動物の先端医療
動物の先端医療
日本にはいくつかの病院で放射線治療が出来ます。しかし、まだまだ絶対数が少なく、また放射線治療を実施出来る獣医師も少ないのが現状なんですね。
九州にがんセンターが出来たそうです。
どうしても関東や関西に高度医療施設が集中していますが、せめて各県に動物の先端医療の出来る病院が出来てくれると良いですね。
(2007/9/18)(LIVING WITH DOGS)
犬猫に放射線医療 がんセンター17日開業/九州初
鹿児島市の鹿児島動物専門学校/所長に専門医
鹿児島市東谷山2丁目の鹿児島動物専門学校の併設動物病院、九州動物先端医療研究所内に17日、「ペットがんセンター」が開業する。がんの犬・猫を対象に、専門医の助言を受けながら人に使う最新の放射線機器で治療する。同研究所によると、同種機器を備えるがん専門の動物病院は九州初で、全国でも5例目という。
ペットの犬や猫は、治療技術が向上し寿命が延びた半面、がんで死ぬ例が増えているのが実情。同専門学校を運営する学校法人原田学園(同市谷山中央2丁目)の関連会社が運営し、ペットの救命率向上を目指す。
同研究所によると、犬や猫のがんのメカニズムは人とほぼ同じ。放射線治療は効果的だが、機器が高価で専門の技師も必要なため普及が進まず、従来は手術か抗がん剤による化学治療しかなかった。センターには、高いエネルギーのエックス線を体の奥深くまで照射できる機器を配備した。
アドバイスを受けるため、放射線治療専門医で前国立病院機構鹿児島医療センター副院長、牧野正興医師(65)を所長に招き、専門の技師も確保。1次診療は行わず、開業医からの紹介症例のみ受け付ける。治療費は30万円前後を想定している。
鹿児島大学付属動物病院などと連携、高度な診断・治療システムの構築も目指す。
牧野所長は「放射線治療は副作用を抑えながら効果を上げなければならない。線量や照射の仕方について、これまでの経験を生かしたい」と話した。同研究所の坂本紘院長(67)は「ペットを家族の一員として育てている人のために全力を尽くしたい」としている。
九州動物先端医療研究所
(2007/9/8)(南日本新聞記事より)