています。
もう一度、ドッグランを作ることの意味を考えて見ませんか?
ある方からご相談があったのをきっかけに以下のようなメールの交換を行いました。
Aさんは、この公園の一部をドッグランにする事が良いのかどうかを悩んでいらっしゃいます。

全国のLIVING-WITH-DOGSの読者の方にも是非一緒に悩んでいただければと思います。(LIVING WITH DOGS)


(Aさん) はじめまして、**在住のAと申します。よろしくお願いいたします。
ドッグランについて検索をし、こちらのサイトを拝見させていただきました。ドッグランについて非常に興味深い内容にて大変勉強になりました。ありがとうございました。

(LIVING WITH DOGS) 是非ご参考にしていただけたら幸いです。

(Aさん) 我が家の近所の公園で、犬友達がいっぱい集まって毎日遊んでおります。状況によってはオフリード状態です(笑)。ただ今、市の方へその公園をドッグランにと申請をあげていらっしゃる方々もいます。

(LIVING WITH DOGS) 素晴らしい公園ですね。

(Aさん) 私の個人的意見ですが、自分たちの今の環境の中ではドッグランについては賛否両輪です。たしかドッグランは必要だと思います。
犬も飼い主にとって良いことだと思うのですが、その前に飼い主のマナーや質、気配りなどの向上がもっとも必要だと思っております。どうせならドッグランという囲みをせず、子供も大人も老人も犬も鳥も猫も、この公園にはキツネが住んでいるらしいのです。フリーで遊べるような環境になれば嬉しいと思っていますが、それにはまず最初に飼い主の責任が一番大事だと思っております。私たち遊んでのいる中でもトラブルがありますが、得てして飼い主の責任意識の希薄さからきていると思います。

(LIVING WITH DOGS) そうなんですね。ドッグランをつくったら、「犬はドッグランで遊べ!」
他の場所は人だけとなりかねません。果たしてこの公園にドッグランをつくってしまったら、どうでしょうか?
それよりは犬飼いは遠慮しがちに、犬を飼ってない人はそういうマナーある飼い主さんを微笑ましく見てくれる。人の子供も、犬たちもつかず離れず、同じ場所を共有することが出来れば一番良いのです。

(Aさん) まったくですね、微笑ましく見てもらえるようにしないといけませんね。
住宅街の中ですので、時々小さなお子さまを連れてこられたお母様やお年寄りの方とも逢いますが、怖がらず我が家の犬の頭をなでてもらえるときは本当に嬉しいですね。なにより、そんなちょっとしたコミュニケーションができたことがなによりも嬉しいですし、「おはよう・こんにちわ」と笑顔が行き交うときなんか心癒されます(笑)

(LIVING WITH DOGS) ドッグランが出来たからと言ってまったく呼びが効かない犬は、ドッグランの中でもダメなんですね。みんなで楽しく遊ばせるには、社会性のある犬に育てなければならない。どんな場所でも親は愛犬の行動をしっかり確認し、予測しなければなりません。

(Aさん) 今は顔なじみの犬と飼い主などで遊んでいますが、その中に新しく入ってくる犬もいれば、避けていく方もあります。避けていく方には「スペースを占領している」「私たちが遊べない」という事で不満も多いと思います。またドッグラン施設ではないところでオフリードにしているが故、遠慮・気配りなども多少はあり、状況によっては皆すぐリードを繋ぎます。このように微妙にバランスがとれている状況かとも思いますが、これはオフリードにしている私の一方的意見です。

(LIVING WITH DOGS) いつものメンバー間だから、そのようなバランスが保てるし、新しい他の飼い主さんが、その輪に入りやすい状態にしていけばもっと良いですね。社会性のある犬と人の集団を目指して下さい。

(Aさん) ドッグラン施設になってもトラブルなどはあるでしょうし、犬ではなくて人間側の権利と義務がちゃんとバランス良くできるのだろうかという心配な所もあります。
やはり、飼い主の問題ですね。

(LIVING WITH DOGS) その通りなんですね。
優良飼い主さんばかり集まれば問題は起きないんです。ところが変な飼い主さんは後を絶たず、いつも何か問題を起こして他のちゃんとされている飼い主さん達の足を引っ張ります。困ったものです。

(Aさん) はじめは我が家の犬と遊んでくれるお友達や飼い主さんに感謝という気持ちで始めたHPですが、今では飼い主のマナー・質・気配りの向上、責任の認識なんかを少しでも意識を持ってもらえたらと考えています。
これからもこのサイトの情報などを参考に自分自身の教科書とさせていただきたく思います。

(LIVING WITH DOGS) この公園にドッグラン運動は必要ないと思いますね。それよりは子供達には、自然に犬が遊んでいる姿になじんで貰う、犬を嫌いな人にも理解されるようなマナーある犬の飼い主さん達を見て貰う。
そんな心のふれあえるコミュニティーを作った方がより今後の為になるのではと思います。

(Aさん) フトしたきっかけで私自身が犬に連れられて公園デビューしたわけで、いろんな事に感謝している最近です。なんとかそのきっかけを無駄にしたくないと思いますし、やっぱり自分の町ですから良い町にしたいですね。

(LIVING WITH DOGS) 人も犬も子供もみんなが仲良く使える心地よい公園を維持していきたいですね。

(Aさん) 実は私の一番恐れているところが、ドッグランをつくったら、「犬はドッグランで遊べ!」です。
犬のためを思い作ったドッグランで結局犬の居場所がなくなってしまうのじゃないかと・・・。
これは誤った考えかも知れませんのでご指摘いただければ幸いですが、ドッグランというのは結局は「最低限のレベルを持ってないと入れてあげないよ」っていうものに思えるときあります。
もう犬の世界もしつけや教育ができた学歴社会なんだねって感じです。
犬も色々いると思うんですよ、血統書付きから雑種まで・・・。
賢いのからバカまで・・・。
やっぱ縁あって一緒に暮らすわけだから、すべてを認めてあげないと・・・。

(LIVING WITH DOGS) 確かにどんな犬(飼い主さん)でも、ドッグランを利用したいと思っているでしょう。しかしこの最低限のレベルとは何でしょうか?
ドッグランを利用するのであれば多少呼びが効かない犬でも、社会性があれば仲良く一緒に遊ぶことは出来ます。LIVING-WITH-DOGSは最低限のレベルは飼い主さんと愛犬との信頼関係が出来ているかだと思います。

(Aさん) 雑種でもいいじゃない、バカでも良いじゃない、変な犬でもいいじゃない、フリスビーとれなくてもいいでしょ、って思うときあります。
うちの子な〜んか可愛いんだよ・・・それだけでも。

(LIVING WITH DOGS) もちろん犬に学歴社会なんてないし、フリスビーも出来ない、ただ走るのが好きという犬が多いです。しかし飼い主と絆が出来ている犬ならば呼べば戻る。その基本的なルールだけは絶対に必要なんです。いくら公園で、呼んでも戻れない犬は何が起きても飼い主の責任ですから。
突然、はじめての犬と出くわすこともあるかも知れません。咄嗟に待て戻れで回避出来れば良いのですが。どうでしょうか?

(Aさん) 実は我が家の犬ですが、恥ずかしい話ですが、 正直いいますと「待て」「戻れ」できないんですよ。
だから、見渡せる場所でしかオフリードしませんし、放す場所は公園の出入り口より奥まっているため、 犬より先に私が新しい犬を発見し、リードを繋ぐか犬を押さえます。なので犬がウロウロしてても決してそばから離れません。

(LIVING WITH DOGS) どんな場所でもそれが公園であろうが、公共のドッグランであろうが、有料のドッグランであろうが、飼い主は愛犬の行動を観察していなければなりません。愛犬を守れるのは飼い主だけだからです。それはAさんは実施されていますね。危険を察知し、回避する事は飼い主の責任です。
また未然に回避すると言うことは、やはり呼びが効く犬でなければなりません。呼びが効かないからバカな犬と言うことではないのです。この子にどうしたら呼びが効くようになるか、飼い主さんが愛犬と向き合いながら方法を見付けていくことが大切な事でしょう。今は何も事故が起きていなくても咄嗟に何があるかわからないからです。

(Aさん) そんな中、よその子にも注意を払ってます。私の性格ですね。
皆で遊んでいるときも私からそんな声をかけるときもありますし、「今ダメだよぉ」ってウチの犬を押さえてくれる時もあります。だから公園では私、キョロキョロしてます。
そんな気配りとコミュニケーションが今はうまくいってるんでしょうね。

(LIVING WITH DOGS) 常に周りに注意を払うこと。それは当然の事だと思います。誰の犬でもその場で危険な状況になりそうだったらお互いに注意仕合うことは公園での暗黙のルールが出来ているからですね。
しかし、この暗黙のルールと言うのはどうでしょうか?誰かがそのルールに反することをしてしまったらです。いつも同じメンバーだけとも限りません。公園は不特定多数の方々が利用している場所ですから。

(Aさん) ちゃんとした飼い主のマナーや気配りで上手くやっていけると思います。
また、ドッグランだけではなく、スポーツドッグやしつけのできてない犬をダメな犬、とか飼い主が悪いとかでレベル低いって言いたいようなHPが多く本当に拝見して辛くて悲しいです。怒りも覚えることあります。こんな感じだから犬を愛する人と犬嫌いの人との距離が縮まらないと思ってます。

(LIVING WITH DOGS) 犬にダメな犬という烙印は無用です。ダメな飼い主さんはたくさんいるけど。ダメな飼い主さんというのは、愛犬を見下す人のことです。
愛犬の可能性を知らず、うちのは馬鹿だからと決めつける人です。
愛犬と共に一緒に何かを目的にし同じ時間を過ごせる人であれば、馬鹿な飼い主さんではありません。犬はそんな飼い主さんに期待し、目を輝かせ、喜びを表現してくれるんです。犬に芸を教えれば良いと言うものではありません。
お散歩をするときに、愛犬と同じ視点でお散歩をしているかしていないかだと思って下さい。そして愛犬を守れるのは飼い主さんだけだと言うことを。

(Aさん) 何が優良飼い主かという事になると思いますが、所詮は犬を飼ってようが飼ってまいが、人間関係だなって思ってます。礼儀礼節・遠慮・尊敬・気配り。。。等々
最近フト思うのですが、やっぱ飼い主の性格通りに犬が育ってるような気がします(笑)

(LIVING WITH DOGS) 人の資質はそれこそ千差万別です。
どんなに犬の先進国であっても動物虐待もでる英国、人が問題を起こすのです。

(Aさん) ひとつ再認識したのですが、私たちの場合、犬を愛するという事だけでなくいつも遊んでいる人、犬、そして何よりも「公園」を大事にしなければいけないですよね。

(LIVING WITH DOGS) そうです。利用させろを全面的に出すのではなく、共に公園を大事に使っていきましょう。という協調性が必要なのではと思います。
みんなの公園を大切に使いましょう。です。人だから犬だからに関係なくです。
羨ましいですね。素晴らしい公園がお近くにあって。
でもAさんは、Mくんとの出会いで様々な事をお考えになるようになったんですね。犬の力は偉大ですね。

(Aさん) 追伸;LIVING-WITH-DOGSさんからメールいただいて なんか元気出てきました!!!(笑)   だから、何か動き出したいと思います!!!
まずは公園のウンチ拾いか!!!
最近やけに多いんですよ、やり逃げ(怒) (2001/07/24)(大阪府、S.Tさん)

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